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【Match Report】U-16日本代表 Mirabror Usmanov Cup第3戦
2022年08月31日
ウズベキスタンのタシケントで行われている親善大会『Mirabror Usmanov Memorial Cup 2022』に参加しているU-16日本代表は、8月27日(土)U-16イラン代表との最終戦に臨みました。
第2戦のウズベキスタンを落とし1勝1敗の日本は優勝のためには勝利しかありません。暑さの残る15:00キックオフの試合でしたが、攻撃の意識を持って試合に入ります。一方しっかりと自陣に守備のブロックを固めるイランに対し、なかなか決定的なチャンスを作ることはできません。何度か訪れたチャンスも決めることができずに試合が進むと、59分に相手の大きなクロスに逆サイドからヘディングで折り返されると、ゴール前の競り合いでファールを取られPKを献上、リードを許します。
逆転を狙う日本も直後のプレーで右サイドの突破からチャンスを作るなど反撃に出ます。65分には左サイドの混戦を細かいパスとドリブルで崩すと、最後は磯﨑麻玖選手(大宮アルディージャU18)が見事なミドルシュートを決めて同点に追いつきます。そのまま日本が攻勢を強めますが、79分には相手の意表を突いたロングシュートがDFの足に当たってゴールに吸い込まれます。さらに試合終了間際にはまたしてもゴール前でPKを与えてしまい失点。全体的に主導権を握るものの決めきることができず、結果として1-3の敗戦。1勝2敗の3位で大会を終えました。
今大会はタジキスタン、ウズベキスタン、イランというアジアの強豪が相手ということもあり、AFC U-17アジアカップを想定して臨みましたが、これが本番の予選であれば3位では決勝トーナメントに進むことができずグループステージ敗退となります。新型コロナウイルスの感染者の発生や、慣れないグラウンドや食事など、難しい環境の中ではありましたが、これから9月に行われるAFC U-17アジアカップ予選に向けて貴重な経験となりました。
監督・選手コメント
森山佳郎 監督
今回のウズベキスタンで行われた『Mirabror Usmanov Memorial Cup 2022』は、6月のインターナショナルドリームカップ(韓国、ウルグアイ、メキシコに3連勝して優勝)に参加していたメンバーが11名、7月にインターナショナルドリームカップに参加してない選手対象に行った国内トレーニングキャンプに参加した選手および初招集の選手が11名というメンバー構成で臨みました。
大会前のトレーニング、トレーニングマッチvsブニョドコル戦(4-0)、大会初戦vsタジキスタン戦(2-0)を終えた後、監督である私やコーチングスタッフからコロナ陽性者が出て、残りの2試合では急遽反町技術委員長にベンチに座っていただくという状況となりました。その後選手からも陽性者が数名出てしまい、厳しい状況の中戦ったウズベキスタン戦(0-3)、イラン戦(1-3)では、ボールを奪われた直後に背後へボールを蹴りこまれ、うまく処理ができずに、ボールを奪い返そうとしてPK献上(2試合で3PK)、退場(2試合2名退場)という悪い流れを断ち切れず、受け入れ難い連敗を喫してしまいました。
10月に始まるAFC U-17アジアカップ予選(1次予選)に向けて、日本とは異なるピッチ状態や、相手が日本対策を打ってくる中でも戦える術を準備し、コロナ対策についても影響を最小限に食い止める方策を熟考し徹底して行っていこうと考えています。関係者の皆様にはご迷惑ご心配をおかけしましたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
DF #14 本多康太郎 選手(湘南ベルマーレU-18)
今回のイラン戦は、本番を想定すると、決勝トーナメント進出を賭けたグループリーグ最終節という位置づけであり、絶対に勝つという気持ちで試合に挑みました。またコロナで離脱した選手、スタッフの気持ちも背負って臨みました。
前半はウズベキスタン戦でも課題となっていたラインコントロールと相手FWの管理を意識して挑み、ディフェンス間のコミュニケーションをうまく取りながら相手FWにもうまく対応できましたが、ハイボールの処理にもたつくような課題も出ました。
後半は失点から始まったもののしっかり追いついて、さあ逆転というときに相手のシュートが自分に当たってゴールに入ってしまいました。もう半歩寄せていれば無かった失点だったと思います。その半歩にワールドカップに行けるかどうかがかかっていることを痛感しました。
今回の遠征は非常に悔しい終わり方となってしまいました。もうアジア予選まで時間がありません。チームに戻ったらすぐに課題改善に取り組み、この半歩の差を埋めるためにトレーニングに励みます。
DF #16 土屋櫂大 選手(川崎フロンターレU-18)
今回の遠征を振り返って、大会2戦目のウズベキスタン戦では、相手の一瞬の抜け出しに対して、対応が遅れて悔しい思いをしました。ラインの管理や味方との距離感、予測など含めた準備の部分に今よりもさらに意識を高く持ち、改善していく必要があると強く感じました。海外の選手にはフィジカルもパワーもスピードも自分たちよりレベルの高い選手が当たり前のようにいます。そのような選手に対して戦える、そして勝てるような選手ではないと代表に必要とされないと自分自身、今回の遠征を通して肌で感じました。
また、チームとしては引いて守備を固めてくる相手に対して攻撃の仕方の種類を増やすことだったり、相手にボールを持たされるのではなく自分たちでボールを保持して相手陣地でサッカーをすることなどをチーム全体でもっと共有していかなければいけないと思います。今回の遠征で学べたことを生かし、今後も代表に招集し続けられる選手を目指し、日本に戻っても日々努力していきます。
Mirabror Usmanov Memorial Cup 2022 ~ウズベキスタン遠征~
大会日程:2022年8月23日(火)~2022年8月27日(土)
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