より多くの小学校でサッカーの授業を行ってもらえるよう、新学習指導要領に沿ったJFAが推奨する内容（※）を伝える場として、2014年から「小学校体育授業サポート研修会」を開催しています。また、中学校については、「中学校体育 サッカー指導の教科書」を刊行し、3月に都道府県サッカー協会から代表者を集め、内容の伝達を行いました。
今後広く展開していくために、JFA公認指導者研修会（リフレッシュ研修会）の形に構成し直し、高円宮記念JFA夢フィールド（千葉県千葉市美浜区）にて、8月8日(月)に「中学校体育サポート研修会」を実施し29名が受講、9日(火)に「小学校体育サポート研修会」を実施し32名が受講しました。
JFA公認指導者研修会としての小学校体育サポート研修会・中学校体育サポート研修会は、今後各都道府県サッカー協会主管として開催される予定です。

JFA公認指導者研修会［小学校体育サポート研修会］［中学校体育サポート研修会］概要

・実技　2時間／講義　1時間
・リフレッシュポイント　10ポイント
・講師はJFAからインストラクターを派遣（講師にかかる経費はJFAにて負担）
※小学校体育サポート研修会では、受講者全員にテキストを贈呈

※小学校体育サポート研修会

中学校体育サポート研修会　講師コメント

中山雅雄 JFA普及ダイレクター
中学校体育サポート研修会をリフレッシュ研修として展開する最初の機会でした。実技と講義を通して、生徒がサッカーの楽しさを感じながら、知識・技能を高め、思考力や判断力を養い、学びを深めていくための方法についてJFAの立場から提案をしています。現職の中学校の先生にとってはまだまだ理想論のように感じる点もあるのだろうと思います。しかし、学校体育の充実は日本のスポーツ文化を豊かにする大きな力があります。今後は、47FAや中学校、教育関連団体などと連携し、研修会の質を上げながら、全国で展開していきたいと考えています。

※中学校体育サポート研修会の講師受講者

中学校体育サポート研修会　受講者コメント

石川航平 さん（船橋市立船橋中学校）
学校体育から日本サッカー、スポーツ文化の発展を目指していく。とても共感を受け、日頃の授業、体育で、運動の、スポーツの楽しさを伝えるために、授業実践の工夫、生徒への働きかけ・声かけ、改めて考えさせられました。
私自身も一つの授業を本気でやることに心がけています。中山先生も熱意と日本スポーツの発展のために、この研修会を本気で講義くださったことに感謝申し上げます。

宮林淳一 さん（浦安市立美浜中学校）
サッカーを普及したい、スポーツ・運動の魅力を伝えたいという情熱をヒシヒシと感じながら、楽しく学ぶことができました。
特定の技術の習得はサッカーの一部にすぎない。限られた時間でどうサッカーを楽しんでもらうか。初めてサッカーをする子が何に気づいて、工夫して、どんな変化が起きたかをタイムリーに評価してあげる。何を評価すべきなのか、何を伝えたいか、考え直す良い機会となりました。

小学校体育サポート研修会　受講者コメント

髙畠幸浩 さん（日立市立金沢小学校）
わかりやすく楽しくオーガナイズしていただき、ありがとうございました。各学校で必ずサッカーを習っている子どもがいるので、その子どもたちと一般の子どもたちをいっしょにしたときの指導が難しいところだと思いますが、小学生が楽しみながら体を動かして、またやりたいと思うプログラムだったと思います。
配布いただいたテキストはありがたいです。職場で活用します。

豊島保彦 さん（千葉市立誉田小学校）
とてもよい内容だと思いました。微力ながらも私も小学校の現場で広めていけたらと思います。サッカーや体育に対して苦手意識を持っている教員は多いです。そのような先生方にいかに広めていけるか、今後も多くの場で、研修会を開いていただけたらうれしいです。子どもたちの変容がわかる動画があるとよいなと思いました。

※小学校体育サポート研修会