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なでしこジャパン、チャイニーズ・タイペイ戦に向け前日練習を実施

2022年07月23日

なでしこジャパン、チャイニーズ・タイペイ戦に向け前日練習を実施

EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会を戦うなでしこジャパン(日本女子代表)は7月22日(金)、翌日にチャイニーズ・タイペイ女子代表戦を控え、千葉市内で練習を行いました。

冒頭15分のみが公開されたトレーニングはステップワークを中心とした内容で始まり、2コートに分かれてボールポゼッションを行った後にフルコートでのゲーム、セットプレーの確認を行いました。11対11で行われたゲームではビルドアップ時のポジションの取り方やアクションを起こすタイミングなど、プレーを続けながらも要点を絞って意思統一を図りました。対戦するチャイニーズ・タイペイを想定した戦い方を確認しつつ、後手を踏むことなくいかにして攻守に主導権を握るかが試合の見どころとなりそうです。練習開始前に降った雨が上がり、その後の晴れ間で湿度が一層高くなった中で行われたトレーニングは約70分で終了。その後、コンディションに合わせ追加のメニューに取り組んだ選手、シュートやロングキックでボールフィーリングを確かめる選手など、それぞれの形で試合に備えました。

練習後に取材に応じた井上綾香選手は「4月のトレーニングキャンプに招集していただいて以降、常に代表活動を意識して日々練習するようになりました」と明かし、なでしこジャパンに対する想いを口にしました。初戦の韓国女子代表戦では出場機会がありませんでしたが、残る2試合で「持ち味である背後に抜け出すスピードを出していきたい」と自身の強みを出していく意欲を語りました。また同じく取材に応じた三浦成美選手も「韓国戦は出られませんでしたが、身体もフィットしてきて気持ちは高まってきています」と準備万端であることをアピール。「奪うプレー、最後に身体を張ることは基準にしてやっていきたい」とハードワークを誓いました。

チームは夕食後にミーティングを行い、この日の練習の映像などを見返しながら、戦い方の最後の整理を行いました。チャイニーズ・タイペイは初戦で中国女子代表に敗れたものの、献身性高く90分を通し一体感を持って戦う姿勢はなでしこジャパンにとって脅威となるはずです。対戦相手同様に、一人ひとりが献身的にプレーすることをベースとするなでしこがその争点で上回ることができるのか、注目の2戦目は23日(土)15:30キックオフです。

選手コメント

MF #20 三浦成美 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
6月の欧州遠征は正直自分自身のコンディションが良くなく、チームとして収穫はありましたが個人としては思いの残る活動でした。今回は、韓国戦は出られませんでしたが、身体もフィットしてきて、気持ちも高まってきています。切り返しやボールを持った時の一瞬で剥がそうとするプレーの際に、前回の活動ではボールが足元につかないところがありましが、感覚は上がってきていると思います。あとはサッカーをしたい、試合をしたいという欲が高まっています。
前回のFIFA女子ワールドカップの時は正直訳もわからず自分のプレーを思い切り出していて、チーム全体というより自分にフォーカスしていました。ただ今は年下の選手も増えてきて、どんな特徴を持っているか、どんなふうに接したら良いかを考えるようになりました。自分が試合に出られないこともしっかり受け入れて動けるようになったので、少し成長したと思います。昨日は韓国戦に出られなかった選手での練習がありましたが、その中でもチームメイトに対して「次の試合に向けて頑張ろう」と話したり、「チームに対して今はこれを示すべきだよね」「こういうふうにやったほうが良いよね」ということは伝えているので、それが良い方に進めば良いと思います。

FW #13 井上綾香 選手(大宮アルディージャVENTUS)
4月にトレーニングキャンプに招集していただいてから、常に代表活動を意識しながら日々練習するようになりました。個人的に活動が始まってからコンディションも良くなってきていますし、チームも初戦の韓国戦に勝つことができて良い流れでできていると思います。
なでしこジャパンの様子はこれまでテレビで見ている時間が長かったですが、WEリーグが始まって試合を重ね、その中で点を取れるようになってから意識するようになりました。FWなので少ない時間でもチャンスがあれば得点に絡んでいくプレーをしていきたいですし、出場できれば自分の持ち味である背後に抜け出すスピードを出していきたいです。運動量は持っている方だと思うので、前からガンガン行きたいです。

FW #15 千葉玲海菜 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
韓国戦は途中からの出場でしたが、結果にこだわることもチームとしてやっているので、勝利できてよかったと思います。ただ自分がやるべきことを100%ではできてないので、次回以降出していきたいです。
(FIFA女子ワールドカップまであと1年だが)世界の強豪国が集まる、サッカーで一番すごい大会だと思っています。なでしこジャパンとしてもそこでの優勝を目指してチームづくりをしているので、自分にとっても目標となる大会です。自分は攻撃の選手として一番前線でプレーするので、結果にはこだわっていきたいですし、試合に出られたら得点を狙っていきたいです。大会まであと1年、時間はないと思っています。短い活動の中で自分の良さをどれだけ出せるかが勝負です。自分は上手いプレーヤーだとは思っていないですが、その中でも違いを見せていかなければいけないと思っています。

EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会

大会期間:2022年7月19日(火)~26日(火)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム
女子出場国:日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ

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