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SAMURAI BLUE、24選手全員が集合、元日のタイ代表戦へ調整

2023年12月31日

SAMURAI BLUE、24選手全員が集合、元日のタイ代表戦へ調整

SAMURAI BLUE(日本代表)は12月30日(土)、東京の国立競技場で行うTOYO TIRES CUP 2024のタイ代表戦を2日後に控えて千葉市内で調整を行いました。

1月12日(金)に開幕するAFC アジアカップ カタール 2023を前に国内で臨む最後の試合へ、所属クラブの日程の都合で合流が待たれていた谷口彰悟選手(アルラヤンSC)も前夜到着。この日の練習からピッチに姿を見せて、24選手全員が集合しました。

谷口選手はランニングやウォーキングなど軽めの内容で体を動かし、疲労を考慮した浅野拓磨選手(VfLボーフム)と体調不良で初日の練習を見送った上田綺世選手(フェイエノールト)も別メニューで調整しました。また、前日の練習で左手首を痛めたGK野澤大志ブランドン選手(FC東京)は練習には不参加となりました。

一方、前日合流していたGK鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)、伊藤涼太郎選手(シントトロイデンVV)、町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)は全体練習に参加。選手たちはランニングやストレッチ、アジリティアップのトレーニングで体をほぐし、ボール回しや二人一組でのロングキックなどに取り組みました。

この日の練習で時間を割いたのは、後方からサイドへ展開してシュートする攻撃練習で、中村憲剛ロールモデルコーチが球出し役を務めるなか、選手たちは一連の動きを繰り返し確認。さらに、ハーフコートで10対10の対人形式に移行して、ビルドアップからフィニッシュまで持ち込む流れと連係を確かめました。

全体練習の最後に行ったPK練習では、フィールドプレーヤーに続いて鈴木選手と前川黛也選手(ヴィッセル神戸)の両GKもキッカーとして参加。選手たちの一挙手一動に、練習を見守っていた多くのファンから歓声やどよめきが起こっていました。

その後の個人練習では、この日も南野拓実選手(ASモナコ)や伊東純也選手(スタッド・ランス)、初選出の伊藤涼太郎選手ら多くの選手がクロスに合わせるシュート練習に取り組んでいました。一方、藤井陽也選手(名古屋グランパス)は内田篤人ロールモデルコーチとパス練習を行い、板倉滉選手(ボルシア・メンヘングラッドバッハ)と川村拓夢選手(サンフレッチェ広島)らはロングキックの感触を確かめていました。

また、この日の練習の冒頭には選手全員でJFAクラウドファンディングの支援者との交流会に臨み、ハイタッチや記念撮影などを行い、笑顔の溢れる時間となりました。

今回が代表初招集の伊藤涼太郎選手は、「レベルや基礎技術が高い選手が多いので、初めてやっても違和感なくやれると思う。早く自分の特長ややりたいことをチームに落とし込んで、コミュニケーションを取って、いいサッカーを目指したい」と話し、「自分にしか出せないものはたくさんあると思う。しっかり出したい」と意気込んでいました。

アジアカップのメンバー入りへ、選手にとってタイ戦は最後のアピールの機会です。

佐野海舟選手(鹿島アントラーズ)は、「目の前のタイ戦だけを考えてやっている。今までやってきたことをしっかり出していくことが必要」と気を引き締めていました。

3日間のトレーニングを全て公開したSAMURAI BLUEは千葉市でのトレーニングを打ち上げ、同日に試合を行う東京へ移動しました。日本代表戦初の国立競技場での元日開催となる試合は、1月1日(月・祝)、14:00キックオフの予定です。

選手コメント

GK #23 鈴木彩艶 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
今回のタイ戦は親善試合ですが、アジアカップにつながってくるので、いいパフォーマンスを発揮したいという、11月のワールドカップ予選と同じような気持ちで臨んでいます。ゲームの中で自分の武器が通用すると感じている部分があるので、そういったところをより発揮できるように、この前の試合以上にトライしようという気持ちです。代表では後ろからつなぐ部分がありますが、そういうところは所属チームでもどんどんトライして取り組んできた部分です。ここでもしっかり発揮できればいいなと思います。去年、一昨年の元日は近くの公園でボールを蹴っていました。この時期に国立という舞台でサッカーができる幸せは感じています。いろんな人に見てもらって結果を、勝利を、届けたいなと思います。アジアカップで最後に日本が優勝したのが2011年で、見ていました。今回、その大会以来の優勝を目指して、一戦一戦が大事になってくると思うので、気を引き締めて戦っていきたい。2011年も川島(永嗣)選手の活躍がなければ優勝できなかったと思いますし、GKの力は必ず必要になってくると思うので、自分が選ばれて試合に出場したら、しっかりと表現したいと思います。

DF #15 町田浩樹 選手(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
EL(ヨーロッパリーグ)でいろいろな相手とやれてトップレベルを体感できたのは、自分にとってもすごく大きかったですし、今後につながると思っています。ヨーロッパは「奪いきってナンボ」という感じの守備なので、自分もやり方が変わったと思います。ただ、アジアの戦いは違ってきますし、特にタイなどはテクニカルな選手が多い印象もあるので、使い分けの幅はもっと広げていきたい。周りを動かしたり、ディフェンスラインの統率を取るところはまだまだここからの課題で、今回は初めての選手も何人かいるので、そこの擦り合わせや自分がリーダーシップを取って動かしていくのが大事だと思っています。攻撃のシュート練習のビルドアップに(ロールモデルコーチの中村)憲剛さんが加わって、「止めて蹴る」の質はすごく高いなと思いますし、高いレベルで要求されるので、そこは僕自身、もっとやっていかないといけないと思います。(内田)篤人さんは、一緒に試合や練習をしていた選手が指導者というのは初めてで違和感がありますが、鹿島で僕がサイドバックをやっていた時にクロスのダメ出しをよくもらっていましたし、タイ代表の監督も1年目の時の監督だった石井(正忠)さんなので、成長した姿を見せられればと思います。

