高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024EASTは9月22日(日・祝)と23日(月・振休)に第15節を行いました。日立柏総合グランド（人工芝）では、22日に柏レイソルU-18（千葉）と昌平高校（埼玉）が対戦しました。

ピックアップマッチ

柏レイソルU-18 0-0（前半0-0、後半0-0） 昌平高校

試合後、柏の藤田優人監督が「玄人好みのゲームというか、互いに隙を見せられない展開で、こちらも指揮を執りながら楽しめた」と語る一方、昌平の玉田圭司監督も「内容的にはすごく締まっていて、互いの良さが出た試合になり、ベンチで見ていて楽しかった」とほぼ同じような感想を口にしました。二人の言葉通り、柏と昌平の一戦は非常に見応えのある、上位対決らしい試合になりました。

攻撃に特徴のあるチーム同士、互いにバスワークと高い個人技をベースに攻撃を仕掛け、守備に転じれば人数をかけた素早いプレスで即時奪回を試みる攻防が繰り広げられます。前半は昌平が押し気味に試合を進めました。「前半のうちに点を取って、楽なゲーム展開にしようという話をしていた」（MF大谷湊斗選手／#8）という昌平に対し、柏もDF長南開史選手（#30）が「飛び込んだらやられてしまうので、むやみに足を出さないようチーム全員で意識した」と語ったように、冷静な対応で失点を許さず、スコアレスで前半を折り返します。

後半は柏が盛り返しました。サポーターのチャントに背中を押されるように、サイドからのスピーディーな攻撃を仕掛けていきます。終盤に入り73分にはFWワッド モハメッド サディキ選手（#9）、81分と88分には途中出場のFW澤井烈士選手（#28）が立て続けに決定機を迎えますが、昌平のGK佐々木智太郎選手（#1）の攻守もあって得点にはつながりません。

試合は最後までゴールが生まれず、スコアレスドローで勝ち点1を分け合う結末となりました。柏の長南選手は「今日の試合内容では来週も勝てるかは分からない」と反省の弁を語り、昌平の大谷選手も「遠いところまで応援にきてくれた仲間たちに勝利を届けたかった」と悔いましたが、高強度の攻防を最後まで繰り広げた両チームに、観客からは温かい拍手が送られました。

監督・選手コメント

藤田優人 監督（柏レイソルU-18）
たくさん点の入るゲームも面白いですが、今回は玄人好みのゲームというか、互いに隙を見せられない展開で、こちらも楽しめました。結果は望むものではなかったですが、守備に特化して練習してきた中で得られた自信もあるでしょうし、選手たちにとっては成長するための有益な時間だったと思います。チームとして点が取れなかったですし、個人として違いを見せられた選手もいなかったので、そこはしっかり鍛えていきたいと思います。

DF #30 長南開史 選手（柏レイソルU-18）
相手は全員の足元の技術が高く、飛び込んだらやられてしまうのは分かっていたので、むやみに足を出さないようチーム全員で意識していました。それが実践できたのは良かったです。前半は守備の時間が多い中で耐えて、後半は前線に飛び出せるシーンが増えたのですが、なかなかボールがこなくて、チャンスに絡むことができませんでした。自分のスピードを生かしたプレーがあまりできなかったので、今後はもっとオーバーラップして得点に絡みたいです。

玉田圭司 監督（昌平高校）
引き分けに終わりましたが、内容的にはすごく締まっていて互いの長所が出た試合だったと思います。ベンチで見ていて楽しかったですし、観客の皆さんも楽しんでくださったと思います。勝ち切る力をつけていく必要がありますが、選手たちの勝ちたい、点を取りたい、点を取られたくないという気持ちが見え、とても良い経験になりました。久々に日立柏総合グランドに来ましたが、僕が柏にいたときよりも整備されて良い環境になっていると感じました。

MF #8 大谷湊斗 選手（昌平高校）
前半のうちに点を取って主導権を握ろうという話をしていたのですが、自分たちにチャンスがありながら、決め切ることができませんでした。後半は攻められ続けましたが、守り切ったことは良かった点だと思います。前半はテンポ良くパスを回していた時間帯もありましたが、後半は一人一人がボールを持つ時間が長くなってしまいました。リズム良くワンタッチ、ツータッチで回して相手を剥がせれば、もっと楽なゲーム展開にできたと思います。

その他の試合結果

EAST
流通経済大学付属柏高校 0-2（前半0-1、後半0-1） 前橋育英高校
青森山田高校 2-0（前半1-0、後半1-0） 鹿島アントラーズユース
尚志高校 1-1（前半0-1、後半1-0） 大宮アルディージャU18
市立船橋高校 1-1（前半0-0、後半1-1） 川﨑フロンターレU-18
横浜FCユース 3-3（前半1-0、後半2-3） FC東京U-18

WEST
帝京長岡高校 4-0（前半4-0、後半0-0） 米子北高校
ファジアーノ岡山U-18 0-3（前半0-2、後半0-1） 神村学園高等部
鹿児島城西高校 延期 サガン鳥栖U-18
大津高校 0-1（前半0-0、後半0-1） サンフレッチェ広島F.Cユース
静岡学園高校 2-3（前半0-2、後半2-1） 名古屋グランパスU-18
東福岡高校 0-2（前半0-2、後半0-0） ヴィッセル神戸U-18

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間：2024年4月6日(土)～2024年12月8日(日)
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