SAMURAI BLUE（日本代表）のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は9月28日(木)、来月行われるキリンチャレンジカップ2017のニュージーランド代表戦（6日、愛知/豊田スタジアム）とハイチ代表戦（10日、神奈川/日産）へ向けたメンバーを発表し、代表戦初選出のDF車屋紳太郎選手（川崎フロンターレ）ら24人を選出。指揮官は「現時点でロシア行きが確約された者は一人もいない」と、競争を促しました。

今回の2試合は、日本が2018 FIFAワールドカップの出場権を獲得後、初の強化試合になります。

ハリルホジッチ監督はチームの成長をテーマに掲げ、「これから最も厳しいところが始まる。ワールドカップでの成功のために、現時点からしっかりレベルを上げることに取り組まなくてはならない」と話しています。

今回のメンバーには、MF倉田秋選手（G大阪）とMF遠藤航選手（浦和レッズ）が今年6月のワールドカップ最終予選イラク戦以来の復帰。また、日本がワールドカップ出場を決めた8月31日のオーストラリア戦で得点を決めたFW浅野拓磨選手（VfBシュツットガルト）とMF井手口陽介選手（G大阪）、今月6日の予選最終戦のサウジアラビア戦で代表デビューしたFW杉本健勇選手（C大阪）らも引き続いての選出です。

FW大迫勇也選手（1.FCケルン）やMF香川真司選手（ボルシア・ドルトムント）、乾貴士選手（SDエイバル）らも顔を揃えていますが、MF長谷部誠選手（アイントラハト・フランクフルト）、FW本田圭佑選手（CFパチューカ）、FW岡崎慎司選手（レスター・シティ）は負傷回復後のコンディションや他の選手にチャンスを与えるなどの理由で選ばれませんでした。

「今回はこれまでにあまり出ていない選手に機会を与えたいと考えた」と話すハリルホジッチ監督は、「今回の2試合はそれぞれで違ったメンバーで戦う。チャンスを掴んでほしい。ロシアへの切符が確約されたものは現時点で一人もいない。それぞれが勝ち取らなければならない」と語っています。

さらに、「所属クラブで試合に出なければワールドカップのメンバーは獲得できない。ロシアで結果を残すために、選手一人ひとりがそれを念頭に努力しなければならない」と選手たちの奮起へ期待を示し、「ワールドカップへの準備が始まっていることを、まずニュージーランド戦で見せてほしい」と話しました。

チームは10月1日(日)から愛知県内でトレーニングを始めます。

コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE（日本代表）監督
ワールドカップまで準備は9か月、これからまったく別世界へ足を踏み込むことになります。日本代表は、ワールドカップで勝利や引き分けで結果をしっかり残さなければなりません。その成功のために現時点からしっかりレベルを上げることに取り組まなくてはなりません。それぞれのクラブでそれぞれのやり方で、ワールドカップのことを考えながらプラスアルファの努力をしてほしいと思います。非常に心配なのは怪我人が多いことです。また、クラブのポジション争いで苦しんでいる選手が多い。まずはそこでポジションを勝ち取ってほしい。クラブで試合に出なければ、ワールドカップのメンバーは獲得できません。

我々はワールドカップへ向けて第3段階に入っています。これは最も厳しく難しいけれど、最もエキサイティングなもので、世界最高のチームと対戦するチャンスです。そのためにも個人としても組織としても、フィジカル、メンタル、戦術とあらゆる面でしっかりと準備をしていかなければなりません。親善試合では、より強いチームと対戦していくことで自分たちの立ち位置が分かります。私はこの9か月を通して、フィジカル、メンタル、戦術などのあらゆる面での成長を求めています。

今回の対戦国は非常に魅力的な相手です。日本のポゼッションが高くなる可能性は高いですが、90分の間にはハイプレッシャーで行く場面も引く場面もあり、経験のあるチームはそのあたりのコントロールができます。得点をするためにポゼッションは必要ですが、ポゼッションが高ければ勝てるとは限りません。試合のマネジメントは試合の中で選手が感じながら実行しなくてはなりません。親善試合はワールドカップへの気持ち、意欲を作り上げて行く機会です。ワールドカップへの準備が始まっていることを、まず初戦のニュージーランド戦で見せてほしいと思っています。

西野朗 JFA技術委員会委員長
ワールドカップ出場を決めて約1ヵ月、10月に強化試合2試合をできることを嬉しく思います。日本サッカーの発展にとって非常に大事な時期ですが、強化をするには難しい時期でもあります。国内組はリーグ戦が佳境を迎え、海外組は各クラブでポジションを獲得していますが、ロシア大会を想定して、厳しい中でも1試合1試合を作っていかなければなりません。すべては9か月後のワールドカップへいかに強化して臨めるかです。レベルアップしていかない限り、間違いなく、本戦は難しい戦いになります。強化試合は選手を試す機会でありますが、結果にもこだわる場にして、成果あるものにしたいと考えています。

スケジュール

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

JFA-TV

2017/10/6(金)　19:20 キックオフ(予定)
SAMURAI BLUE vs ニュージーランド代表
愛知／豊田スタジアム

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2017/10/10(火)　19:30 キックオフ(予定)
SAMURAI BLUE vs ハイチ代表
神奈川／日産スタジアム

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