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JFA U-18フットサルタレント育成普及事業②(U-18フットサルトレセン)を夢フィールドで開催

2023年12月08日

JFA U-18フットサルタレント育成普及事業②(U-18フットサルトレセン)を夢フィールドで開催

今年で2年目の開催を迎えるJFA U-18フットサルタレント育成普及事業の本年2回目を高円宮記念JFA夢フィールドにて12月2日、3日の2日間で開催しました。本活動は将来、フットサル日本代表でプレーする可能性を秘めた18歳以下の選手に参加してもらい、フットサル日本代表や年代別代表でプレーする選手のようなトップアスリートの基準(プレー強度やピッチ内外の習慣)の一部分に触れ、今後の選手生活に新しい習慣のヒントを見つけ、所属チームに戻ってからも更に研鑽してもらうことを目標にしています。活動に際し、今年8月に開催された全日本U-18フットサル選手権の本戦及び各地区大会の事前視察を行い、全国から総勢19名の選手が招集されました。1回目はU-16年代の選手が招集されたのに対して、今回はU-18世代の選手たちが多く招集されました。スタッフには本プロジェクトのリーダーを務めるフットサル日本代表及びU-20フットサル日本代表のナショナルコーチングスタッフである高橋健介コーチを筆頭に、フットサル委員会傘下のJFAフットサルインストラクターである鈴村拓也コーチ、豊島明コーチ、GKコーチにはJFAフットサルGKプロジェクトの三浦拓コーチ、そしてフィジカルコーチにはJFAフットサルフィジカルフィットネスプロジェクトより大室龍大コーチが参加しました。

冒頭のミーティングでは前川義信フットサル育成ダイレクターが選手たちに本活動の目的を説明し、その上でJFAフットサル委員会が目標として定めている「2036年のFIFAフットサルワールドカップでフットサル日本代表が優勝する」ことを伝え、今回参加している選手たちが同大会開催時には30-31歳であり、チームの核となる可能性が非常に高い年代であり、選手たちが競争力を持って今後プレーしていくことが重要になってくることが伝えられました。その後、高橋コーチからはこの2日間で世界の舞台で活躍する選手に求められる基準を肌で感じ、日常の習慣・基準を変えるだけでなく、上げるきっかけにしてほしいと伝え、フットサルアリーナへと移っていきました。

初日のトレーニングは10:00と16:00からそれぞれ2時間弱のセッションとなりました。午前のセッションは1回目の開催と同様に全選手のフィットネステストからスタートし、その後は守備をテーマにしたメニューに取り組みました。多くの選手が昨年の活動に参加した経験があり、昨年実施した記録との比較をしながら自身の成長を実感する時間となりました。午後のトレーニングでは攻撃をテーマにより実践的なメニューに取り組みました。ゲーム形式ではコーチたちの熱量も上がっていくとともに、それに応えるように選手たちもモチベーション高く取り組み、アリーナの外に声が響くほど活気のある活動となりました。期間中はピッチでのプレー面だけでなく、オフザピッチでの姿勢や振る舞いについてもコーチングスタッフから意識するよう声がかけられ、時間厳守・食事・休養・準備といったアスリートにはどれも欠かせない重要な要素についても高い基準で取り組みました。初日のトレーニング後には各日本代表チームが国内トレーニングキャンプの際に使用している施設内のロッカーとバスルームを利用し、翌日の紅白戦に向けたリカバリーを目的に交代浴を行いました。夕食後には1時間のミーティングを実施。前半はチームに帯同したアスレティックトレーナーによる「トップアスリートになるための身体作りを意識した食事と休養」をテーマにした講義と大室フィジカルコーチによる「アスリートのフィジカル」をテーマにした講義を聴講しました。後半は翌日の紅白戦のメンバーが発表され、チームごとに別れてホワイトボードを使いながら翌日のセットプレーや作戦会議を実施して就寝となりました。

翌日は全体でウォーミングアップを行ってから、2チームに分けて2本の紅白戦を行いました。前夜のチームミーテイングで考えたチームのセットプレーが互いに繰り広げられたほか、互いに強度の高い守備から目まぐるしく変わる攻守の切り替えなど、フットサルらしさが随所に見られる試合展開となりました。試合は両チーム合計で11点を奪い合う見ごたえある試合結果となりましたが、試合後両チームの選手が2日間の健闘を称え合う姿が印象的でした。最後のミーティングでは、高橋コーチより「強くなるため、より良くなるための良い習慣を続けることの重要性、そして自チームに戻ってからも驕ることなく謙虚な姿勢で模範の選手となれるように日々フットサルに取り組んでいくことを期待している」とメッセージが伝えられて活動を締めくくりました。

日本サッカー協会では未来のフットサル日本代表選手の発掘や育成活動を継続して実施していきます。

コーチコメント

高橋健介 プロジェクトリーダー(日本サッカー協会)
今年2回目のU-18フットサルタレント育成普及事業を行いました。1回目のU-16年代に続いて今回はU-18年代の選手を招集し2日間で2回のトレーニングと紅白戦を行いました。前回から継続し「日常の基準や習慣を変える!」をテーマとしてトレーニングだけではなく栄養、休養についての講義やグループワークにも取り組みました。トレーニングでは代表チームのプレーモデルをベースとして高い強度で連続して動く中で早く決断し、時間、スペースがない中で個々が持っている技術を発揮するということを求め、選手達はそれに適応しようと集中して取り組んでくれました。昨年度の2回のトレセン、今年1回目の活動と継続した活動を行うことができたことで選手たちのピッチ内外での大きな成長を感じることができました。それぞれの選手がこの活動を通して感じたことを日常に戻った後も継続し、さらに成長していくことを期待しています。
快く派遣して頂いた所属チームの関係者の皆さん、保護者の方々、各地域の育成年代の指導者の方々にご理解、ご協力頂けたことに感謝いたします。ありがとうございました。

