SAMURAI BLUE（日本代表）は10月7日(金)、2018年FIFAワールドカップアジア最終予選第3戦のイラク戦の勝利から一夜明けて、埼玉県内で練習を行い、夕刻にはオーストラリアとの第4戦を戦うメルボルンへ向けて旅立ちました。

勝利が求められていた試合で、MF山口蛍選手（セレッソ大阪）の劇的なアディショナルタイムのゴールで2-1の白星を掴み、予選グループBでの成績を2勝1敗としたことで、この日の練習は明るい雰囲気の中で行われました。

先発メンバーはランニングやボール回し、ストレッチや体幹強化など、疲労回復を主眼としたメニューでしたが、控え組は6対6や5対5の対人練習を行いました。

練習を見守るヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「ダイナミックなプレーを！」と檄を飛ばし、細かい指示を与えて、昨日の試合で交代出場した山口選手やFW浅野拓磨選手（シュツットガルト）、FW小林悠選手（川崎フロンターレ）をはじめ、選手たちは精力的に体を動かしていました。

なお、DF酒井宏樹選手（オリンピック・マルセイユ）は、昨日受けたイエローカードで累積警告が2枚になり、オーストラリア戦に出場できないため、この日、チームを離脱して所属クラブに戻ることになりました。

酒井選手は、「チームに後を託したい。僕はしっかりクラブで試合に出て、また合流できるようにやっていく」と話し、DF槙野智章選手（浦和レッズ）は「この試合が一番難しい試合だと思う。誰が試合に出ても勝点を取って帰ることが重要」と、すでに次の試合へ気持ちを切り替えていました。

オーストラリア戦は11日(火)、メルボルンのドックランドスタジアムにて現地時間20:00(日本時間18:00)キックオフで行われます。

選手コメント

DF 酒井宏樹 選手（オリンピック・マルセイユ）
昨日はセカンドボールを意識していたんですが、相手の方が意識が高かったと思います。それが押し込まれた原因になったと思います。自分たちはこれまで相手を圧倒しても、なかなか結果が出なかったので、結果が先について来たというのは勢いがある証拠です。次もいい試合になると思います。累積は初戦のイエローが要らなかった。仕方がありません。昨日の試合が一体感を生むことになると思うと、この結果は本当に大きかったと思います。

MF 柏木陽介 選手（浦和レッズ）
試合の展開を見ながら、後半は山口選手が出て来た方がいいのではないかと思っていたのですが、そうなって良い結果に結びつきました。ゴールを決めてくれて、本当にうれしかったです。個人的には昨日は久しぶりにだめだったなと思う試合だったので、すごく悔しい気持ちです。ただ、前半は要所、要所で繋ぎの良さは出せたとは思うので、それを90分通してチーム全体でできたらと感じました。オーストラリア戦は難しい試合になると思うので、0-0で行く展開もあるかもしれません。そうなったら自分の役目があるのではないかと思うので、途中から出ても1-0のゴールに絡むプレーができるように、常にいい準備をしておきたいと思います。

DF 槙野智章 選手（浦和レッズ）
いろんな面での不安要素はたくさんありましたが、チームとして良い時間を作って試合に臨めました。内容では非常に難しいものがあったかもしれませんが、日本代表としての誇りと責任、勝ちたいという欲が最後の最後に見えた、良い試合だったと思います。オーストラリア戦は、自分の良さでもある強さや高さの部分で求められることがあれば、しっかり活かさないといけないですし、この試合が一番難しい試合だと思っているので、誰が試合に出ても勝点を取って帰ることが重要だと思います。

FW 岡崎慎司 選手（レスター・シティ）
最後の最後まで誰も諦めることなく、ベンチも信じていました。最後のゴールが決まった瞬間、これがワールドカップ予選。こういう試合を制したチームが本大会に出られるんだと感じました。それだけ緊迫した試合でイラクも強かったですし、今後対戦するチームも強いし、オーストラリアも実力は僕らと五分五分。こういう接戦を制していかないとなりません。その意味でも、この勝利は良かったと思います。これでチームもかなり一つになれると思いますし、サブの選手が結果を出したことでも、（自分も）やらなくてはいけないと思いました。

スケジュール

※時間は全て現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

アジア最終予選（Road to Russia）

2016年10月11日(火) 20:00（日本時間 18:00）キックオフ(予定) 
ドックランズスタジアム（オーストラリア/メルボルン）
オーストラリア代表 vs SAMURAI BLUE（日本代表）
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