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日本代表監督リレーインタビュー 第3回 U-20日本女子代表 池田太監督 「自分の一番好きなサッカーで世界に挑戦できる、成長できる喜びを」
2020年05月01日
日本代表チームは新型コロナウイルスの感染拡大防止のために多くのサッカーやスポーツの現場同様に活動の自粛を余儀なくされています。選手の皆さんと同様にStay homeを続ける各カテゴリーの代表監督に今回はサッカーに対する思いや、苦難を乗り切ってきた経験、夢の大切さなど、話を聞きました。
第3回はU-20日本女子代表 池田太監督です。
きっかけは姉の影響
サッカーを始めたのは小学校3年生の時です。女子サッカーをやっていた姉の影響で始めるようになった、そんなサッカーとの出会いでした。今考えると、40年近く前で女子サッカーのチームが活動していたのは珍しかったと思います。出身は東京の小金井市で、多摩地区という地域的には女子サッカーが盛んだったのかなと思います。
小さい時に憧れていたのは海外サッカー。今のようにインターネットもなかったので、週に一回、「三菱ダイヤモンドサッカー」でテレビ放送されるのを本当に毎週楽しみにしていました。ゴール特集などは録画して擦り切れるまで見ましたね。そこで、海外サッカーへの憧れ、プロ選手ってどういうものかな、プロ選手になりたいなと思うようになりました。
仲間とともにひとつになった中学校時代
中学の時のサッカー部で、当時の顧問の先生が異動になるということで、サッカー部がなくなる危機がありました。それをみんなで担任の先生に顧問をやっていただくように頼みにいったり、練習も自分たちで考えるようにしたりして、サッカー部をなんとか続けられるようにしていったのはすごくいい思い出です。サッカー雑誌の練習メニューを参考に、これやろう、あれやろうと話したり、みんなでワイワイやっているような感じでした。
Jリーグ誕生とともに「Jリーガー」へ
小さいときからプロのサッカー選手になりたいと漠然と思っているだけだったので、大学を卒業するタイミングでJリーグができて、プロの世界に飛び込めたのは幸せでした。Jリーグが出来たことは素直に嬉しかったです。加入したクラブは浦和レッズ。初めて出場した試合で勝利できたことが印象に残っています。相手はサンフレッチェ広島で、場所は駒場スタジアムでした。DFとして出場し、無失点で勝利できたことはひとつ自信になった試合でした。
プロ選手の一日は、チームの練習の後に体をケアしたり、食事をしっかり摂ったりして…と、24時間のスケジューリングを考えていました。当時は経験がある選手を見て参考にしていました。毎日、必死だったので、あまり余裕はありませんでしたが、今となってはもっと深く考えてやっておけばよかったな、と思うこともあります。
選手から指導者へ~選手の成長を一番近くで見られるやりがい~
プロとして4年間を過ごし、次の契約がない状態で、他のチームを探すか、違った仕事をするか考えていた中で、当時浦和レッズのGMを務めていた横山謙三さんから指導者としてスタートするのはどうかと声をかけてもらったのが指導者になるきっかけでした。そこから浦和レッズのトップチームやアカデミー、アビスパ福岡で指導者としての経験を積みました。女子サッカーに携わるようになったのは、指導者ライセンスS級の講座で同期の高倉さん(なでしこジャパン 高倉麻子監督)と出会い、そこからの繋がりの中で、女子サッカーに興味もあったので声をかけてもらいました。
今の仕事のやりがいは、選手の成長を一番近くで見られること。選手と一緒に学ぶことも多くあります。選手にも「自分の一番好きなサッカーで世界に挑戦できる、成長できる喜びを感じてほしい」と常に伝えています。
メッセージ
自分は本当にサッカーが好きなんだなということが改めて今の時期、分かりました。一緒にボールを蹴る仲間の大切さ、ありがたさが感じられる毎日です。今は健康第一で過ごさなければならないですし、また思いっきりサッカーが出来る日まで、みんなで乗り越えていけたらと思っています。
明日は、同じU-20カテゴリーと、そして女子代表チームの指揮をとる木暮賢一郎フットサル日本女子代表/U-20フットサル日本代表監督の登場です。
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