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【Match Report】U-16日本代表 パラグアイと引き分け第3位で大会を終える

2022年12月20日

【Match Report】U-16日本代表 パラグアイと引き分け第3位で大会を終える

パラグアイで開催されている『Cuadrangular Internacional U17』に参加しているU-16日本代表は、12月17日(土)に最終戦のパラグアイ代表戦に臨みました。

ここまで1勝1敗の日本代表ですが、先んじて行われたコロンビア対チリが引き分けに終わったため、日本はこの試合に勝てば優勝、一方のパラグアイは勝つか引き分けで優勝という、タイトルをかけた戦いになりました。

試合開始からパラグアイが攻撃を仕掛けてくる中、日本は慌てずに対処し、奪ったボールを相手陣内に運んでチャンスを伺います。8分、日本は右サイドで佐藤龍之介選手(FC東京U-18)のクロスボールに望月耕平選手(横浜F・マリノスユース)がニアで合わせるも防がれ、徳田誉選手(鹿島アントラーズユース)のシュートも決まりませんが、最後は混戦状態の中で山本将太選手(ジュビロ磐田U-18)が押し込んで日本が先制します。

しかしホームのパラグアイも同点に追いつこうとサイドを起点に攻撃を仕掛け、ワンツーでサイドを突破し日本ゴールに迫ります。日本も必死に食い止めようとボールを奪いますが、奪ったボールをすぐにパラグアイに奪われてしまいリズムがつくれません。すると21分にペナルティーエリア内のファウルでPKを与え、同点とされてしまいます。さらに50分には相手陣内でボールを奪いきることができずにカウンターを許すと、追いついたDFもかわされ失点。鋭いカウンター攻撃と決定力で1-2とされてしまいます。

試合も終盤に差し掛かりますが、諦めない日本は83分、ゴール前で得たフリーキックを佐藤選手が直接決めて同点。逆転優勝を狙う日本は86分に右サイドの斉藤秀輝選手(大宮アルディージャU18)のクロスを、走り込んだ徳田選手が力強く蹴り込んで3-2と逆転します。優勝を手繰り寄せるゴールに、選手たちは喜びを爆発させます。しかし試合終了間際の90分、相手の裏へのロングボールを処理できずに入れ替わられてしまい、サイドからカットインを許すと、ゴール前で合わせられて失点。試合は3-3の引き分けとなり、パラグアイの優勝が決まりました。

1勝1敗1分の3位で大会を終えた日本代表。試合後のセレモニーでは、表彰台で祝福されるパラグアイ代表を悔しそうに見つめました。

今回のパラグアイ遠征では30時間にも及ぶ長時間のフライトや、日本とは異なる気候下でのコンディションの調整、また南米の強豪チームとの試合を通じ、南米の選手の個々の強さや勝負強さを垣間見ることができ、様々な収穫を得ることができました。チームはこの経験を糧に、FIFA U-17ワールドカップ出場権を懸けて開催されるAFC U17アジアカップに臨みます。

最終成績

1位 パラグアイ(1勝2分)
2位 コロンビア(1勝2分)
3位 日本(1勝1敗1分)
4位 チリ(2敗1分)

得点王:徳田誉(鹿島アントラーズユース)

選手コメント

DF #16 新井夢功 選手(健康福祉大高崎高)
今日のパラグアイ戦は優勝するために絶対に勝たなくてはいけない試合でした。前半は相手のアグレッシブさに圧倒され自分達のペースで試合を進めることができませんでした。後半になりフォーメーションを変えたことで主導権を握ることができました。ただ、リスク管理ができてなくいらない失点をしてしまったのは大きな課題です。南米で南米の相手と試合をして球際の強さであったり、メンタルの強さをとても感じました。その中で身体作りを徹底することが自分の課題だと思いました。今回の遠征では悔しい結果で終わってしまいましたが、この悔しさを忘れず、成長するきっかけにし、経験を生かして努力を続けていきたいです。

MF #7 佐藤龍之介 選手(FC東京U-18)
この大会で優勝するためにはこの一戦に勝つことが必要でした。そのために全員がゴールに向かってアグレッシブにプレーできたと思います。しかし、点をとった後、取られた後の試合の進め方、メンタルの持っていき方など修正しなければいけない課題が多く見つかりました。個人としては、相手の激しいプレスにも臆せずプレーすることができ、得意としているフリーキックを決めることができたのは収穫です。しかし今後アジアで優勝してワールドカップで戦うには足りないことだらけです。チームに帰ってからも高い基準で取り組み、チームに欠かせない選手となれるよう努力します。

FW #9 徳田誉 選手(鹿島アントラーズユース)
今大会は南米で南米の国と試合ができるという素晴らしい機会で、チリ、コロンビア、パラグアイとワールドカップに出てくるようなチームと戦うことができました。最終戦では勝てば優勝できる状況でパラグアイと試合しました。序盤は前の試合の反省を生かしてみんなが積極的にプレーして相手を押し込んで先制点を取ることができました。ただ、その後は30度を超える気温の中で少し足が止まってしまって、自分も含めて不用意なミスから2失点してしまいました。しかしその後も諦めることなく2点取れて逆転することができたところまでは素晴らしかったです。ただ、最後に甘い部分が出てしまって追いつかれてしまい優勝を逃すというこの上なく悔しい経験となりました。コロンビア戦もパラグアイ戦も90分以降の失点で勝ち点を落として3位になりました。そこを突き詰めて失点しないようにしないと本番ではグループステージ敗退になってしまうという苦しい現実を知ることができたので、日常から変えていかなくてはとチーム全体として強く思いました。個人としては目標としていた3得点、得点王というところを達成でき、ゴールという結果は残せましたが、自分のミスから失点をしたりボールをロストする回数も非常に多かったのでそこは改善するべきだと思いました。このパラグアイ遠征で感じた悔しさを忘れずにアジア予選ではこんな思いをしないために個人としてもチームとしても日頃の取り組みを変えてまた会いたいなと強く思いました。

Cuadrangular Internacional U17

大会期間:2022年12月13日(火)~2022年12月17日(土)

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