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【Match Report】U-16日本代表ルーマニア遠征 ルーマニア代表に敗れて遠征を終える
2022年05月13日
ルーマニア遠征を行っているU-16日本代表は、遠征最終日となる5月11日(水)、U-16ルーマニア代表との親善試合を行いました。地元ルーマニア代表との試合ということで、スタンドで多くのサポーターや関係者が試合を見守りました。また今回の遠征でサポートをいただいている在ルーマニア日本大使館から植田浩大使も試合に駆けつけ試合前に選手を激励しました。
開始早々の3分、杉浦俊吾選手(名古屋グランパス)のワンタッチパスから磯﨑麻玖選手(大宮アルディージャU-18)が抜け出してゴールに流し込み、幸先の良いスタートを切ります。その後もまだエンジンのかかりきらない相手に対し、日本は中盤の早いテンポのパスワークでリズムを作ると、何度も良い形を作ります。15分にはカウンターから右サイドに展開し、クロスから決定機を作るものの決めることはできません。
日本が追加点を奪うことができない中で、徐々に日本のサッカーのリズムに慣れてきたルーマニア代表が球際の強さを発揮し始めます。シンプルなロングボールやドリブルからチャンスを作り始め、27分に相手選手がドリブルで持ち込んでクロスを放ち、最後はゴール前で合わせて同点に。流れを変えたい日本でしが、慣れない深い芝生でパススピードが弱くなった所を狙われボールを奪われると、パワーのあるカウンター攻撃からチャンスを作られるという悪い流れを変えることができません。37分にはディフェンスラインのパス回しのミスから相手に奪われて失点、1-2とリードを許します。
後半は51分に磯﨑麻玖選手(大宮アルディージャU-18)がサイドでボールを受けると、中に持ち込みながらアウトサイドでスルーパスを通ると、裏に抜けた道脇豊(ロアッソ熊本ユース)が得点し、2-2の同点とします。
逆転したい日本はその後もチャンスを作りますが得点を奪うことが出来ず、逆に68分にコーナーキックのこぼれ球からオウンゴールにつながり、再びリードを許します。日本も逆転を目指し最後まで戦うものの、終盤はルーマニア代表にうまく時間を使われてタイムアップ。そのまま2-3で試合終了となります。日本はボールを保持しながら試合を進めたものの、ルーマニア代表のフィジカルの強さやゲーム運びの上手さに敗れてしまいました。
今回の遠征の4試合で結果は2勝2敗。新型コロナウイルスの影響で2年間国際試合が出来ていなかったチームにとって、世界の中での現在の立ち位置を確認する貴重な機会となりました。選手たちも長時間のフライトや時差への適応、食事や言語などのピッチ外の生活、日本とは異なる深い芝生など、海外遠征ならではの経験を積むことができました。
いよいよ世界との戦いが始まったU-16日本代表。次は6月のU-16インターナショナルドリームカップで韓国、ウルグアイ、メキシコとの戦いに臨みます。
監督・選手コメント
森山佳郎 監督
U-16日本代表は初めての海外遠征を行い、ルーマニアで行われたSix Nations Tournamentに参加しました。結果は初戦ノルウェー戦1-2、カタール戦6-0、サウジアラビア戦3-0、大会終了後の国際親善マッチで、ルーマニア戦2-3という結果でした。
初の国際試合ということもあり、深い芝生や相手のフィジカルの強さリーチの長さに苦しみヨーロッパ勢に2敗するなど悔しい思いをしましたが、運動量をベースに連動した攻守、距離感とテンポ良いパス回しで4試合で11得点奪うなど、通用した部分に自信を深めることも出来た遠征となりました。怪我や体調不良も出ず無事に帰国できたことにも一安心しています。
来月日本で行われるU-16インターナショナルドリームカップでは更にレベルの高い相手との試合が控えています。国際試合が出来るようになってきたことに感謝しながらも、この機会を選手たちの成長に最大限つなげていくことが出来るようスタッフ一同更に尽力していきたいと思っております。
この度はキャンプ実現にご理解ご協力頂いた皆様、学校の先生方、所属チームの指導者の皆様、保護者の皆様に心から感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
GK #23 上林大誠 選手(モンテディオ山形ユース)
自分にとって日本代表2戦目となるルーマニア戦は途中からの出場でしたが、同点の状況から試合に出場し、後ろはこれ以上の失点は絶対してはいけない、絶対0で抑えるという気持ちで入りました。出場してすぐに1本セーブをすることができましたが、その後すぐにオウンゴールとはいえ失点をしてしまったことはとても悔しいです。
その後は自分達の流れが来ましたが相手キーパーの好プレーにより得点をすることができず負けてしまいとても悔しいです。
自分が入り失点をして負けてしまい、自分の弱さ、力不足を感じました。チームを勝たせられるような選手になれるように自分に矢印を向け、チームに帰って上を目指して頑張ります。
FW #10 道脇豊 選手(ロアッソ熊本ユース)
今回の遠征は、前回の遠征のインテンシティーに加えて、たくましくタフに戦うというテーマで行われました。
自分達の代の代表としては初の海外遠征という事もあり、移動、時差、食事、環境、相手、全て今までと違う中で行われましたが、それに対応して戦わないといけないということを肌で実感することができました。
この遠征最後の試合では、相手が引いて守ってくるのに対して、攻撃でそれを打開することができず、勝つことができなかったので、そういった色々なチームの特徴を理解して、臨機応変に対応していかなければならないなと感じました。
この遠征で行った4試合の経験を活かして、これからアジア予選でも戦えるよう、自チームでも頑張って行きたいと思います。
FW #17 山口豪太 選手(FC LAVIDA)
今回このルーマニア遠征に参加して、多くのことを学びました。自分は初の海外で慣れないことだらけでした。
食事、環境、相手などいろいろな事がいつもと違いました。ですが、将来海外でプレーするということを考えたらこんなことは当たり前なのだと思います。海外の選手はスピードもあり体格も良くてフィジカル面がとても課題だと感じました。1番課題だと思ったのはシュートまで持っていく力です。自分の武器であるドリブルは海外の相手には全然通用しませんでした。
自分はドリブルからのシュートが多く、今大会はドリブルで抜くことができずシュートを打つことが少なかったです。ドリブルからシュートだけではなく、横パスを受けてワンタッチでシュートなど、色々工夫してシュートまで行くことが大切だと感じました。今大会で見つかった課題をチームに持ち帰ってこの課題を埋め、次に代表に呼ばれた時には、こいつ本気で変わったな、と思わせるくらいになりたいです。またいつでも自分らしく楽しんでいきたいです。
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