ニュース
地域・都道府県FA活動紹介① ~8人制サッカー、1人制審判研修会 千葉FAにて開催~
2021年02月03日
ここでは、地域・都道府県の審判関係者が各地のサッカーの一層の発展に向け取り組んでいる活動をお伝えしていきます。
第1回は、2020年11月15日(日)に千葉県サッカー協会(CFA)が高円宮記念JFA夢フィールドおよび千葉フットボールセンターで開催した「8人制サッカー」と「1人制審判」についての研修会をお伝えします。
CFAではこれまで、U-12年代のチーム帯同審判員のスキルアップを目的にS4級審判資格更新講習を開催し、更新を希望する審判員が自ら担当する試合を通じてインストラクターが実技指導を行ってきました。しかしながら、担当した試合のアドバイスを学ぶことはできるものの、8人制サッカーの特徴や1人制審判の考え方を学ぶにはいたりませんでした。
そこで、U-12年代のチーム指導者と話す機会が多い県内のS3級審判インストラクターが、「8人制サッカー」「1人制審判」が導入された背景や狙い、担当審判員に求められていることを学び、「1人制審判」で試合を行うこと良さと難しさを体験的に知ることで、「8人制サッカー競技」の理解を深めてもらうという趣旨で今回の企画が実現し、インストラクター12名と4級審判員4名の合計16名がこの日受講しました。
研修のカリキュラムは以下の通りです。
【講義】
○8人制サッカーの導入とU-12年代の選手の育成について
○JFA 全日本U-12サッカー選手権大会で1人制審判が採用された経緯について
○1人制審判について
【実技】
○プラクティカルトレーニング(主審のポジションからオフサイドを判断する)
○U-12年代チームのゲームを1人で審判を担当してみる
今後も、課題解決に向けた関係各所と連携した活動が続けられていきます。
主催者コメント
堀川栄多 審判委員長(千葉県サッカー協会)
この度は、JFA、CFAをはじめプラクティカルトレーニングのパートナーで参加したチーム、ユースダイレクターなど、審判以外の大勢の方々のお力添えにより研修会を開催することができ感謝致します。CFAの審判登録者数は1万人を超え、その殆どが4種で活動する4級審判の方々です。審判委員会では大半を占めるこのカテゴリーに向けて、タイムリーで有用なコンテンツを提供できないものか、予てより問題を抱えていました。このような背景のもと、昨年の夏に『1人制審判の手引き』がJFAよりリリースされました。手引きは映像を交えつつ誰にでも解りやすいことに加えて、1人制審判に限らず複数人で行う11人制の審判指導にも適用できる内容にまとめられています。このことから、手引きの内容を千葉県内の4種に向けて広く伝達・普及することとしました。本研修は今後、手引きを県内に普及する指導員を育成する位置づけで、4種に関係する審判指導者向けに開催しました。本研修を経て一人でも多くの審判員に手引きの本意をご理解頂き、質の高いパフォーマンスを発揮することで、千葉県のサッカーを大いに盛り上げて欲しいと願ってやみません。
受講者コメント
清水賢一郎 審判インストラクター(千葉県サッカー協会)
1日ではありましたがJFAおよびCFAの講師、県内から集まった16名のインストラクター、プラクティカルトレーニングのパートナーと過ごしたことは、とても充実した学びにあふれる貴重な経験となりました。我々インストラクターが審判活動をしていた現役時代は、1人制審判法という概念が国内にはありませんでした。頭と体に染みついた対角線式審判法から脱却して、ボール周辺のプレーを常に良い位置で(いつ、どこで、どのように)、1人で監視することの難しさを体感できたことは大きな収穫でした。また、新型コロナ感染症の影響で十分な活動ができない日々が続いていましたが、久々にフィールドで仲間と顔を合わせてボールに触れ・審判をしたことで、改めてサッカーに関わる喜びを実感することができました。この経験を今後の活動に活かして、千葉県内の審判員の育成に努めてまいります。この度はどうもありがとうございました。
講師コメント
松崎康弘 審判インストラクター(JFA)
ボールにたくさん触れられるなど、特に子供たちにとって少人数のサッカーは素晴らしいものです。それを手助けするうえでも、8人制サッカー導入に合わせて2011年に1人制審判を採用しました。
その趣旨は、プレーヤーズファーストの考え方、選手の自主的判断の助長、最後までゴールを目指す心のリスペクトなど、サッカーを楽しむことのできる良い選手を育てること。加えて、「選手が自主的にプレーすること」を手助けできる審判技術の向上もあります。導入から10年も経つと、どうしても忘れてしまうことなので、ここのところを押さえておいていただければと思います。
審判技術的には、1人制審判というものの決して副審がいない訳ではない、見えている事象と視認のギャップがある。例えばオフサイド、主審としての目も持って判定もしますが、その時に自分が副審であったらどのように事象を見るのかの把握。選手やボールの動きのスピードを把握(計算)するなどして判定ができるようにするなどを理解していただきたいと思います。
ひとつでもふたつでも習得し、選手が安全で安心してサッカーが楽しめるような環境を作り出す良い審判を育てて貰えればとても嬉しいです。
関連情報
最新ニュース
- 大会・試合 2024/12/27 準決勝・決勝チケット販売概要が決定 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会
- 日本代表 2024/12/27 2025.6.5 オーストラリア代表 vs 日本代表 観戦チケットの販売概要について
- 大会・試合 2024/12/27 小学生年代の日本一へ、全国から48チームが集まり熱戦が開幕! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 選手育成 2024/12/26 2学期を振り返って~JFAアカデミー今治ダイアリー~
- 日本代表 2024/12/26 なでしこジャパン(日本女子代表) コロンビア女子代表との対戦が決定(2025年4月 大阪/ヨドコウ桜スタジアム)