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スポーツ救命ライセンス講習会を大阪大学で開催
2023年05月25日
一般社団法人日本アスリートライフサポート協会(JALSA)は、5月13日(土)に大阪大学豊中キャンパスにて大阪大学整形外科医局所属ドクターに向けてた「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。
講義では、熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得ることが多い事象についての対処法について学びました。実技では少人数のグループに分かれて心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についてインストラクターから指導を受けました。実践的な知識をしっかり習得し、現場での対応力向上に繋がりました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
古家信介 医師(スポーツ救命部会員/日本アスリートライフサポート協会)
今回の講習会は整形外科医を対象とした講習会でありましたが、皆さんスポーツ現場で既に活動されている方々ばかりで、実技では生き生きと受講されていました。
特に搬送の実技はとても楽しそうで、始めはかなりぎこちなかったですが、回を重ねる毎に進化し、終わる頃にはかなりスピーディに活動できていました。また、こちらが聞かなくてもどんどん質問が出てきて、大いに学ぶ事ができました。やはりスポーツ現場でドクターはメディカルのリーダーとなる事も多いので、実際に指示をする事も多いと思います。適切な方法を学んでいただき、是非現場での活動に生かしてもらえたらと思います。
受講者コメント
佐藤世羅 医師(大阪大学大学院医学系研究科 運動器スポーツ医科学)
今回の講習会は、大阪大学整形外科医局所属ドクターに向けて、初めて大阪大学で開催していただきました。私自身、約10年前にACLSやJPTECで救命講習を受けておりましたが、改めて本講習会で復習とブラッシュアップを行うことができました。
座学においては、心臓震盪、脳震盪、熱中症などについて動画を交えてわかりやすく解説いただきました。特に、エピペントレーナーを用いてのアナフィラキシー講義が非常に有意義であり、エピペンを押す力の強さや時間などを体感することができました。エピペンは医師であっても実際に触る機会は少なく、とても貴重な体験となりました。
実技では、BLSの他にバックボード搬送について学びました。このバックボード固定も、病院業務の中では遭遇する機会はほとんどなく、非常に勉強になりました。最初は戸惑いながら、受講者がバラバラに動いて固定にも時間を要しておりましたが、何度も練習するうちにスムーズに連携をとって固定することができるようになりました。実際のスポーツ現場でも、他のスタッフと連携して初期対応に当たることが、安全な搬送につながることを実感いたしました。
これまでスポーツ現場活動において、幸いにも心肺蘇生や頭頸部固定を要する場面に遭遇したことはありませんが、明日にでも対面する可能性はあります。本講習会を1度受けただけでは終わらせずに、定期的に受講する必要性を感じました。
最後となりましたが、今回の講習会の開催にあたり、ご指導いただきました講師の皆様に深く御礼申し上げます。座学や実技の中で感じた疑問点についても丁寧にお答えいただき、とても勉強になりました。
熨斗優樹 医師(大阪大学医学部附属病院 整形外科)
JFA主催のスポーツ救命ライセンス講習会を受講させていただいたこと、心より感謝申し上げます。
この講習会は、スポーツにおいての怪我や事故、救急処置について非常に具体的に学ぶことができました。特に、応急手当に関する実践的な演習には大変感心しました。実際に体験することで、知識だけでは十分ではないことを実感させられました。
講習会には講義と実技があり、心臓震盪や脳震盪、アナフィラキシー、窒息、熱中症について詳しく学ぶことができました。また、実技内容では胸骨圧迫やAEDの操作、搬送の手順を身につけることができたため、現場での対応力が格段に向上しました。
また、講師の方々のわかりやすい説明や示し方は、とても印象的でした。実践的な知識を取得できたことはもちろん、楽しく学ぶことができたことも大変嬉しかったです。
この講習会を受講したことで、今後スポーツを行う上での安全管理に対する意識が高まりました。また、私自身がこのスキルを持っていることで、周りの方々に安心してスポーツを楽しんでいただけるようになると思います。
最後に、この素晴らしい機会を与えていただき、ありがとうございました。
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