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第20回JFAレフェリーキャラバンを東京都で開催

2017年02月03日

第20回JFAレフェリーキャラバンを東京都で開催

JFAレフェリーキャラバンを1月21日(土)、22日(日)の2日間、東京都の味の素スタジアム調布庁舎と西競技場にて開催しました。

東京都は日本で最も多くの審判・審判指導者の登録数がありながら、実際に活動されている方は限られているということで、審判インストラクターを対象とした「チュータリング」(審判員と双方性を持った指導方法)の紹介と実践が中心の内容となりました。

プラクティカルトレーニング(PTR)では、プロフェッショナルレフェリーの東城穣氏も参加し、参加した審判員に対してより良い判定につなげるためのアドバイスをしました。

東京都サッカー協会(東京FA)は育成プログラムも充実しており、普段から行っているトレセンでは審判指導者に実践の場が提供され、審判員にはPTRを通してより実践的に学ぶ場が提供されています。参加者全員が、新しい方法を学び取り今後の活動に活かしていきたいという意欲に溢れたキャラバンとなりました。

インストラクターコメント

太田潔 JFA審判インストラクター
東京FAでのレフェリーキャラバンの開催は、20FA目となります。東京都は各カテゴリーで多くのチームを抱えていて、日々の試合数も大変多いものとなっています。したがって審判員、審判指導者の数も必然的に多くなっていて、課題も多岐にわたっているのが現状です。今回は、その中でも審判指導者の方をターゲットにしたプログラムを組みました。チュータリングやティーチングマテリアル、PTR等をグループワークを中心に行いましたが、参加者の意識が高く効果が期待できる大変良い講習となりました。またPTRは東京都トレセンでも実施しているということで大変スムーズでしたし、この時期にしては大変暖かい天候で審判員やデモンストレーターの高校生たちものびのび取り組んでくれて良いものとなりました。

今後は、キャラバンで身に付けたものをいかに伝達していけるか、実際の審判指導の場に活かせるかが大事なことになります。指導者の方には日常的に審判指導に携わっていただいていますが、このキャラバンを一つのきっかけとして、”審判員のために”と意識を新たにしていただければと思います。ご協力いただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

受講者コメント

牧野明久 東京都サッカー協会審判委員長
東京都では、全体の1割にあたる約2万7千人もの審判員が登録しています。しかし、登録者数は多いものの、アクティブに審判活動をしている審判員の数が少ないのが課題となっています。東京FA審判委員会は、「競技規則に則って正しく試合運営(審判)ができる審判員を育て、サッカー及びフットサル競技の普及・発展に寄与する」という方針のもと、重点取組事項として「審判インストラクターの育成・指導」、「アクティブレフェリーの技術・資質の強化」、「指導育成範囲の拡大」を掲げ、事業を展開してきました。さらに今後は、グラスルーツ審判員やユース審判員にも目を向けていきたいと考えています。

今回のレフェリーキャラバンには、審判指導者に多く参加してもらいました。レフェリーキャラバンの充実したプログラムのもと、チュータリングやティーチングマテリアル、PTRの実践など多くのことを学び、相互理解を深めることができた有意義な機会となりました。このキャラバンを機に、一人でも多くの審判員が意欲を持って、技術向上や上級へのチャレンジができるように環境整備をしていきたいと考えています。サッカーのレベルアップとともに、審判員とインストラクターのレベルアップと若手審判員の育成につながるきっかけをいただいたJFA審判委員会の皆様に感謝いたします。

栗林覚 参加インストラクター
今回JFAレフェリーキャラバンに、サッカー3級インストラクターとして参加させていただきました。2日間のカリキュラムでは、JFAの将来構想を学び、チューターリングによる指導手法、そしてPTRの実践指導を経験しました。チューターリングでは、グループワークで、ダイヤモンドナインやフィッシュボーンという手法を用い、審判員として必要な要素などを議論し、絞り込み、優先順をつけました。多様な発想から多くの意見が出され、ブレーンストーミングの意義深さを実感するとともに、自身の見識の狭さを省みる良い機会となりました。PTRでは、実践指導することが初めてで不安を持って臨みましたが、事前提出したプランニングシートに対する講師の的確なアドバイスとデモンストレーターへの指示書の準備により、望外にスムーズに進めることができました。

今回のキャラバンを通じて学んだことは、審判員を指導するにあたり、「自ら考えさせる」「認める」「褒める」ことの重要性です。指導時には、つい一方的に意見を押し付けてしまいがちですが、今後は審判員自らに分析させ、その意見に耳を傾け、相手を認めた上でアドバイスするよう心掛けたいと思います。

関根司 審判員
私は今回JFAレフェリーキャラバンに参加し、2つのことを学びました。1つ目は、「考えること」です。特にPTRで、ショートカウンターのポジショニングなどを実践しました。カウンターのために少し離された地点からスタートするのですが、それには早いタイミングでスピードアップが必要です。しかしゴール前には早く到達できたものの、その後の展開を考えておらず、対応できないケースなどもありました。その時々で、何が起きるのか、「考え」「動く」必要があると、改めて考えさせられました。

2つ目は、「基本を忘れないこと」です。東城プロフェッショナルレフェリーの講話の中で、第4の審判員を担当した時に主審と交代した話がありました。シグナルビープなどが使えない状況の中で、どうしたか。それは“基本を思い出し”よく副審を見て、アイコンタクト取ることだったそうです。私はシグナルビープなどを使うことはありませんが、副審を見ることや対角線式審判法など、審判を行う上での、“基本”は多々あると思います。今はこの“基本”を忘れないよう、身に沁みこませようと思いました。今回参加し、「考えること」「基本を忘れないこと」という2つを学び、再確認できました。より良いレフェリングが出来るように今シーズンも頑張ろうと思います。

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