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SAMURAI BLUE、再開のアジア最終予選へ久保選手、植田選手らが復帰
2022年01月23日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は1月22日(土)、FIFAワールドカップ2022カタールの出場権をかけたアジア最終予選(Road to Qatar)で27日(木)の中国代表、2月1日(火)のサウジアラビア代表と埼玉スタジアムで対戦する日本代表メンバーを発表。久保建英選手(RCDマジョルカ)や植田直通選手(ニーム・オリンピック)らが復帰し、指揮官は「2試合とも勝点3をつかみ獲る」と、残り4戦での出場権獲得へ強い意気込みを示しました。
約2カ月ぶりに再開する最終予選へ、今回選出されたメンバーは昨年11月までの最終予選を戦ったメンバーが中心の23人です。
久保選手は昨年9月以来、植田選手は昨年10月以来で、GKシュミット・ダニエル選手(シントトロイデンVV)は昨年6月のアジア2次予選以来となる代表復帰です。
スコットランドのセルティックへ移籍してデビュー戦で得点を決めた前田大然選手、11月のアウェイ2連戦で連続得点をマークしている伊東純也選手(KRCヘンク)やイングランドのプレミアリーグでバースデーゴールを決めたばかりの南野拓実選手(リバプールFC)、冨安健洋選手(アーセナル)、MF遠藤航選手(VfBシュツットガルト)らが名を連ねています。田中碧選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)も引き続いての選出です。
また、1月17日から行われていた国内合宿の参加メンバーからは、FW大迫勇也選手(ヴィッセル神戸)、DF酒井宏樹選手(浦和レッズ)、DF長友佑都選手(FC東京)、DF谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)、DF山根視来選手(川崎フロンターレ)、GK権田修一選手(清水エスパルス)が招集されています。
昨年11月のアウェイ2連戦以来となる予選へ向けたメンバーについて、森保監督は「総合的に考えて現段階でのベスト」と話し、シーズン中で今月に入って公式戦を戦っている海外組のゲームフィットネスや、コンディションが上がってきている国内組を含め、これまでの代表活動でチームとしての戦い方を理解している点を考慮したと説明。「継続して招集している選手たちで、連係連動でよりスムーズにいく」と狙いを明かしました。
キャプテンとしてチームをけん引してきた吉田麻也選手(サンプドリア)は負傷のために招集見送りとなりましたが、「(キャプテン)候補はたくさんいる。選手一人ひとりが責任を持って行動してくれていたからこそ、ここまで良い活動ができている」と話し、選手たちが引き続き高い意識で臨むことを期待しています。
日本は、昨年11月までの6戦で4勝2敗として勝点12を手にして、無条件での予選突破のボーダーラインであるグループ2位につけています。しかし、プレーオフ出場となる3位につけるオーストラリアとは勝点1差という状況です。
中国は1勝2分3敗の勝点5でグループ6チーム中5位。12月に入って監督が交代し、元中国代表MFの経験もあり、山東魯能で指揮を執ったリー・シャオピン監督を迎えています。日本は最終予選第2戦の9月11日に、相手のホーム開催となったカタールで対戦して1-0の勝利を挙げました。
一方のサウジアラビアは5勝1分無敗で勝点16を手にしてグループ首位に立っています。日本は10月8日にアウェイで対戦して0-1で敗れています。1月27日にホームで4位のオマーンと対戦して日本戦に乗り込んできます。
森保監督は、「中国は監督が代わって新たにチームづくりをしている。サウジアラビアは攻守でアグレッシブに仕掛けてくる。我々がどう戦うかが大切」と話しています。
3月の2試合を含めて最終予選の残りは4試合。森保監督は、「ワールドカップに出場するため、その先の目標を掴みとるために、この中国戦とサウジアラビア戦が大事になる。トーナメントを戦う気持ちで一試合一試合を戦いたい」と強い気持ちを口にしました。
チームは1月24日(月)から試合へ向けた準備に入ります。
コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
今回の中国戦、サウジアラビア戦を政府や埼玉県をはじめ、多くの関係者のみなさんのご協力で、ホームで試合ができることに改めて感謝いたします。多くの方に勝利を喜んでいただいて、元気や勇気を届けたいと思います。また、昨日までの国内組のキャンプでは、Jクラブや高校が新しいシーズンへ向けた準備で大変な時期に選手を招集させてもらったことに、お礼を申し上げます。
中国戦サウジ戦に臨む、現段階でのベストと総合的に考えて選びました。海外組の選手は今年に入って2~3試合こなしています。試合勘という意味でフィット感、コンディションはいい。国内組も継続させて招集している選手たちで、連係連動の面でよりスムーズにいくこと、昨日までのキャンプでコンディションが上がってきていることを確認して選考しました。今回のキャンプに参加して選ばなかった選手もいますが、間違いなく代表の戦力になると思う選手がたくさんいました。必要な状況になった時には力を貸してもらいたい。代表のさらなるレベルアップと選手層の厚さをつくる点で、今回のキャンプは非常に大きな意味がありましたし、どんな状況でも代表チームが戦力を落とさずに戦って行けると感じることができました。
今回、吉田選手が怪我で参加できませんが、キャプテン候補はたくさんいます。吉田選手はこれまでチームをまとめて、選手とスタッフ、メディア、サポーターとの架け橋としていい働きをしてくれていました。しかし、彼だけでなく、選手一人ひとりが責任を持って行動してくれていたからこそ、ここまで良い活動ができています。一人ひとりがチームの勝利のためになにができるか。今回のキャプテンはチームの活動が始まってから決めます。
ワールドカップに出場するため、その先の目標を掴みとるために、この中国戦とサウジアラビア戦が大事になります。すでに2敗しているので、トーナメントを戦う気持ちで一試合一試合を戦いたい。選手たちには、一人ひとりが自分の特長を発揮してチームのために走り、最後まで戦い抜くことを見せてほしい。2試合とも勝点3を掴み獲れるように、与えられた時間のなかで最高の準備をして臨みます。
反町康治 JFA技術委員長
今回の国内組の合宿ではJクラブのシーズン立ち上げ時期の大事な5日間に、クラブの方々には大変なご協力をいただきました。感謝を申し上げます。今のコロナ禍でオミクロン株の影響もあって非常に感染状況が難しいなか、政府の方々のご厚意で2試合をホームで行うことができます。埼玉県の大野知事をはじめ、たくさんの方々のご尽力で、埼玉スタジアムで試合ができることを嬉しく思っています。ご協力いただいたみなさんのお気持ちも汲みながら、中国戦、サウジアラビア戦を全力で戦っていきたい。できる限りのサポートをして、最高の準備で最高の試合をして最高の勝点をとることを意識してやっていきます。
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