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広島、後半40分過ぎから鮮やかな逆転劇 C大阪は今季広島に3戦全敗 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

2022年09月08日

広島、後半40分過ぎから鮮やかな逆転劇 C大阪は今季広島に3戦全敗 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

後半40分を過ぎてスコアは0対1。敗色濃厚と思われたサンフレッチェ広島が、ここから底力を示しました。41分、塩谷司選手のパスを受けた柏好文選手がペナルティーエリア左から少しだけ切れ込んで同点ゴールを奪うと、一気に勢いづきました。5分後には前線で猛然とボールを奪った森島司選手の右クロスを、途中出場の川村拓夢選手がヘディングで突き刺して鮮やかな逆転。7大会ぶりに4強入りを果たしました。

今季のJ1では開幕5試合未勝利と出遅れましたが、ミヒャエル・スキッベ監督の戦術が浸透するとともに上昇曲線を描いてリーグ戦でも優勝戦線に加わってきました。この日のゲームは同監督が「セレッソが速くて強いプレッシングで試合を握っていた」と話す前半でしたが、後半は「パフォーマンスがどんどん向上した」。まさに今季の流れを1試合の中で体現するような展開でした。いつものように試合直後に円陣を組んだ選手や監督、そして見守ったサポーターにも笑顔が広がりました。この天皇杯、そしてJ1、YBCルヴァン・カップと「三冠」さえも視野に入りつつあります。

セレッソ大阪は今季リーグ戦で2戦2敗の相手に、またしても屈してしまいました。前半40分にアダム・タガート選手のヘディングで先制し、小菊昭雄監督が「80分、85分ぐらいまでは今季のベストパフォーマンスとも言える戦いだった」と言うほど強度の高いプレーを続けましたが、終盤に崩れて2大会連続の準決勝進出はなりませんでした。

監督・選手コメント

ミヒャエル・スキッベ 監督(サンフレッチェ広島)
最初の1秒から最後の笛が鳴るまで、両チームが本当に素晴らしい戦いを見せたと思います。前半はセレッソが速くて強いプレッシングによってゲームを握っていたと思います。先制点はそれに値するものだったと思います。選手交代もあり、後半の最初からやっと互角に戦えるところに来たと思いますし、それからあとにどんどん自分たちのパフォーマンスが向上していって、最後はひっくり返せました。素晴らしい試合展開だったと思います。

川村拓夢 選手(サンフレッチェ広島)
(ゴールシーンは)DFの選手がボールウォッチャーになっていたので、うまく入り込めば決められると思っていました。役割を果たせて良かったと思います。チームを助けたいという強い気持ちがこのゴールを生んでくれたと思います。自分が(後半から)入った意味は、3列目から飛び出すところだと思っていました。同点に追い付いたあと、もう1回チャンスが来ると思っていたので、狙っていました。

小菊昭雄 監督(セレッソ大阪)
85分までは、今季のベストパフォーマンスと言える内容だったと思います。これを勝たせられなかったのは私の責任だと思っています。交代選手の役割、チームのバランス、そういったところを含めて、全体でのゲームコントロールは引き続き課題が出ました。全員に落とし込んでいくことは自分の役割ですので、この敗戦を生かしていけるように、全員でまた取り組んでいきたいと思います。

アダム・タガート 選手(セレッソ大阪)
とても残念な結果になりました。試合を支配していたのは僕らだったと思いますが、最後の10分で逆転され、勝ち切れなかったことが本当に残念です。特に前半は自分たちが支配していましたし、プレッシャーもうまく掛けることができていました。その中で得点できたことは必然だったと思いますし、うれしかったです。後半もプレスの掛け続けていたのですが、最後に2失点したことだけが悔やまれます。

【1回戦】5月21日(土)、22日(日)[予備日:5月23日(月)]
【2回戦】6月1日(水)、8日(水)
【3回戦】6月22日(水)[予備日:6月29日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】7月13日(水)、20日(水)
【準々決勝】9月7日(水)[予備日:9月28日(水)]

【準決勝】10月5日(水)
【決勝】10月16日(日)

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