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SAMURAI BLUE、元日のタイ代表戦へ練習スタート

2023年12月29日

SAMURAI BLUE、元日のタイ代表戦へ練習スタート

SAMURAI BLUE(日本代表)は12月28日(木)、元日に東京の国立競技場で行われるTOYO TIRES CUP 2024のタイ代表戦へ向けて千葉市内で練習を開始しました。

AFC アジアカップ カタール 2023の開幕を1月12日に控えて元日に初めて行われる代表戦へ向けて、初日の練習には24人中17人が全体練習に参加。ランニングやアジリティアップのトレーニングで体をほぐし、フィールドプレーヤーは5人ずつに分かれてボール回しを行い、元日本代表でロールモデルコーチの中村憲剛と内田篤人の2人も参加して体を動かしました。

その後は狭いエリアでフリーマン1人を加えて後方にGKを一人ずつ配した5対5を行い、切り替えやパスの精度などを意識してボールを追いました。さらに、ゴールを使ったハーフコートより狭いエリアでの7対7にフリーマンを加えたゲーム形式に時間を割いて、汗を流しました。PK練習も行いました。

怪我から復帰した中村敬斗選手(スタッド・ランス)や板倉滉選手(ボルシアMG)らが元気な姿を見せて、初選出の三浦颯太選手(ヴァンフォーレ甲府)らも軽快な動きでボールを追っていました。

全体練習の後は、各選手がそれぞれ思い思いの練習に取り組み、多くの選手が中村ロールモデルコーチが球出しを務める中、中央からサイドの選手を絡めたシュート練習に参加して、プレーの感触を確かめていました。

なお、伊藤洋輝選手(VfBシュツットガルト)と浅野拓磨選手(VfLボーフム)は別メニューで調整し、上田綺世選手(フェイエノールト)は体調不良のためホテルで静養に努めました。

また、GK鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)、伊藤涼太郎選手(シントトロイデンVV)谷口彰悟選手(アルラヤンSC)、町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)は所属チームの日程の都合で29日(金)以降、順次合流の予定です。

この日の練習には多くのファンが見学に訪れて選手たちに掛け声をかけたり、シュートが決まると歓声を上げるなど、熱い視線を注いでいました。昨年のFIFAワールドカップカタール2022へ4選手を輩出してJFAの特別表彰を受けた、神奈川県の少年サッカークラブ「さぎぬまSC」の子どもたちの姿もありました。

なお、合宿始動に先立ってタイ代表戦での背番号も発表になり、初選出の伊藤涼太郎選手は7番、三浦選手は24番、GK野澤大志ブランドン選手(FC東京)は12番に決定。復帰で今回代表デビューを狙う奥抜侃志選手(1.FCニュルンベルク)と川村拓夢選手(サンフレッチェ広島)、藤井陽也選手(名古屋グランパス)はそれぞれ20番、5番、22番をつけることになりました。10番は引き続き堂安律選手(SCフライブルク)です。

チームは30日(土)まで千葉市内で調整を重ねます。

試合は、東京の国立競技場にて1月1日(月・祝)、14:00キックオフの予定です。

選手コメント

GK #12 野澤大志ブランドン 選手(FC東京)
今回の選出は自分にとってはサプライズでしたが、同時に「見ていただいている」という自信もついてきて、それは感謝だと思いました。初練習で、Jリーグの最終節から時間が結構空いて久しぶりに全体練習にも混じって、楽しかったです。普段テレビとかで見ているような場で自分も一緒にできて、すごく新鮮でした。PK練習でも2、3本は防いだのでマシかなと思います。今年は個人としてすごく変化が多い年で、J1でスターティングメンバーで出られたことはすごく自分にとっては大きかったのですが、さらに代表にも選出されて、この1年が始まる時にはこんな風には思い描いていなかったので素直に嬉しいです。(自分の売りは)ゴールを守ることで、全部を大事にしているので、セーブもクロスもビルドアップのところでも、統率するという意味でもそこはやろうと思っています。僕らの世代は、来年はオリンピックで、まずは最終予選があります。フル代表を経験した選手として、それをチームに還元して、オリンピック世代がもっと上を向いて、レベルを上げていかなきゃいけない。それをプレーでも振る舞いでも表現できたら良いなと思っています。

DF #4 板倉滉 選手(ボルシアMG/ドイツ)
手術は、動き回っていた“ネズミ”を駆除しました。今シーズン始まってずっと痛みを持ちながら騙し騙しやっていました。復帰には想定より長くかかりましたが、やっとスッキリしてコンディションも上げて来れている状況です。(チームで)試合には出れずに来ましたが、全体合流はしていて、すごく良くなってきているので、タイ戦もアジアカップも問題なくいけます。アジアの試合では、絶対に勝たないといけない気持ちを持ちつつ、気を緩めると間違いなくやられるという本当に難しい試合だと思います。DFラインがどれだけ安定して攻撃にうまくつなげていけるか、鍵になっていくと思うので、DFラインの集中力は大事になってくると思います。誰と組んでも常に勝ち続けないといけないですし、今、チームとしても、すごく勝つことができて結果的にいい状況だと思うので、本当に誰が出ても同じようなパフォーマンスを出せるようにしないといけないと思います。(ロールモデルコーチの中村)憲剛さんからいろいろ教わって今があると思っているので、代表で会えたのはすごくうれしいですし、楽しみです。経験のある元選手がこうやってフル代表に来てくれるというのは間違いなくポジティブだと思いますし、すごく説得力もあります。いろいろと吸収していきたいです。

