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なでしこジャパン 雨を避けてオフ明けのトレーニング
2021年07月02日
なでしこジャパンは1日(木)、前日のオフから心機一転、午前中にトレーニングを行いました。
これまで運良く梅雨の晴れ間に活動を続けてくることができたなでしこジャパンでしたが、この日は朝から断続的な雨に見舞われます。ついに雨天のトレーニングを覚悟したチームでしたが、トレーニングが始まる頃に見計らったように雨が上がり、スタッフ・選手たちにも自然と笑みがこぼれます。
この日は攻撃に重点をおいて7vs7+2フリープレイヤーのポゼッション、5vs5+2サーバー&ターゲットのライン突破ゲーム、そして7vs7+GKのゲートゴールを配置したトレーニングを行いました。パスの出し手はパスがズレないことや意図を持ってメッセージ性のあるパスを送ること、そして受け手はタイミング良く動き出してパスを引き出すこと、そして積極的に前を向いて攻撃方向を意識することに注力しました。高倉麻子監督も「攻守は表裏一体」と常々話すように、攻撃のトレーニングは同時に守備のトレーニングでもあります。対する守備者は、予測を効かせて良いポジションを取り、ボールを奪う、遅らせる、限定する、自由にさせないといった守備における個人戦術の徹底に加えて、守備陣同士の連係・連動も促して守備のグループ戦術にも磨きをかけます。
なでしこジャパンの2週間に及ぶ東京オリンピック直前トレーニングキャンプは残すところあと3日。最終日の4日(日)には男子高校生と今回の活動期間中2度目となるトレーニングマッチを行い、チームは一旦解散します。
選手コメント
GK #22 平尾知佳 選手(アルビレックス新潟レディース)
広島と栃木での試合は最初メンバーから漏れましたが、途中から追加招集という形で参加し、そこでは自分のプレーを発揮できたので、バックアップメンバーには入れるのではないかという思いはありました。バックアップメンバーでの選出に対しては、もちろん悔しい思いはありますが、チームに帯同できてチームのために戦えることは嬉しいことでもあり、両方の複雑な気持ちを持っています。試合ごとに22人の中から18人が登録できるようになるという報道は見ました。バックアップメンバーは怪我でしか差し替わる機会がありませんでしたが、試合ごとに18人を選ぶというのであれば、監督は状態のいい選手を選ぶと思うので、そういう意味ではチャンスが広がったことになりますし、いい競争ができると感じています。山さん(山下杏也加選手)とは自分が18歳のときからカテゴリー別の代表チームで一緒でしたし、さっかさん(池田咲紀子選手)とは浦和レッズレディース時代から一緒で、二人がどうサッカーに取り組んできたかは分かっているつもりです。そんな自分にしかできないサポートを考えて2人のいいところを盗みつつも、自分の成長にとって何が必要かを考えながら日々の練習に取り組んでいきたいです。
DF #5 南萌華 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
先日のトレーニングマッチは、前半はベンチから見ていて、相手の圧力に押されがちで、もう少しロングボールが多くても良かったと分析していました。後半途中からの出場の際には、遠くを見ながら長いボールを配給することを意識して、それができた部分もあったかなと思います。もう一度男子高校生とのトレーニングマッチがあるので、クロスの対応やスピードの対応といった手応を感じられた部分の精度を更に上げつつ、攻撃面では良い連係を増やして、ビルドアップでいいボールを配給していい攻撃を引き出したいです。今日はポゼッションが中心のトレーニングでしたが、その中でもいつも以上にプレーの精度を意識して取り組みました。監督からもパスを右足につけるか左足につけるかで味方選手の状況が大きく変わってくるという話があり、精度についてはいつも言われていることではありますが、今日は特に意識高く取り組みました。それと同時に、高い守備の意識もあったからこそ、いいトレーニングにできたと思います。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)
なでしこジャパン(日本女子代表)対 オーストラリア女子代表
開催日:2021年7月14日(水)
会場:京都/サンガスタジアム by KYOCERA