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【Match Report】U-16日本代表 初の国際試合ノルウェー戦に臨む
2022年05月06日
10月に開催予定のAFC U17アジアカップ2023予選に向けて活動を行うU-16日本代表チームは、5月2日(月)からルーマニア遠征を実施しています。昨年にU-15日本代表としてチームが立ち上がるも、新型コロナウイルスの影響で国際試合ができずに国内での活動を続けてきましたが、今回ようやく初めての海外遠征が実現しました。ルーマニアサッカー連盟が主催する親善大会『U-16 Six Nations Tournament』に参加し、ノルウェー、カタール、サウジアラビアと対戦、その後にルーマニアとの国際親善試合も予定されています。
選手たちは5月2日(月)に高円宮記念JFA夢フィールドに集合し、トレーニングを行ってから夜のフライトに搭乗、トルコを経由して3日(火)の朝にルーマニアに到着しました。その日の夕方と翌4日(水)と、2回のトレーニングを実施し、5日(木)にルーマニアサッカー連盟のフットボールセンター、MogosoaiaにてU-16ノルウェー代表との初戦に臨みました。
試合会場はルーマニアサッカー連盟によるしっかりとした試合運営が行われており、日本国旗のデザインが入った会場装飾や、公式スケジュールに沿った試合進行、国歌斉唱などが行われ、選手たちも初めての国際試合の雰囲気を味わっている様子でした。
日本代表はウォーミングアップから控えの選手たちを含めて全員でチームを盛り上げ、良い形で試合に入ります。序盤は日本が前線からプレッシャーをかけて押し込む展開が続きます。すると18分、右サイドバックのDF柴田翔太郎選手(川崎フロンターレU-18)の絶妙なクロスにFW徳田誉選手(鹿島アントラーズユース)が頭で合わせ、日本が先制。選手たちも喜びを爆発させます。そのまま試合を優位に進めたいところでしたが、1段ギアを上げてきた相手に徐々に球際でボールを奪いきれないシーンが増え、チャンスを作られてしまいます。34分には中盤で前を向いた相手のドリブルを止めることができずにゴール前まで持ち込まれると、ファールでPKを与えてしまい、同点に追いつかれます。その後も出力の高い相手選手に突破を許し何度かピンチを迎えますが、前半アディショナルタイムに俊足を生かして上手く裏に抜け出したFW磯﨑麻玖選手(大宮アルディージャU18)がGKと1対1の状況を迎えますが、これは防がれて1-1のまま前半を終えます。
後半も勢いを持って試合に入った日本でしたが、51分に相手のビルドアップからセンターバックのロングパス1本で裏に抜け出されるとGKとの1対1を決められて1-2と逆転を許します。同点に追いつきたい日本は選手交代を通じてチームの活性化を図ると、徐々にサイドを起点に攻撃を仕掛け良い流れを作ります。柴田選手のグラウンダーのクロスに、交代で入ったFW道脇豊選手(ロアッソ熊本ユース)が飛び込み決定的なチャンスを迎えますが、惜しくも合わせることができません。ノルウェーもフィジカルの強さを生かした突破などから決定機を作り、両チームともにチャンスを作ります。日本の選手たちも最後まで戦う姿勢を見せて同点を目指しますが、得点を奪うことはできず試合は終了。初めての国際試合は黒星でのスタートとなりました。
U-16日本代表は休息日を挟み、5月7日(土)にU-16カタール代表との試合に臨みます。
選手コメント
GK #1 後藤亘 選手(FC東京U-18)
ノルウェー代表戦の入りは相手の背後を狙いながら自分たちのペースで試合を進めることができ、その流れの中で良い時間帯に得点できました。しかし、その後、守備の場面で軽くなってしまうことが多くなり、2失点してしまいました。自分はゴールキーパーなのでもっと細かい部分にこだわっていかなければいけないと感じました。またキャプテンとして、キーパーとして、失点したあとの声掛けや仲間を鼓舞するコーチングを増やしていかなければいけないと思いました。まだ残り3試合あるので、次は勝てるようにチーム一丸となってやっていきたいです。
DF #2 柴田翔太郎 選手(川崎フロンターレU-18)
今日の試合は大会の初戦ということで試合前のミーティングで森山監督から絶対勝って帰ろうという話があり、チーム全員がその想いを持って試合に入れたと思います。
得点シーンは、試合前に徳田誉選手から「早いタイミングで1本クロスを上げてほしい」という話があり、それがゴールに繋がったのでよかったと思います。また昨年のU-15日本代表の活動を含めてゴールやアシストなどの目に見える結果を出せていなかったのでやっと1つ結果を出せて嬉しく思います。
自分たちとしてもやれている感覚があった中で結果的に逆転負けという形になってしまってとても悔しいです。先制できただけに2失点してしまったのは自分たち、後ろの守備陣の責任だと思うのでもっとゴール前の守備のところを突き詰めてやって行きたいと思います。残り3試合と試合は続くのでチーム全員が1つになって全部勝ちたいです。
FW #11 徳田誉 選手(鹿島アントラーズユース)
自分は今日のノルウェー戦で初めて海外の代表チームと日本を代表して戦う経験をしました。君が代を聞いて日本代表のユニフォームを着てピッチに立ったときは気持ちが高ぶりました。試合では柴田翔太郎選手の素晴らしいクロスに合わせてゴールを決めることはできたものの、それ以外のところでシュートシーンやフィジカルのところでまだまだ海外の選手に劣っているところを露呈してしまったので残りの3試合ではそれを改善して戦っていきたいと思います。
チームとしては良い試合の入り方ができて先制点も取ることができましたが、そこから自分たちのミスで失点してしまい難しいゲーム展開となってしまいました。本当に大事な初戦をこのような形で落としてしまいとても悔しいですが、この気持ちをバネに次のカタール戦は必ず勝ちたいと思います。
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