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【大会結果レポート】第4回ろう者サッカー世界選手権大会 in マレーシア/クアラルンプール

2023年10月25日

【大会結果レポート】第4回ろう者サッカー世界選手権大会 in マレーシア/クアラルンプール

2023年9月23日(土・祝)から10月7日(土)にかけて、マレーシア/クアラルンプールで「第4回ろう者サッカー世界選手権大会」が開催されました。今大会は、デフサッカー男女日本代表がそれぞれ参加し、男子が準優勝、女子が5位となりました。デフサッカー男子日本代表は世界選手権で初のメダル獲得を達成し、個人賞でも最優秀選手賞(MVP)に岡田拓也選手、優秀ゴールキーパー賞に松元卓巳選手が選出されました。

【男子日本代表結果】参加国:19か国
<予選リーグ>
・第1試合:日本 8-0 カメルーン
・第2試合:日本 0-1 フランス
・第3試合:日本 0-1 イラン
予選リーグ3位で決勝トーナメント進出
<決勝トーナメント>
1回戦:日本 2-0 トルコ
準々決勝:日本 1-0 フランス
準決勝:日本 4-1 エジプト
決勝:日本 1-2 ウクライナ

最終順位:準優勝
個人賞:
最優秀選手賞(MVP):岡田拓也
優秀ゴールキーパー賞:松元卓巳

【女子日本代表結果】参加国:5か国
<予選リーグ>
・第1試合:日本 0-8 アメリカ
・第2試合:日本 1-2 イングランド
・第3試合:日本 1-8 ポーランド
・第4試合:日本 0-4 トルコ

最終順位:5位

大会概要

大会名:第4回ろう者サッカー世界選手権大会
開催期間:2023年9月23日(土・祝)~10月7日(土)
開催場所:マレーシア/クアラルンプール

監督・選手コメント

植松隼人 監督(デフサッカー男子日本代表)
第4回デフサッカーワールドカップの結果は準優勝となりました。当初の目標を上回り大変嬉しい結果となりましたが、準決勝と決勝の舞台に立った時は「優勝」を目指すのだとチーム一丸となって戦ってまいりました。悔しさがより強くなってしまったもの、このメンバーで決勝まで行ったことに誇りを持っています。予選リーグは非常に難しい試合が続き、決勝トーナメントも同様でした。強豪国に勝ち続けられた要因は多くありますが、何よりも日本の皆さんから激励のメッセージをたくさん届けていただけたことです。選手たちの背中を押してくれたのは紛れもなく家族や友人、会社、サポーターと多くの方々からのチカラであり、それがあって実現した結果です。忘れてはならないのは、育成年代から選手を育てていただいた地域指導者の皆様の存在です。大変感謝しています。今回を機にサッカー選手を目指したいと思ってくれる子どもたちが増えていくことと、デフサッカー選手にカムバックしたいと思ってくれる方が増えていくことを願っています。まだまだデフサッカー界全体に課題があるので、少しずつ良い方向に持っていけるように、皆さまからのアイデアと知恵を貸してください。
今後はアジアパラ競技大会とデフリンピック2025が控えていますが、もっともっとデフサッカーに関心を持ってもらい、より多くのメディアから目に留まるように邁進していきますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします!

仙波優菜 監督(デフサッカー女子日本代表)
この度はたくさんの応援、本当にありがとうございました。私たちデフサッカー女子日本代表は、予選グループで敗退し、5位という不甲斐ない結果でした。ただ、選手たちは自分たちの持てる力を最大限に発揮しましたし、試合を重ねる毎にチームは団結していきました。人数が少ない中ではありましたが、日本らしい組織的な守備、また、カウンターから2得点を挙げた推進力と決定力は、次の大会に大きく繋がるものだったと感じています。まだまだ私たちは発展途上ですが、志を高く持ち一人ひとりが成長して、次こそは応援していただいている皆さんにメダルをお見せできるように頑張ります。
最後になりますが、本当にたくさんの方々に支えていただいたおかげでこの大会を無事に終えられたと思っています。協会スタッフや大会スタッフの方々、またサポートしていただいたスポンサー様には心より感謝しています。本当にありがとうございました。今後も応援よろしくお願いいたします。

松元卓巳 選手(デフサッカー男子日本代表主将/光陽クラブ)
今大会は5年ぶりとなる国際大会でした。世界の中での立ち位置がわからない、代表メンバーも大きく替わり国際大会の経験がない選手が半数のこのチームで迎えた中、チーム目標はベスト4でした。結果、日本にいる皆さんの応援の力もあり、史上初のメダル獲得となる準優勝を果たすことができました。選手、コーチングスタッフ、トレーナーと各自が持てる力を精一杯出し切り、チームのために動いてくれたおかげでデフサッカーの歴史を変えることができました。また今大会から、サッカー日本代表のユニホームを着られるという大事な大会でもありました。
決勝トーナメントでワールドカップ連覇中のトルコや世界2位のフランス、3位のエジプトなど、本当の世界トップのチームと試合ができ、結果が伴ったことは大きな自信になります。また、勝つことにより日々日本からの応援メッセージやLive配信を見てくださる方が増え、現地でも日本を応援してくれるサポーターが増えました。結果を出すことによって見られた新しい景色でした。
この結果を機にデフサッカー、デフリンピックを広めて、一緒に戦ってくださる仲間が増えていけばいいなと思っています。今大会は本当に、日本のたくさんの方々からパワーを頂き、一緒に戦ってくださったことで、我々全員が最後まで戦うことができました。次は2025東京デフリンピックです。福島県のJヴィレッジで開催されます。どうか、引き続き共に戦ってください!3週間、我々と共闘してくださりありがとうございました。

伊東美和 選手(デフサッカー女子日本代表主将/つくばFCレディース)
たくさんの応援、本当にありがとうございました。女子はすごく悔しい結果で終わってしまいました。ワールドカップのことを思い返すと、8人という少ない人数で闘い、すごく苦しい時間が長かったと思います。それでも選手一人ひとりが自分を犠牲にし、どんなに苦しくても最後まで諦めずに戦えたと思います。最後までピッチに立って戦うことができたのは、仙波監督、坂本美空コーチ、トレーナーの板垣碧さん、幸村てまりさんが選手のことを第一に考え、1日2回もケアをしてくれたり、少ない人数でも勝ちにいく、点数を取りにいけるように色々な戦術を考えてくれたからこそです。それなのにキャプテンとしてチームを勝たせることができなかったことが本当に悔しいですし、GKとして日本のゴールを守りきることができず申し訳ない気持ちです。
私がチームに言い続けていたことがあります。「どんなに苦しい状況でも、サッカーを楽しむことを忘れず、応援してくれている方々に感謝の気持ちを届けよう」そう言い続けていました。日の丸を背負って戦うことは誰にでもできることではありません。プレッシャーや重圧に打ち勝ち、心からサッカーを楽しみその姿を見てもらうことで、感謝の気持ちを届けられるのだと思います。悔しい結果で終わってしまいましたが、心からサッカーを楽しむ大切さ、自分を犠牲にしてでも闘うということを選手8人、スタッフ全員で体現できたと思います!次は必ず金メダルを取ります!今大会よりも成長し強くなった仙波監督率いるデフサッカー女子日本代表を期待し、楽しみに待っていただけたらと思います!本当にたくさんの応援ありがとうございました!

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