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U-20日本女子代表、ベスト4進出を懸けたフランス戦に向けトレーニング

2022年08月21日

U-20日本女子代表、ベスト4進出を懸けたフランス戦に向けトレーニング

FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022を戦うU-20日本女子代表は、準々決勝・フランス戦に向け準備を進めています。

3対1で勝利したグループステージ第3戦・アメリカ戦の翌日、8月18日(木)はオフとなり、7月末にコスタリカに入ってから初めてトレーニング、試合のいずれも行わない1日を過ごしました。新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにホテルからの外出は控えたチームですが、ホテル敷地内の中庭を散歩したり、プールサイドでリラックスしたりと、珍しく雨の降らなかった1日を思い思いに満喫し、リフレッシュを図りました。午後に取材に応じた池田太監督はグループステージの戦いを振り返り「チームとして国際試合の経験が少なかった中で、色々な大陸の色々なタイプのチームと戦う中で経験値を上げられた。フィニッシュの精度や球際の強さはノックアウトステージに向けてもっと引き上げていかなければいけない」と語り、またここまで3連勝を収めた選手たちについては「色々吸収しようとサッカーに向き合い、明るくひたむきに取り組んでくれていることが素晴らしい」と評価しました。

19日(金)はトレーニングを再開し、ステップワークや2人1組、3人1組でのボールワーク、3色のビブスを使ったポゼッションなどを実施。連戦のコンディションも考慮し全体では60分弱程度でトレーニングを切り上げ、その後個別にクールダウンやシュート練習を行いました。20日(土)はフランス戦を翌日に控え、戦術的な確認を中心としたトレーニングに取り組み、ベスト4進出を懸けた一戦に向け最後の準備を済ませました。

U-20フランス女子代表はグループCを2位で通過しノックアウトステージへ進出しました。初戦こそナイジェリアに0対1で敗れたものの、その後はカナダに3対1、韓国に1対0で勝利しています。個々の能力に優れ、サイド、中央を問わずスピード感を持って仕掛けてくる攻撃が特徴的なフランスに対し、日本はグループステージと同様に連動した守備で挑みます。試合は8月21日(日)20:00キックオフ(日本時間22日11:00)、J SPORTSで生放送を予定しています。

選手コメント

GK #18 大場朱羽 選手(イーストテネシー州立大)
グループステージではじめに2勝して、アメリカ戦で勝負が決まる重要な試合でしたが、自分はアメリカでプレーしているので知っている選手もいましたし負けたくありませんでした。アメリカでの経験を生かしてプレーができたと思います。アメリカは日本より厳しい状況で戦わなければいけなかったので前から勢いよく来ることは分かっていました。先制点を許したら流れに乗られてしまうので、そこは意識していました。相手のシュートシーンでは味方がコースを切ってくれていたので、自分としても防ぎやすかったです。
これまでのトレーニングキャンプでもGK3人でいつも競り合ってきました。いいライバルとしてお互いに高め合える関係だと思います。
ここからもっと高いレベルの戦いになっていく中で、よりクロスでの強さやフィジカルが強いチームが多くなってくるので、味方と連係しながらコースを切ってもらうなどして、協力しながら守っていければと思います。

DF #12 田畑晴菜 選手(セレッソ大阪堺レディース)
グループステージを振り返って、初戦のオランダ戦は私自身初めてのワールドカップで少し緊張もありました。ただそこで緊張に流されずにしっかりと自分のプレーを発揮して、チームとしても初戦から勝利を掴み取ることができました。ガーナ戦の勝利で勢いに乗れた中で迎えたアメリカ戦でしたが、強い相手でも自分たちのサッカーが通用したと思います。アメリカに勝てたことは自信になりました。
個人的にビルドアップの部分は自信があり、積極的にDFラインから攻撃を組み立てることはできたのかなと思います。ただ見えている範囲がまだ狭いなと感じていて、もう少し遠くの選手を見てボールをつけていきたいです。
フランスは特徴のある選手が多くて、速かったりドリブルで仕掛けてきたりする選手がいるので、そこに対応しながら、攻撃では自分たちのアグレッシブなプレーを発揮して絶対に勝ちたいと思います。

MF #6 大山愛笑 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
3試合を3連勝で終われて、チームとしても積み上げてきたことが出せました。大会中にも積み上げられたことがあり、手応えがあります。個人としては試合ごとにマークが厳しくなってくる中で自分のプレーが出せずに悔しいです。ゴール前や攻め込んだ時は自分の良いところが出せていると思います。ビルドアップやピッチ中央でボールを持っている時に、自分のところにマークがついている中でもボールを受けてチームにリズムを作らなければと思っています。ただマークを引き付けることで他の選手も空くので、それも良いこととして生かしていきたいです
自分は真ん中で試合に出場することが多かったので、縦パスや裏へのパス、チャンスメイクをすることもそうですし、自分がボールを受けてチームをコントロールすることは意識していました。守備は前の選手に声をかけて自分や後ろの選手のところでしっかりボールを奪えるようにしています。
フランス戦は自分の長所を出しながらチーム一丸となって、負けてしまった国の選手の分まで戦いたいと思います。

MF #8 岩﨑心南 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
アメリカはオランダ、ガーナよりも前からボールを奪いに来るチームで、攻撃でも前に推進力が強く、サイドにスピードがありました。そこは仲間とコミュニケーションを取りながら守りきれたと思います。攻撃では1枚剥がすプレーはできたと思いますが、相手の最終ラインを越えるところで味方と合わない部分があったので、修正したいです。
相手のサイドの選手がすごく速かった中で、裏へのパスが多少ルーズなボールでも追いついてしまうので、自分が前に出て挟みに行くプレーや、(小山)史乃観にカバーしてもらうなど、試合中もコミュニケーションを取り合って修正しながらプレーしていました。攻撃では前で空いているスペースを自分が使って、自分が起点になりながらFWにいい状況でボールを渡すことを意識していました。一枚剥がすプレーは結構できるなと自信になりましたが、相手のリーチの長さで引っかかってしまう部分はあったので、切り返しの位置を深くするなど、追求しないといけないと思いました。

FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022

大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表
ノックアウトステージ
準々決勝 8月21日(日) 20:00[現地時間] vs U-20フランス女子代表

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