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2018年度フットサル2級審判員強化研修会
2018年08月10日
8月1日(水)から5日(日)までの5日間、JFA 第5回全日本U-18フットサル選手権大会にて、上級を目指すフットサル2級審判員強化研修会が開催されました。
1日目は座学にて、1).審判技術向上、2).フィジカルトレーニングについての講義を行いました。内容は、審判技術向上では、1)動きの重要性について、2)主審と第2審判の協力について、3)予測の重要性とポジショニングの修正についての3点。フィジカルトレーニングでは、1)熱中症への注意喚起と予防策、2)日々の審判員としてのトレーニング方法、3)試合後のリカバリー方法についての講義を行いました。実技指導については、実際の大会の試合を通じて、試合終了後に試合の映像を見ながら時間をかけて振り返りを行いました。
また最終日は、試合観戦して4日間の研修を自身で振り返りながら研修者同士での情報共有や修正などのディスカッションを行うなど、非常に有意義な研修会となりました。
受講者コメント
南雲雄 フットサル2級審判員(関東地域)
本研修では、研修会の共通目標として「動くことの目的を常に考える」ことが示されました。これにより、実際の試合でパートナーとなる審判員と共通理解を得る助けとなり、お互いが意識した状態で試合に臨むことができたました。また、静止画を用いてそれを見ていない相手にその静止画の状態を伝えるテストでは、それぞれの審判員で着目する部分が全く違うということを強く認識しました。『自分が着目するところとは異なる部分を相手は見ている』ということを知ることができたのは、本大会の試合でも活かされた部分だと感じます。試合については、3日間で4試合を担当しました。立ち上がりでうまくいかないこともありましたが、共通目標である「動くことの目的を常に考える」ことを意識し、試合を重ねるにつれて、ポジショニングなども改善でき、ひとつひとつの事象を丁寧に判定できたと思います。最後に、このような重要な研修会に参加する機会を与えていただき、関係者の皆様に御礼申し上げるとともに、大会を通じて、非常に得るものが多く、また自分自身のレベルアップも実感することができました。本大会に向けていろいろとご準備をしてくださった地域審判員の皆様のご協力、大会を支えてくださった運営の皆様も非常に心強く、研修に集中することができた5日間でした。本研修で得た経験を今後の審判活動に活かしていくとともに、地域や県にその内容をフィードバックし、多くの地域でよりよいフットサルが展開されるよう努力していきたいと思います。
深井悠平 フットサル2級審判員(関西地域)
今回私が参加したフットサル2級審判員強化研修会は、次年度以降1級昇級を目指す各地域の審判員の強化という位置づけで、私は関西地域を代表して参加する昇級を目指す審判員として、強い覚悟で臨みました。初日の講義でチーフインストラクターより、①どのような事象を見るために動くか、②そのために必要な動き出し、③動く距離とスピードの本研修の中で取り組むべき3つの課題が提示され、実際にJFA 全日本U-18フットサル選手権大会の試合割当を受ける中で、インストラクターよりその課題について、重点的に指導を受けました。本研修の中で私が感じたことは、提示された3つの課題の終着点である「よりよいポジショニング」をとるためには、試合中に、試合の展開、選手の特性などの様々な要素を頭の中で咀嚼する、つまり試合中は常に頭を動かし、次の展開を予測しないといけないということです。また、「よりよいポジショニング」をとるためには、1試合十分に動き続けることができる体力や瞬時にポイントに到達することができるアジリティなどのフィジカルを鍛えることも重要であることも感じました。研修の講義の中でトレーニング方法の紹介もあったので、早速実践したいと思います。私の研修会の参加にあたって、準備などでたくさんの方々にご尽力いただき、また研修前、研修中、研修後にも仲間から激励の言葉をもらい、たくさんの方々に支えられて審判活動を行うことができてるということを再認識しました。私が次の舞台へステップアップすることが皆様への恩返しであると感じています。