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なでしこジャパン、試合会場で公式練習に臨む
2022年07月18日
7月19日(火)に開幕するEAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会に向け、なでしこジャパンは17日(日)に公式練習を実施しました。
初戦、韓国女子代表との試合会場となる茨城県立カシマサッカースタジアムでのトレーニングは午後に予定されていたため、チームは午前にホテルでミーティングを実施しました。細部にわたりチームとしての約束事を確認し、より具体的に試合へのイメージを膨らませ午後の練習に備えます。
16:30より行われた公式練習は、活動4日目にして初めての晴天の中でのトレーニングとなりました。一方で日中に降った雨の影響もあり湿度は80%に迫り、引き続きタフなコンディションの中で選手たちはトレーニングへ。ステップワークを中心としたウォーミングアップを終えた後、ボールポゼッションのトレーニングを行い、そこから先の練習は非公開に。集中力をより高めて行われた以降の練習では、フルピッチでのゲーム等を通して改めてチーム戦術を確認しました。最後は個別にシュートやプレースキックなどでフィーリングを確かめ、2日後に迫った試合会場のピッチコンディション等も把握しながら練習を切り上げました。
トレーニングの最中には池田太監督がチーム全体に声をかけるシーンが見られ、試合に向けよりプレー強度とアラートさを高めようと、選手も静かなスタジアムの中で声を互いに掛け合っていました。この日の午前に取材対応を行った宮澤ひなた選手は韓国女子代表戦へ向け「勝ちきれない悔しい思いをした中で、このタイミングで戦えることは嬉しい」と、今年1、2月に開催されたAFC女子アジアカップで勝利を阻まれた相手との対戦を心待ちにしている様子。「あの大会から個人としてもチームとしてもどのように成長してきたかを見せる場所」だと、前回対戦と同じ轍を踏むことのないように気を引き締めていました。
チームは18日に全日練習を千葉市内で行い、いよいよ初戦を迎える大会に向け、最後の準備に取り掛かります。
選手コメント
DF #12 乗松瑠華 選手(大宮アルディージャVENTUS)
韓国や中国はシンプルにアーリークロスやハイボールを上げてくることが多いと思っています。それに対してクロスの時の立ち位置や、センターバックどうしの距離感やディフェンスラインとゴールキーパーの間の距離感、ラインの幅などは合わせられてきています。みんな色々と頭で考えながらプレーしているので、自分のプレーに集中しているところもあると思いますが、コミュニケーションは取れていると思います。それでもそこはもっとできるところだと思っています。
声を出して応援をしてもらえるのは久々ですし、個人的に代表の公式戦を日本でプレーできることが久しぶりなのでとてもワクワクしています。多くの方に来ていただける分すごく緊張もしそうだと思っていますが、その緊張をいかにうまく自分の闘争心やモチベーションに変えてできるかが自分でも楽しみな部分です。
代表での試合や練習を重ねる度に自分自身の足りないところがどんどん出てきています。代表に来て課題を持ち帰って所属クラブでトライすることの繰り返しですが、回数を重ねるに連れてできることも増えてきていますし、課題を見つけるためにも自分が持っているものを全力で出して、トライ&エラーができればと思います。うまくいかないこともポジティブに捉えてやっていきたいです。
MF #7 宮澤ひなた 選手(マイナビ仙台レディース)
攻撃の選手としてチャンスメイクをAFC女子アジアカップのときより積極的に出していきたいです。日本国内でプレーする選手が中心のメンバーで戦う大会となりますが、優勝を目指して戦いたいですし、個人としても結果を残したいです。
自分の特長であるスピードを生かしたプレーは6月の欧州遠征でも出したいと思っていた中で、一瞬のスピードや裏へ抜ける動きはタイミングが合えば通用すると、実際に海外の選手を相手にして感じました。あとはサイドでのための作り方や、狭いエリアに入っていくタイミング、相手の間をドリブルで割っていくプレーは通用する部分があると感じたところです。そこは今回の大会でもより積極的に出していきたいと思います。
引き続き代表に選んでいただいている中で「もっと自分を出していかないと」とトレーニングキャンプや試合を通して感じています。新しい選手も招集されている中で自分も代表に定着していきたいと思っていますし、ライバルが増え、仲間が増えたので、より一層気を引き締めていきたいです。お互いに刺激し合い、良さを引き出し合ってチームとして一つになって戦っていきたいです。
MF #14 杉田亜未 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
選出されたことは本当に驚きました。もちろん嬉しかったですし、こういう機会をもらえたのでチャレンジしたいと思いました。ここまでの練習では自分の持ち味をまだまだ出せていないと思うので、もっと自分から呼び込んで良さを出せるようにしたいと思います。5年ぶりの代表なので自分も年上になってきたなと感じます。若い選手もパワフルですし積極性もあり、自分も刺激をもらえて、もっとやらなければと思っています。
運動量や走力はどんどん出していきたいです。コンビネーションや細かいパスで相手を混乱させるようなプレー、スルーパスのようなアシストを狙うプレーは所属チームでも意識してきたことです。自分がシュートを打つ意識は大前提として持ちながら、パスのところで良いアクセントを作れるようにしたいです。
いつでも試合に出られる準備をしつつ、チームを鼓舞するコミュニケーションや盛り上げていい雰囲気を作る声掛けをしていければと思います。代表は日本を背負って戦うので、勝利するということが一番求められることですし、そこに対して自分自身は攻撃の選手なので、目に見える結果、得点が大事だと思っています。そこは貪欲に狙っていければと思っています。
EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会
大会期間:2022年7月19日(火)~26日(火)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム
女子出場国:日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ
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