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Fリーグ育成GK巡回指導を札幌で実施

2023年07月04日

Fリーグ育成GK巡回指導を札幌で実施

JFAフットサル委員会では、フットサルの発展と強化のために専門分野ごとにプロジェクトを立ち上げ、それらプロジェクトのもとに様々な活動に取り組んでいます。プロジェクトのひとつであるフットサルGKプロジェクトは今年度、Fリーグディビジョン1クラブと協働し、世界で活躍できるGKの育成を目標に、クラブに関わる育成年代のGKを指導する『Fリーグ育成GK巡回指導』を展開します。『Fリーグ育成GK巡回指導』では、現代フットサルGKに求められる理想像から逆算し、育成年代で身につけるべき基礎を伝達するとともに、フットサル日本代表チームで活躍が期待できるタレントの発掘や、Fリーグクラブとのこれまで以上に活発な情報交換も実現していきます。

Fリーグの開幕と同時に6月より開始した本事業は今回で3回目の実施となり、日本代表GKの関口優志選手が所属するエスポラーダ北海道のホームゲーム開催後に本拠地である北海きたえーるで開催しました。

JFAフットサルGKプロジェクトの内山慶太郎リーダーの指導にU-15、U-18、U-22年代の選手が合計8人集まりました。またサポートスタッフとして同プロジェクトに所属し北海道に拠点を置く三浦拓コーチが参加しました。

メニューは前回までと同様に、2人組でのボールフィーリングや様々なテクニックの確認をするウォーミングアップに始まり、コラプシング(手のセービング)やフットセーブ、クロスブロッキングといった技術の獲得にアプローチしたトレーニングが続きます。日本代表コーチも務める内山コーチの指導に開始直後は選手たちの表情も硬く、緊張から本来のプレーを発揮できない選手もいましたが、時間の経過とともに内山コーチとの対話を通して選手たちも良い緊張感の中でのびのびとプレーをするようになっていきました。トレーニング中には現代フットサルのGKに求められるレベル感が選手たちに提示され、選手たちは明確な基準を意識して取り組みました。時折、内山コーチから「何のために今このトレーニングをするのか考えよう。試合をイメージしながら一挙手一投足にこだわってプレーしよう」とアドバイスが送られ、GKとしての技術だけでなく、日々のトレーニングでどれだけ質にこだわれるかの重要性も伝えていました。

90分間のトレーニングを終えた後、この日の巡回指導を見学に来ていただいた現地の指導者や参加選手の保護者のみなさまを対象にした質疑応答の時間も設けられ、この日のトレーニングの狙いやGK指導で大事にすべきポイントなど時間ギリギリまで積極的な意見交換が行われました。

次回は7月15日(土)にフウガドールすみだ、7月17日(月・祝)にバルドラール浦安で巡回指導を実施します。

スタッフコメント

内山慶太郎 プロジェクトリーダー(JFAフットサルGKプロジェクト)
3回目となるFリーグ育成GK巡回指導をエスポラーダ北海道さんで実施させていただきました。選手はU-22の選手1名とU-18の選手4名、そしてU-15の選手が3名で、下部組織に所属する選手はもちろん、クラブの声掛けに賛同いただいた地元クラブの選手も参加しました。
トレーニングでは常に試合のシチュエーションを意識しながら、セービングのテクニック2つとブロッキングのテクニック1つを反復で取り組み、様々な現象に対して全員で確認を行いながら進行することで、選手たちは自身の成否のポイントを理解しながらプレーすることができたのではないかと思います。
今回は男女トップチームのスタッフや選手の皆さん、そして地元クラブの指導者の方々にもトレーニングを見学いただき、短い時間ではありましたが質疑応答の時間でコミュニケーションを取れたことも非常に有意義な機会となりました。
最後になりますが、本活動にご理解とご協力をいただいた関係者の皆さま、意欲的に取り組んでくれた選手の皆さんに感謝を申し上げます。

