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ヴァイッド・ ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)新監督 契約交渉の経緯と選考理由
2015年03月12日
日本サッカー協会は、アギーレ前日本代表監督との契約解除(2月3日)に伴い、新しい代表監督を選任することになりました。
2月3日の午後に開催した定例技術委員会で大仁会長より状況説明がなされ、3月に予定されているキリンチャレンジカップとJALチャレンジカップの2試合、そして、それに続く6月のFIFAワールドカップ予選に向けて新体制を発足させるべく、SAMURAI BLUE(日本代表)監督の選任について議論しました。
会議では以下の二つの方針を確認しました。一つ目は3月開幕を控えたJクラブの現職監督を引き抜くことはしないこと。もう一つは日本代表がアジア予選を勝ち抜きFIFAワールドカップに出場するために、世界を知り、世界での経験を有している監督を選出すべきであるという、これまでの選出基準を守るということ。すなわち、性急に監督を推挙するようなことはしないという2点を確認しました。
まずは、世界での実績と経験を有している監督候補者をリストアップし、彼らの情報収集を開始しました。
その情報を踏まえた上で正式な交渉に入ることは、時間がかかるかもしれませんが、その方が適切な手順だろうということになりました。
私が2月8日に海外に出発し帰国するまでの間、リストアップされた監督候補の方々とコンタクトを取ることができました。ここで、それぞれの監督のサッカー哲学や考え方、日本代表監督への意欲、現行の契約状況などについて話すことができました。
こうした情報を一旦、日本に持ち帰り、再度技術委員会を開催しました。そして、このリストを更にブラッシュアップし、本格的な交渉を始める優先順位を確認しました。協会内の法務委員会、幹部にも報告し、条件設定をして再び現地に向かいました。
到着してすぐに、優先順位1番目のヴァイッド・ハリルホジッチ監督と面会しました。彼の仕事に対する高い意識、勝利への執着心、結果を成し遂げるために一切の妥協をしないプロフェッショナルな姿勢は素晴らしく、彼と共にチームで戦うことで、選手のみならずスタッフも成長できると確信しました。彼は、代表レベルにおいて、母国とは異なる国の文化やメンタリティを理解し、それに順応し、その国のストロングポイントを生かしたサッカーで結果を出してきたという実績を持っています。また、クラブチームでも数々の代表選手と共に戦ってきた経験があり、日本に必要な「勝者のメンタリティ」を注入してくれる監督だと感じています。
「勝利のために攻撃的な姿勢で戦う」「決定力を伴ったチームにする」「日本人のストロングポイントを生かしたスタイルでアジアを勝ち抜き、ワールドカップに出場する」、そして「世界で結果を出すために、できることは全てやり切る」など、彼の言葉から、彼が日本代表監督にふさわしいメンタリティを有した監督だと感じました。
サポーターの皆様やスポンサーの皆様、及び関係者の皆様にはこれまでご心配をお掛けしましたが、日本サッカー協会は、これからハリルホジッチ監督とともに日本のサッカーが世界の舞台で高い評価を得られるよう邁進してまいります。今後もご支援、ご声援、よろしくお願い致します。
公益財団法人 日本サッカー協会
技術委員長 霜田 正浩
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