高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EASTは10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)に第17節が開催され、各地で熱い戦いが繰り広げられました。AGFフィールドでは、FC東京U-18（東京）と柏レイソルU-18（千葉）の試合が行われました。

ピックアップマッチ

FC東京U-18 2-1（前半1-1、後半1-0） 柏レイソルU-18

立ち上がりはFC東京が主導権を握りました。前線からのプレスで相手のビルドアップを寸断する一方、後方から丁寧にボールをつなぎつつ、FW熊田直紀選手（#9）がロングボールを収めて前線で起点をつくり、中盤の選手が絡みながら迫力のある攻撃を仕掛けていきます。28分にはCKからMF生地慶多選手（#10）が頭で押し込み、先制点を奪いました。

その後もFC東京ペースで進んでいましたが、柏は前半アディショナルタイムにワンチャンスをものにします。CKの流れからFW山本桜大選手（#9）がこぼれ球を豪快に蹴り込み、タイスコアで前半を折り返しました。

後半はFC東京のキックオフでスタート。そのままボールをつないで左サイドに展開すると、MF松本愛己選手（#14）がフリーで上げた丁寧なクロスボールに熊田選手が反応します。「サイドの選手がフリーで持てたら絶対に良いボールが来るので、しっかり合わせられた」と振り返ったとおりの力強いヘディングシュートをたたき込み、後半最初のプレーで勝ち越しに成功します。

早々に失点した柏もここから猛反撃。サイドを崩してクロスを入れ、長身FW近野伸大選手（#18）が何度かヘディングシュートを放ちますが、枠を捉えることができません。ゴールに迫るにつれて、柏ベンチからは「（得点に）近づいてるよ！」という檄も飛びましたが、キャプテンのDF土肥幹太選手（#3）を中心とするFC東京の守備陣は最後まで集中を切らさず、1点のリードを守り抜きました。

FC東京はこれでリーグ戦再開以降、5戦負けなしとし、上位争いに食らいついています。一方、柏は連勝を逃し、酒井直樹監督は「ゴールにボールが入らないとどうにもならないので、質の部分に意識して取り組んでいきたい」と終盤戦に向けて気持ちを引き締めました。

監督・選手コメント

奥原崇 監督（FC東京U-18）
前半はうまく試合を運べたと思いますが、リスタートでやられて試合を難しくしてしまいました。後半は自分たちの時間を増やすべきところでラフにボールを失い続け、最後は足を止められて苦しくなりましたが、みんなで声を掛け合いながら粘り強く守備をし、何とか勝つことができました。ボール保持率の向上やシステムの理解など、自分たちが理想にしていた姿にようやく近づいてきたので、最後まで諦めずに選手と頑張りたいと思います。

FW #9 熊田直紀 選手（FC東京U-18）
前半は自分たちが前からプレスを掛け、高い位置でボールを奪えるシーンが多かったのですが、後半は全体的に相手のビルドアップに対応できず、最後まで崩されるシーンが増えました。もっと選手同士でしゃべって、チームとして合わせる部分が必要かなと思います。（自身の得点のシーンは）クロスは自分たちの武器ですし、サイドの選手がフリーで持てたら絶対に良いボールが来るので、しっかり合わせることができてよかったです。

酒井直樹 監督（柏レイソルU-18）
試合開始直後や終了間際の局面、リスタート直後など、最も警戒していた時間帯に集中が欠如し、あっさりとやられてしまいました。そこをチームとして締めることができず、もったいなかったですね。アタックができている点は前向きに捉え、あとはもっともっと枚数を多くしたり、パワーを持って入ったり、クロスやラストパスの精度を高めたりといったところに一度、意識して取り組んでいかなければいけないと思います。

FW #9 山本桜大 選手（柏レイソルU-18）
立ち上がりから激しい攻防があり、守備のファーストプレスで連動できない部分があったために前向きに運ばれて危ないシーンを招いてしまったので、そこは修正しなければいけないですし、全体的に攻撃の一つ一つの質が低く、ゴールを決められたシーンもあったと思うので、ゴール前の質はもっと意識していきたいです。毎試合ゴールを決めることで自分の価値を証明できると思うので、チームを勝たせられるよう頑張っていきたいです。

その他の試合結果

JFAアカデミー福島U-18 1-2（前半0-0、後半1-2） 流通経済大学付属柏高校
青森山田高校 2-0（前半0-0、後半2-0） 桐生第一高校
前橋育英高校 0-1（前半0-0、後半0-1） 横浜FCユース
市立船橋高校 1-1（前半0-0、後半1-1） 川崎フロンターレU-18
大宮アルディージャU18 2-2（前半0-0、後半2-2） 横浜F・マリノスユース

JFAアカデミー福島U-18（静岡）と流通経済大学付属柏高校（千葉）の一戦は、後半早々にAC福島が先制しますが、73分と77分に流経大柏が得点を挙げて逆転勝利をつかみました。青森山田高校（青森）は後半立ち上がりと試合終了間際の得点で桐生第一高校（群馬）を破りました。前橋育英高校（群馬）と対戦した横浜FCユース（神奈川）は、89分にMF加藤嵩寅選手（#14）のゴールが生まれ、1-0で勝利しました。市立船橋高校（千葉）と川崎フロンターレU-18（神奈川）は、59分に川崎Fが先制しましたが、90+3分に市立船橋のFW丸山侑吾選手（#7）が起死回生のゴールを決めて、勝ち点1を分け合う結果となりました。大宮アルディージャU18（埼玉）と横浜F・マリノスユース（神奈川）は、後半に大宮が2得点を挙げて先行しますが、82分と87分にFW内野航太郎選手（#9）の2ゴールで追い付き、引き分けました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間：2022年4月2日(土)～2022年12月4日(日)

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