三浦拓 コーチ(JFAフットサルGKプロジェクト/北海道文教大学附属高等学校女子サッカー部)
フットサル日本代表GKコーチも務める内山プロジェクトリーダーの指導の下、北海道にて第3回目となるFリーグ巡回指導を行う事が出来ました。多くの素晴らしい選手たちと同じ時間を共有し、共に高め合えた事を大変嬉しく思います。今回の活動では技術的な部分に加えて、いかに試合をイメージしてトレーニングするかというマインドのところにもフォーカスを当てる事が出来ました。90分という限られた時間の中で多くの変化が見られ、成長する姿を見る事が出来、大変嬉しく思います。この活動を通して、トップリーグで活躍する選手、世界へ飛び立つ選手、日本を背負って戦う選手が出てくる事が非常に楽しみです。最後になりますが、開催に伴いご協力してくださった皆様に、この場を借りて感謝を申し上げます。

選手コメント

高橋一颯 選手(エスポラーダ北海道セカンド)
トレーニングに参加して攻撃と守備に両方に長けているGKになることがベストだと思いました。GKは試合で足元につけたり、練習でパス交換の動作を含めたトレーニングメニューだと試合で使える足元は補えないと思っていたので最後にやった2対2のメニューは試合を想定したメニューなのですごく為になり、日常の練習でも取り入れていきたいなと思いました。
1対1の対応のとき184cmの自分と170cmのGKと同じタイミングで膝を90度に畳んだ際に170cm代のGKはあまり股を抜かれることは少ないが自分は意識してるにもかかわらずどうしても足が長いことから股を抜かれてしまうといった現象が起きてしまい、今後の課題になると思いました。

房田晴也 選手(ソルプレーサ十勝)
これからの課題が沢山見つかりました。コラプシングやフットセーブなど普段からできていると思っていたことにも問題点があり、ポジショニングや形、起き上がり方について指摘してもらいました。少しのズレなど普段の練習では気づかないことを気付けたので自分を見直す経験となりとてもよかったです。また、ゴレイロにも足元の技術を求められることも感じました。内山コーチの「攻撃、守備の両方を高いレベルでできないとゴレイロとは言えない」と言う言葉はこれからの自分を変えていくと思います。一日だけでは上手くなることは難しいですがこれからの意識は必ず変わっていきます。今回の練習に参加する機会を頂けて本当によかったです。今後もこのような機会があれば何倍も上手くなった姿を見せられたらなと思います。楽しかったです。ありがとうございました。

山口敬翔 選手(北海道科学大学高校サッカー部)
Fリーグ育成GK巡回トレーニングに参加させていただきありがとうございます。内山コーチが守備のできるゴレイロはもちろん、攻撃もできるゴレイロになろうと言っていたのがその通りだと思いました。最近のFリーグを見ていてもゴレイロを活用をして数的優位を作って崩してゴールに向かっていくというシーンがよく見られます。自分には足元の技術やパスの正確さ、トラップの置き所、瞬時の判断がまだまだ足りないのでそこを練習していかなければならないと改めて実感しました。ゴールを守る練習としては、フットセーブ、コラプシング、クロスブロックの練習をしました。フットセーブは自分が元々課題にしていた技術でした。来たボールの位置によってどのような足の出し方をするのか、シューズに当てて遠くに飛ばすにはどうすればいいのかということを教わりました。来年の冬にU18の選抜の全国大会があります。そこで日本一になるために練習で言われたことを意識してトレーニングをしていき、将来の夢であるFリーガーになるために今後もフットサルに精進して行きます。

佐々木颯介 選手(LIV U-15)
今回トレーニングに参加し、攻撃への参加の大切さを学びました。今までは守備を第一として考えていましたが、今後は攻撃の起点となることもしっかりと意識し、積極的にビルドアップに参加していこうと思います。また、今回学んだ事はコースが甘い時のセービング後のボールはルーズボールにするのではなく、しっかりとボールをとらえ味方に繋げられるようにするということです。攻守の切り替えはフィールドプレーヤーだけで起きているわけではなく、GKでもそのきっかけが作れることをしっかりと意識して、今回教わった事を自チームの練習で実践し自分のものに出来るよう取り組みたいと思います。ご指導ありがとうございました。

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