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ハリルホジッチ監督「サムライになってほしい」~最終予選残りへ、メンバー27人を選出
2017年08月25日
SAMURAI BLUE(日本代表)のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は8月24日(木)、2018年FIFAワールドカップアジア最終予選のオーストラリア戦(31日、埼玉)とサウジアラビア戦(9月5日、ジッダ)に臨むメンバーを発表。復帰となるMF長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)やMF柴崎岳選手(ヘタフェCF)、FW杉本健勇選手(セレッソ大阪)らを選出し、「戦いを恐れず、選手たちにはサムライになってほしい」と語りました。
27人編成となったメンバーには復帰選手が多く揃い、ハリルホジッチ監督が「我々にとってとても重要」と話す長谷部選手の負傷からの復帰は昨年11月のサウジアラビア戦以来。スペインリーグで活躍中の柴崎選手は2015年10月以来約2年ぶりで、FW武藤嘉紀選手(1.FSVマインツ05)も度重なった負傷を乗り越えて約1年ぶりの選出となりました。
また、MF小林祐希選手(SCヘーレンフェイン)、DF植田直通選手(鹿島アントラーズ)も久しぶりの代表復帰です。
一方、杉本選手は初の代表戦への招集で、Jリーグ5試合連続得点を含め得点ランク2位の14得点を挙げて現在好調を維持しており、ハリルホジッチ監督も「2年間チェックしてきたが、質が高く体格もあり、進化している」と期待を寄せています。
今週メキシコリーグでのデビュー戦で初ゴールを挙げたFW本田圭祐選手(CFパチューカ)をはじめ、FW岡崎慎司選手(レスター・シティ)、MF香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)、FW大迫勇也選手(1.FCケルン)、DF吉田麻也選手(サウサンプトン)らも顔を揃えています。
ハリルホジッチ監督は、選出に先立って負傷者が多く出た状況に触れて「選考は今までで一番難しかった。リスクを犯したくないので27人を呼んだ。試合にはコンディションを見て、最も良い状態の選手を選ぶ」と話しています。
残り2戦となった最終予選で、日本は勝点17でグループB首位に立ち、サウジアラビアとオーストラリアがいずれも勝点16で追っています。日本はオーストラリア戦、サウジアラビア戦の2試合で1勝できれば、自力で突破条件のグループ2位以内となり、6大会連続6度目のワールドカップ出場が決まります。なお、3位チームはグループA 3位とのアジアプレーオフを経て、勝者が北中米カリブ海地域連盟4位との大陸間プレーオフで最後の出場権獲得に挑むことになります。
ハリルホジッチ監督は、「非常に重要な、他の試合とは違う試合。単なるサッカーの試合ではない。選手たちにはサムライになってもらわなければならない」と話して、恐れずに戦うことを求めています。
ワールドカップ最終予選で日本がオーストラリアに未勝利である点についても、日本代表指揮官は「(昨年10月のアウェイでの)1戦目で既に勝つ可能性があった。今回をオーストラリアに初めて勝つチャレンジの機会とポジティブに受けて止めて、自分たちの特長をしっかり出して戦えば、相手にダメージ与えられる。困難なことはいろいろあるが、意欲的に勇敢にいかなければならない」と熱く語りました。
代表チームは27日から埼玉県内で練習を始めます。
コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
我々全員にとって非常に重要な、他の試合とは違う試合です。単なるサッカーの試合ではありません。愛国心や誇りなど多くのことが絡む試合です。日本代表を愛する人たちに、我々がこの試合に勝つために応援していただきたい。日本はオーストラリアにFIFAワールドカップ最終予選で勝ったことがないと聞いていますが、アウェイでの1戦目で勝つ可能性が既にありました。今回をオーストラリアに初めて勝つチャレンジとポジティブに受けて止めて、恐れずに、ホームの素晴らしい雰囲気の中でサポーターと一つになって戦うことができれば、必ず勝てると信じています。
オーストラリアについては全て分析していて、コンフェデレーションズカップの試合も見てきました。今回彼らは一人を除いてベストメンバーを用意しています。非常にアグレッシブかつフィジカルで、ゲームコントロールが非常に上手い。コンフェデレーションズカップのチリ戦では前半だけで4枚の警告を受けましたが、同時にメンタルコントロールをして安定していました。しかし、我々は自分たちの特長をしっかり出しながら集中して、多く、速く走って戦うことができれば、相手を困難な状況に置くことができるでしょう。
困難な状況が多くて、選手リストを作るのは、今までで一番難しかったのですが、私はこのチームはここで戦える個性を持っていると思っています。我々は最終予選のスタートでは悪い順位にいましたが、今では首位に立っています。最高の準備をして臨みたい。この状況では戦いを恐れないことがとても重要なので、選手たちにサムライになってもらわなくてはなりません。そして、このチームで歴史に残る試合を作りたいと思っています。
西野朗 JFA技術委員会委員長
いよいよ1週間後にFIFAワールドカップ出場を懸けた大きなゲームを迎えることになりました。厳しいゲームは間違いありませんが、ホームで戦える大きなアドバンテージを我々は持っています。非常にタフに戦えるメンバーを選ぶことができましたし、代表チームは今、31日のオーストラリア戦だけにフォーカスしています。これまで最終予選でオーストラリアに勝ったことはありませんが、歴史を変えたいと思っています。みなさんの一声が大きな力になってチームを押してくれます。来週、ホームでFIFAワールドカップへの切符を取ってくれると期待しています。
JFA-TV
スケジュール
8月27日(日) | 18:00 | トレーニング(埼玉スタジアムサブグラウンド)【一般公開】 |
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8月28日(月) | 18:00 | トレーニング(埼玉スタジアムサブグラウンド)【一般公開】 |
8月29日(火) | PM | トレーニング【一般非公開】 |
8月30日(水) | PM | 公式会見・公式練習【一般非公開】 |
8月31日(木) | 19:35 | アジア最終予選(Road to Russia) vs オーストラリア代表(埼玉スタジアム2002) |
9月1日(金) | 11:00 | トレーニング(さいたま市駒場スタジアム)【一般公開】 |
9月2日(土) | PM | トレーニング ※1 |
9月3日(日) | PM | トレーニング【一般非公開】 |
9月4日(月) | 未定 | 公式会見・公式練習【一般非公開】 |
9月5日(火) | 20:30 | アジア最終予選(Road to Russia) vs サウジアラビア代表(King Abdullah Sports City) |
※1 9/2に行なうトレーニングの一般公開については未定です。決定次第ご案内いたします。
※2 スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
アジア最終予選(Road to Russia)
2017年8月31日(木) 19:35キックオフ(予定)
SAMURAI BLUE(日本代表) vs オーストラリア代表
@埼玉/埼玉スタジアム2002
テレビ朝日系列/NHK-BS1にて18時30分より全国生中継!
2017年9月5日(火) 20:30キックオフ(予定)
[日本時間26:30キックオフ(予定)]
サウジアラビア代表 vs SAMURAI BLUE(日本代表)
@サウジアラビア/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティー
テレビ朝日系列/NHK-BS1にて全国生中継!