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東福岡が2度のビハインドを追いつき、京都と引き分ける 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021第15節
2021年10月18日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021WESTは、10月16日(土)と17(日)に第15節を行い、東福岡高校(福岡)と京都サンガF.C. U-18(京都)が対戦しました。
ピックアップマッチ
東福岡高校 2-2(前半1-1、後半1-1)京都サンガF.C. U-18
7位・東福岡と9位・京都の勝点差はわずかに「2」。残留争いを抜け出すためにも互いに白星が必須だった一戦は、試合開始早々に動きました。キックオフのボールを素早く前方に運んだ京都が左CKを獲得すると、低いクロスボールをゴール前に展開。最後はMF熊谷空大選手(#12)が冷静にゴールネットに蹴り込み、試合を動かしました。
幸先の良いスタートを切った京都ですが、FW勝島新之助選手(#10)が「先制点を取る機会が少ないので、慣れていなかった。もっと自信を持って、前半からボールを保持して良かった」と振り返る通り、以降はボールが上手くつなげません。高い位置での守備からショートカウンターを狙った東福岡の勢いに飲まれました。それでも、DF大坪謙也選手(#4)ら守備陣が身体を張ってブロックを続けましたが、45+2分にはCKを献上。DF段上直樹選手(#4)のヘディングシュートが、ゴール前にこぼれたところをMF楢﨑海碧選手(#7)に押し込まれました。
同点で迎えた後半は、「選手が臨機応変にビルドアップを修正してくれたのと、守備が前からはまっていた」(志垣良監督)ことが奏功し、京都が試合の流れを引き寄せました。58分には、左サイドでボールを奪ったMF山嵜陽選手(#8)が、勝島選手とのワンツーパスで中央へと侵入。そこから右サイドにパスを入れると、交替で入ったばかりのMF安藤友敬選手(#28)がゴールの隅へと流し込みました。
再び追い掛ける展開を強いられた東福岡ですが、選手に諦めた様子は見られません。「自分たちが主導権を握れていたので、チャンスがまた来るのは分かっていた」と話すのは楢﨑選手です。2失点目後に攻撃の選手を入れ替え、再びゴールへの積極性が増すと、86分にはセンターサークル付近で得たFKを京都のゴール前に展開。DF園田桐志選手(#2)のヘディングシュートはGKに阻まれましたが、ゴールポストに当たったこぼれ球をMF大渕来珠選手(#29)が詰めました。試合は2-2でタイムアップを迎え、勝点1を分け合う結果となりました。
監督・選手コメント
森重潤也 監督(東福岡高校)
今日は勝点3を取りたいという気持ちを持って、試合に入りました。引き分けという結果に終わったので、少し物足りなさを感じています。立ち上がりに失点したのは甘さが原因で、そうした試合の入り方が最後まで続いたゲームでした。うちの時間帯もあったはずなのに、決め切れなかったのは課題です。ただ、下位同士で当たる10月の3連戦で負けなかったのは大きい。着実に勝点の積み重ねができました。
DF #4 段上直樹 選手(東福岡高校)
両チーム共にプレミアリーグの下位ということで、残留に向けて勝点3がほしかった一戦でした。僕たちとしては最初に失点してしまったのが痛かったですが、相手に勢いを与えず戦えました。自分たちが諦めず、ひたむきに戦った結果、勝点1が取れたのは大きかったと思います。夏以降は選手同士で何回も話し合い、練習でもコミュニケーションを取り合ってきました。そうした成果が出てきている気がします。残りの試合もプレミア残留に向けて頑張っていきます。
志垣良 監督(京都サンガF.C. U-18)
2失点したセットプレーが、うちの弱いところなので、次の試合に向けて修正しなければいけません。加えて、東福岡を警戒していた部分で、やられたのも今後の課題です。なかなか勝点3を取れていないのは、不徳の致すところです。ただ、本当に良いゲームをすれば、勝ちにつながります。プレッシャーがある中でプレーできる幸せというのは、こういうリーグがあるからこそ。将来の財産になると選手には話しています。
FW #10 勝島新之助 選手(京都サンガF.C. U-18)
ここ数試合は試合の質が上がってきているのですが、前節の鳥栖戦も今日の東福岡戦も、ラスト10分に失点して、勝ち切れるチームにはなれていないと感じました。原因はサッカーだけじゃないと思っていて、チーム全員が普段の生活からの細部へのこだわりが足りません。勝負の神は細部に宿るという言葉がありますが、そういうところにこだわっていかないと勝ち切れるチームになれないと考えています。次の試合では、僕が決定的な仕事をして、チームを勝たせたいです。
その他の試合結果
サンフレッチェ広島F.Cユース 5-1(前半1-1、後半4-0) ガンバ大阪ユース
ヴィッセル神戸U-18 2-3(前半2-0、後半0-3) セレッソ大阪U-18
名古屋グランパスU-18 1-5(前半0-5、後半1-0) 大津高校
サガン鳥栖U-18 7-0(前半3-0、後半4-0) ジュビロ磐田U-18
ガンバ大阪ユース(大阪)をホームに迎えたサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、FW南野遥海選手(#18)に先制点を許しましたが、FW棚田遼選手(#10)のハットトリックを含め5点を奪い、逆転勝ちを収めました。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)との一戦に挑んだセレッソ大阪U-18(大阪)は、2点を追いかける展開となりましたが、MF北野颯太選手(#10)の2得点などで逆転し、今季初勝利を掴みました。名古屋グランパスU-18(愛知)との上位対決に挑んだ大津高校(熊本)は、MF薬師田澪選手(#6)の先制点を皮切りに、前半だけで5得点。後半に失点したものの、5-1で試合を終えました。2試合続けて引き分けに終わっていたサガン鳥栖U-18(佐賀)ですが、ジュビロ磐田U-18(静岡)との一戦では、攻撃陣が大活躍。2点を奪ったFW大里皇馬選手(#16)をはじめ、6選手がゴールネットを揺らし、快勝しました。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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