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【フットボール学会発表報告】 交代選手数の増加が試合中のパフォーマンスに与える影響について
2022年08月03日
2022年3月に行われた日本フットボール学会で、フィットネステストプロジェクトメンバーである中村大輔氏と菅野淳氏が、選手の交代数の増加が試合中の移動距離に与える影響について発表しました。
この発表では、2018年から2021年までのJ1リーグ計1,297試合を対象に、試合中の総移動距離、ランニング域(14km/h以上21km/h未満)での移動距離、ハイスピード域(21km/h以上24km/h未満)での移動距離、スプリント域(24km/h以上)での移動距離、および試合中の選手交代数のデータを用いて、選手交代のルールが変更(2020年に交代枠が3から5になった)される前(2018、2019年)と後(2020、2021年)について検討を行いました。
検討の結果、選手交代数は交代数が変更されたこともあり、2018年、2019年と比較して、2020年および2021年で有意に増加していたことが分かり、試合中の総移動距離は、2020年シーズンおよび2021年シーズンにおいて、2018年および2019年シーズンと比較して有意に増加していることが分かりました。また、ハイスピード域での移動距離も同様に、2020年シーズンおよび2021年シーズンにおいて、2019年および2018年のそれぞれのシーズンとの有意な差があることが確認できました。
この結果は、サッカーにおける試合中のパフォーマンス発揮が、交代選手によって影響を受ける(変化する)可能性を示しています。従って、フィジカルコーチは、交代頻度の高い試合後半においても、選手が最適なパフォーマンス発揮ができるように、日々のトレーニングを構築する必要性があるといえます。
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ぜひ、日々のトレーニング構築の参考資料としてご活用ください。