豊島明 コーチ(JFAフットサルインストラクター/しながわシティフットサルクラブ)
日本のフットサルの未来を背負う選手達と2日間濃密な時間を共に過ごさせていただきました。日本代表のフィロソフィーやプレーモデルを軸に活動を通して選手達の覚悟や決心、振る舞いが変わって行く様子を見ることができましたが更なるレベルアップの必要な年代であることも再確認することができました。
ここで得た経験を元に日常を変えていかなければ更なる成長は望めないと思いますので指導者としても選手を後押しできるように日常から高みを目指し学びを深めていきたいと思います。
最後に選手を派遣してくださったクラブ、関係者の皆さま大変ありがとうございました。指導者としても選手と同じく大変貴重な経験をさせて頂きました。

三浦拓 GKコーチ(JFAフットサルGKプロジェクト/北海道文教大学附属高校)
昨年に引き続き、2回目の参加となりました。フットサル日本代表が掲げている2036年のワールドカップ優勝という目標に対し、今回のメンバーは非常に大切な位置付けとなる年代です。この中から1人でも多くの選手が世界と戦えること、日本のフットサル界を引っ張っていく選手になってほしいと思います。日常の意識を高め、より逞しくなった姿にまた出会えるのを楽しみにしています。
最後になりますが、送り出してくれたチーム、保護者、関わって頂いた全ての方にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

選手コメント

新井大樹 選手(メッセ天下茶屋FC U-18)
初めてこの活動に参加させていただきました。この活動では、自分が今までフットサルGKキャンプで学んだこと、プレー中はもちろんオフザピッチでも選手一人一人とコミュニケーションを取ること、JFAのエンブレムを背負う者としての自覚や責任を持って取り組むことを意識しました。オンザピッチではこの世代の日本を代表する選手達と一緒に練習することによって自分のストロングポイントやウィークポイントでを見つけることができました。ストロングポイントは更に質を高め、ウィークポイントはしっかりと見つめ直して改善していきます。オフザピッチではミーティングでも話していただいた睡眠や食事、日常生活でも「誇り」「責任」「礼節」「団結」「覚悟」を意識し、次は代表選手としてまたここに戻れるように精進します。最後になりましたが今回の活動に協力していただいたJFAスタッフの皆様をはじめとする全ての皆様に感謝します。

竹下藍登 選手(フウガドールすみだファルコンズ)
昨年に引き続き今年度も参加させていただきありがとうございました。今回の活動を通して、沢山の学びがあり、特にオフザピッチの重要性に気付かされました。時間の管理、食事、睡眠、体のケア、選手としてアスリートとしての行動に責任感を持つことが、そう言った部分でプレーに繋がることを改めて感じることができました。またオンザピッチでは日々の練習での基準を上げていかなければいけないこと、ピッチ内でのコミュニケーション、犠牲心と意欲、強度を意識したプレーにフォーカスして練習に取り組みました。まだまだ自分自身の課題と伸ばしていく部分が見つかったので自チームの練習から意識して取り組んでいこうと思いました。今後はこの活動や今まで関わってきた人たちに感謝をして努力していきたいと思います。

関田匠 選手(シュライカー大阪 U-18)
今回、初めてこのトレセン活動に参加させて頂きました。関わったすべての方々に感謝しています。
練習の強度のところや1つ1つのプレーの質などたくさんのことを学ばせていただきました。オフザピッチでも責任感や行動、アスリートとしての食事の大切さや睡眠の大切さなど重要なことをたくさん学ばせていただきました。ピッチ内でもピッチ外でも今回の活動で学ばせていただいたことを日常から生かしていきます。感謝の気持ちや謙虚な気持ちを持ち、今回させていただいた経験をチームに帰っても還元して個人やチームとしてもレベルアップしていきます。自分の掲げた夢や目標に向かって日々成長していきます。2日間ありがとうございました。

片山聖 選手(湘南ベルマーレフットサルクラブロンドリーナU-18)
まず関係者の皆様、スタッフ、今回参加した仲間のお陰で活動ができたことを感謝します。
自分は去年のこの活動から3回目のJFAの活動のため、プレー面はもちろん、オフザピッチでもチームを引っ張れるように意識して活動をしました。プレーでは4人で戦術を行い前進していくこと、キーパーを使い数的有利を作り前進していくことがうまくできつつ、自分のストロングポイントも出すことができました。自分が体を張り犠牲心をもってゴールを守ることもより感じることができました。また、栄養や休養についてアスリートとして必要なことも詳しく聞くことができました。ここで学んだことを私生活、自チームでの活動に生かし、自分自身がもっと成長できるようにします。またここに戻ってこられるように今日から意識して取り組んでいきます。

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