MF/FW #6 佐野海舟 選手(鹿島アントラーズ)
(オフを挟んでの代表合流で)結構難しい調整でしたが、鹿島のフィジカルコーチやいろいろな人の協力のおかげで、ここまで来られたので、まずはケガなく、しっかり爪痕を残していきたいなと思っています。まだまだ余裕を作れていないのが事実なので、しっかりもがいて、頑張っていくしかないと思っています。精度をしっかり上げていかないと生き残れないと思っているので、そういうところをしっかり上げて、試合ではゴールなどに関わっていけるようなプレーをしたいです。自分の武器は守備だと思っていますが、攻撃の部分でもしっかり違いを出していくことが必要だと思っています。(ロールモデルコーチの中村)憲剛さんと話しをして、本当に首を振ったりなど「情報を得るのは息を吸うようにやっている」と言っていました。ボランチとして必要なところだと思うので、そこをまずは意識しながらやっていって、そこから無意識に変えていけるようにできたら良いと思います。本当にコツコツやってきたので、そこはブレずに自分の課題に日々向き合ってやり続けて、代表で勝利に貢献できる選手になっていきたいです。

MF/FW #7 伊藤涼太郎 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
海外に行ってから、いままで自分の弱点だった走るところや守備への貢献度は、自信につながっています。これまでずっと日本代表をテレビの前で見ていて本当に強くて、ここ数年で非常に強くなっていて、ドイツ戦など自分たちのペースで自分たちの主導権で勝っていたので、それはすごく刺激になりました。自分としてはトップ下の10番のところで勝負したいです。僕と同じポジションの選手は5大リーグで活躍してる選手ばかりで、そういった選手とは違う自分を見せないといけないと思うので、ライン間で受けるところやアイデアなどをアピールしたいと思っています。目標とされるような選手の1人になれるように、自分にしか出せないものはたくさんあると思うので、それをタイ戦で試合でしっかりと出したいです。アジアカップにも選ばれたいですし、今回の試合は自分にとってアピールのチャンスだと思いますが、正直アジアカップが全てではない。その先のワールドカップや今後の代表に関わっていける、自分のチームでの活動に繋がるようなプレーをしたいと思っています。2026年のワールドカップは一つの目標にしている場所です。日本代表として日の丸を背負って戦いたいという思いは強いです。

MF/FW #9 上田綺世 選手(フェイエノールト/オランダ)
体調は大丈夫です。良くなっています。前回のアジアカップは、大会そのものよりも、トレーニングパートナーとして行かせてもらって、肌でトップレベルの選手とプレーした印象の方が強いです。気候や環境への準備はしていかないといけない。(大会中の連戦については、)欧州ではいろいろな環境でプレーしている選手がいて、環境に順応する能力や自分のスタイルがある。特に問題ないと思いますが、臨機応変に一丸となって戦わないと勝てません。この間の(11月の)2次予選みたいな戦いも予想されるので、より早い(時間での)先制点や個での打開がキーになると思います。国を代表して戦えることは自分のキャリアとしても幸せなことで、挑戦できる価値はすごく大きいですし、すごくうれしいです。(中村・内田両ロールモデルコーチには)一番は経験のところ、持っていた感覚を聞きたいですし、チャンピオンズリーグなどを経験した中で培った感覚を指導で出してもらえるのは僕らとしてもすごくありがたい。引退してサッカーを客観的に見て感じるところでは現役の頃と違いはあると思うので、また違う角度の意見をもらえるのではないかなと思います。

MF/FW #14 伊東純也 選手(スタッド・ランス/フランス)
タイ戦は新年一発目の試合ですし、今年勢いを持ってできるようにというのもあります。まずは勝たないといけないですが、新しいメンバーが多いので、多分、その選手たちが出場することが多くなると思うので、いい競争が生まれますし、新しい選手が前からいた選手を脅かすぐらいになれば、チームはもっと強くなれるかなと思います。ミーティングで僕を含めた攻撃の選手の映像を見て一人ひとりの特長を確認したので、喋って合わせられればと思います。昨年のワールドカップ以降、クラブではゴールやアシストが少し物足りないという感じはありますが、フィーリングとしては悪くない感じでずっとできていると思います。2019年のアジアカップでは試合に出ていた印象はそんなになくて、最後に途中から出たりというのが多かったので、今回はしっかり最初から活躍したいという気持ちがあります。暑さやグラウンドのこともありましたし、全部が難しい試合だったという印象はあります。今回のカタールはグラウンドなど特に悪かったイメージはないので、普通にやれて力を示せればと思います。連戦ですが、たくさん試合ができるのは嬉しいことなので、できるだけ多くの試合に出場してチームの勝利に貢献できればいいと思います。

2024年1月1日(月・祝) 14:00 キックオフ(予定) vs タイ代表
会場:東京/国立競技場
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