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愛媛FCなど8チームが3回戦を突破!藤枝順心高はなでしこ1部優勝チームを破る 皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会
2023年12月04日
皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会は、12月2日(土)と3日(日)に3回戦の8試合を実施しました。2日の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場では、なでしこリーグ1部チームが大学や高校のチームと対戦しました。
ピックアップマッチ1
大阪体育大学 0-2(前半0-1、後半0-1) 愛媛FCレディース
なでしこ1部で9位の愛媛FCレディース(なでしこリーグ1部/愛媛)は、関西地域予選を1位通過した大阪体育大学(関西/大阪)を迎えました。
立ち上がりは大阪体育大が最前線の矢野梨紗選手を生かして攻めますが、愛媛LはDFラインの筬島彩佳選手を中心に声をかけ合ってそれをしのぎ、徐々に愛媛Lが大阪体育大ゴールに近づきます。すると37分、右サイドからのクロスボールに左サイドバックの位置から駆け上がった久保田晴香選手が合わせて先制点を決め、愛媛Lが1点リードして前半を終えました。
後半は大阪体育大の矢野選手のシュート、平岩依々菜選手のシュートがいずれもクロスバーをたたきますが、ゴールは生まれません。愛媛Lは途中出場した大宮央選手、今蔵綾乃選手がフィニッシュに多く絡んで再び盛り返すと、76分に大宮選手がドリブルシュートを決め、愛媛Lが2-0と点差を広げました。試合はそのままタイムアップを迎え、愛媛Lが2試合連続の無失点勝利で4回戦に駒を進めました。
ピックアップマッチ2
オルカ鴨川FC 2-3(前半1-2、後半1-1) 藤枝順心高校
なでしこ1部で初優勝したオルカ鴨川FC(なでしこリーグ1部/千葉)は、インターハイを制した藤枝順心高校(東海/静岡)の挑戦を受けました。
藤枝順心高は開始20秒で藤原凛音選手がシュートを放って攻めの姿勢を見せると、直後に左CKから辻澤亜唯選手が先制。その7分後にも再び辻澤選手がゴールネットを力強く揺らして、藤枝順心高が早々に2点を先取しました。オルカはなでしこリーグ最優秀選手賞の鈴木陽選手をターゲットに、その周囲で浦島里紗選手が動きますが、藤枝順心高の大川和流選手が次々にブロック。それでもオルカは43分に河野有希選手が1点を返して前半を終えました。
オルカは後半から出場の松尾美月選手からのパスを鈴木選手がゴールにつなげて49分に2-2の同点とし、逆転を狙って攻め続けます。しかし藤枝順心高も冷静に対処し、下吉優衣選手が華麗な足さばきで相手選手を抜くと客席から拍手が起きました。勝負が決したのは90+3分、右サイドからのクロスボールを藤枝順心高の辻澤選手が鮮やかにゴールに収め、直後に試合終了。辻澤選手のハットトリックで、藤枝順心高がなでしこ1部覇者オルカを下すジャイアントキリングを達成しました。オルカにタイトルをもたらした野田朱美監督は、同チームでのラストゲームとなりました。
監督・選手コメント
DF #5 加藤未来 選手(大阪体育大学)
自分たちよりも格上の相手に練習してきたことが出せた部分もあれば、まだ課題だと思う部分や成長も見えたので、次につながる試合になったと思います。大阪体育大の時間もあり、そこでちゃんと決め切る力があれば、もう少し試合展開も変わったと思います。今大会でチームとしてすごく成長できた部分があり、新しい課題に向けて日々の練習も変わってきたので、全日本大学女子サッカー選手権大会に向けてもいいチャレンジができました。
DF #9 久保田晴香 選手(愛媛FCレディース)
最初は崩し方に対応されてうまくいきませんでしたが、フォーメーションを変えてズレを生じさせて裏のスペースを使えるようになり、ボールも動かして先制できました。先制点は、(桜井)由衣香さんとアイコンタクトして、信じてゴール前に走ったらいいパスが来たので合わせるだけでした。徳永尊信監督の退任前最後の大会なので、WEリーグチームに勝ってチームの目標であるベスト8に入れるよう、通過点の一つだと思って次に向かいます。
野田朱美 監督(オルカ鴨川FC)
少しポジションをいじったこともあり、私が適材適所に選手を並べられず、2-2までは追い上げましたが、ボールの失い方が悪かったです。すべて私の采配です。相手にはアンダー世代の代表もいてカウンターやシュートがうまく、スカウティングからもそこは言っていましたが、隙を与えていつものゲーム運びではありませんでした。私がオルカに来たのはなでしこ1部で優勝するためで、選手が力を発揮して達成できました。地元に愛されているこのクラブがどのようになっていくのか期待しています。
FW #11 辻澤亜唯 選手(藤枝順心高校)
早い段階で2点を決めたのは良かったですが、自分がマークを外して前半終わりに失点したので、取り返したい気持ちで後半に入りました。決勝点は枠内に飛ばすことを考えて、思い切ってシュートして良かったです。相手は格上なので、自分の最大限を出せるよう一人一人が挑戦する意識で臨みました。慌てた時間や落ち着いていた時間がありましたが、自分たちのサッカーは蹴るんじゃなくてポゼッションなので、相手を見て崩すことを意識していました。次もプレーの幅を広げるために一戦一戦臨んでいきます。
開催期間:2023年11月18日(土)~2024年1月27日(土)
【1回戦】11月18日(土)、19日(日)
【2回戦】11月25日(土)、26日(日)
【3回戦】12月2日(土)、3日(日)
【4回戦】12月10日(日)
【5回戦】12月16日(土)、17日(日)
【準々決勝】2024年1月14日(日)
【準決勝】2024年1月20日(土)
【決勝】2024年1月27日(土)
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