DF #16 毎熊晟矢 選手(セレッソ大阪)
今回はアジアカップへ向けて個人として最後のアピールの場だと思っています。その気持ちで体も作ってきたので、最後にアピールして大事な大会に選ばれるように頑張りたいです。この1年は日本代表に入ることによって自分の中でいろいろなものは変わりましたが、1年間通してもっとやらなければいけないなという気持ちの方が強かったですし、特にシーズンの終わり方は、個人としてもチームとしても納得のいくものではなかった。そこの課題があったからこそ、この合宿から来年に向けてまた成長できるようにやろうとも思っています。その課題をプラスに変えていけるようにやっていきたいです。(ロールモデルコーチの)内田篤人さんは歴代の右サイドバックでも最高の選手だと思っていますし、こういう機会はなかなかないと思うので、特にポジショニングや立ち位置の部分で考えていたこととかは聞いてみたいと思っています。森保監督から求められている一番は攻撃の部分かなと思いますし、そこが自分の特徴だと思うので、そこはもっとクオリティを上げていかないといけないと思っています。

DF #24 三浦颯太 選手(ヴァンフォーレ甲府)
初日の練習に参加して初めて実感が湧きました。選出には最初は正直めちゃくちゃ驚いたのですが、J2やJ1とかあまり気にしていないので、入ったからにはやろうとすぐに切り替えられました。ACLで自分の良さを出して、それを見てもらったと思っているので、その良さをしっかり出しつつやりたいですし、ここから先が大事だと思っています。大卒1年目からまさかACLを経験できるとは思わなかったので、甲府にはすごく感謝したいですし、自分の今後のサッカー人生ですごく力になると思います。代表は判断とかスピードはやっぱり速いです。でもそのなかでも自分の良さは少し出せたかなと思います。左サイドバックへのコンバートは緊急で、チームに人がいなかったので(ほかに)特に理由はなかったんですが、今となっては好きなポジションで、ここで勝負したいです。縦の突破やスピード感や球際の強度はできると思いますし、自分の特徴は推進力なので、味方を使いながら当てて出して出ていくとか長い距離を走るとか、左サイドバックで良さが出ると思います。(これまで代表戦を見て)サイドバックが個で剥がすのはあまりないので、自分の武器として、試合に出たらそういうのを出したいなと思っていました。アジアカップもできるなら行きたいです。

MF/FW #8 南野拓実 選手(ASモナコ/フランス)
いよいよアジアカップの最終調整で、タイ戦はアジアカップに向けて重要な試合なので、いい準備をして挑めればいいなと思います。アジアカップは優勝しないと意味がない大会だというのは前回すごく覚えていて、決勝で負けて日本がアジアカップで求められてることは優勝なんだということを強く感じた大会でした。この段階ではアジアカップのメンバー入りに向けてのサバイバルの途中だと思うので、自分が今いい状態なんだというのを監督にしっかりアピールしたいと思っています。トップ下ではより自分らしくスムーズに入っていけると思いますし、8番のポジションでも準備しているので、プレーすることになってもいい感覚でプレーできているので、そういうところはアピールできればいいと思っています。引いて守って頑張ってくるチームに対して、難しさと「ここを崩せれば、楽になるよね」みたいなシーンとかも感じた部分もあったので、そういうところを新しいメンバーもいるのでうまく調整していければいいかなと思っています。

MF/FW #13 中村敬斗 選手(スタッド・ランス/フランス)
足のケガは、プレーも支障なくできます。しっかり治せてよかったです。ピッチに戻れるまで全力で毎日やろうと決めていました。改めて、サッカーがすごく楽しくて、ボールを蹴れることがすごくうれしいです。代表のことも常に考えていたので、最後の2試合にスタメンで出て点を取ってフルに出られたのでよかったです。タイ戦は元日の試合で、アジアカップ前で、みんなが注目してみてくれると思うので、楽しみにしたいです。アジアカップのメンバーに選ばれたら、チームとして必ず優勝タイトルを取りたいというのは間違いなくありますし、僕は代表で初めての公式戦なので、そういった意味でワクワクしてます。僕の特徴はクロスに入っていくことや連係して組み立てたり、ゴール前のペナルティエリア付近でのアイディアというところですが、チームとして任されたタスクをやることが一番大事で、その上で自分の武器を発揮していけばいいと思います。

2024年1月1日(月・祝) 14:00 キックオフ(予定) vs タイ代表
会場:東京/国立競技場
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