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スポーツ救命ライセンス講習会を大阪府で開催
2022年08月10日
7月31日(日)、大阪府のヤンマースタジアム長居で「スポーツ救命ライセンス講習会」が開催され、理学療法士やアスレティックトレーナーなど新規講習13人、更新講習3人の計16人が参加しました。
スポーツ救命部会員の古家信介教授(関西医療大学)による講義では、熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得る事象についての対処法について学びました。実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についても学習しました。受講者はAEDの重要性を認識し、日常生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心を高めた様子が伺えました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
小泉勇佑 さん(看護師/日本アスリートライフサポート協会)
スタジアムでの開催となりまして、臨場感のある会場で講習会を開催することができました。参加者は実際にスポーツ現場で活躍されている方が多く、サッカー以外にもラグビーやアメリカンフットボール、野球、シッティングバレーボールなど様々な競技関係の方々に参加していただきました。インストラクターはもちろん、参加者同士でもディスカッションや情報交換を行い、とても有意義な講習会になりました。引き続き、競技の垣根を越えてスポーツ界全体で安全にスポーツができる環境づくりを目指していきたいと思います。
松永健太郎 さん(鍼灸師・柔道整復師/東和会グループ アイ鍼灸整骨院)
スポーツ救命ライセンス講習会のインストラクターとして参加しました。現場で活動する一員として何を伝えようかと考えましたが、知っているけど忘れていることや当たり前と思っていても違っていることを一緒に再確認しました。帰った時にチームにかかわる選手やスタッフ、家族等に「救える命があること」を、また「自分たちにも出来ること」を知ってもらえればと思い、同じ時間を過ごしました。今後も様々な競技での経験を共有できる場所として、そして命を守るリーダーとして活動する指導者や選手が増える現場が多くなるように活動を続けていきたいと考えています。
受講者コメント
坂田尚諒 さん(理学療法士/医療法人社団あんしん会あんしんクリニック)
スポーツ救命ライセンス講習会を受講させていただきました。講習会は、午前は座学メインで一次救命処置、脳振盪、熱中症、アナフィラキシーなどを学習し、午後からはバックボードを使用した搬送の実技という内容でした。
講習会を受講して感じたことは、どのような事象が起きても、まず自分自身が冷静に評価・判断し対応することが重要であること、そして1人で全てのことをしようとするのではなく、周囲の人の協力を仰ぎ、迅速に正確な対応をすることで救命率が5%でも、10%でも上がるということがわかりました。冷静に評価・判断し対応するためには、今日1日参加したからよいのではなく、復習・予習を繰り返し、学び続ける必要があると感じました。
最後になりますが、ご講演いただきました古家先生、企画・運営スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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