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SAMURAI BLUE森保監督、チーム底上げへ「伸びしろを見せてほしい」~キリンチャレンジカップ2019~
2019年03月22日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は3月21日(木)、キリンチャレンジカップ2019コロンビア代表戦を翌日に控えて試合会場の神奈川県の日産スタジアムで公式会見に臨み、選手たちには「自分の力の全てを出して、伸びしろを見せてほしい」と期待を寄せました。
世界的強豪のコロンビアとの対戦へ、日本は準優勝した今年1月のAFCアジアカップUAE2019から半数以上のメンバーが入れ替わり、MF香川真司選手(ベシクタシュJK)やMF山口蛍選手(ヴィッセル神戸)、DF昌子源選手(トゥールーズFC)ら昨夏のFIFAワールドカップでプレーした顔ぶれが加わっています。
森保監督は「勝つことにこだわって戦ってほしい」という勝利への姿勢を示しつつ、新たに加わった選手に「戦術的なベースを認識してもらい、今後のチームのレベルアップにつなげていきたい」と話し、「チームの底上げ」という狙いを改めて口にしました。
先発についても日本代表指揮官は、「アジアカップで主力として戦った選手と、新たに加わった選手を交えながらメンバー編成をして戦いたい」としています。
コロンビアは昨年のワールドカップでは日本同様、16強に進出。日本とはグループステージ初戦で対戦し、前半早々に相手が一人退場になる中で日本が2-1で勝利しました。
チームは今回新たにカルロス・ケイロス監督を迎えて、今回が新監督の下での初陣になります。
ケイロス監督は2011年からイラン代表監督も務め、この1月のアジアカップの準決勝を含めて日本とは何度となく対戦した経験もあり、「日本はアジアでベストチームの1つ。リスペクトすべき選手も多くいる。甘く見てはいけない」と話しています。
ポルトガル出身の指揮官は、「チームはオーケストラで言えばチューニングの段階。まだ何もできていない」とし、来日メンバーの約半数は6か月前のワールドカップには出場していない顔ぶれですが、FWラダメル・ファルカオ選手(ASモナコ)やMFハメス・ロドリゲス選手(バイエルン・ミュンヘン)らをはじめ欧州主要リーグでプレーする選手を揃えています。
森保監督は、「ワールドカップで日本が勝ったとはいえ、コロンビアの強さは変わらない。メンバーも監督も変わって予測できないところも多々ある」と警戒を崩していません。
しかし、「大切なのは我々が力を発揮すること。日本代表で存在感を発揮してもらえるように、それぞれのスペシャルな部分を思い切り出せるようにトライしてほしい」と語りました。
今年6月に南米選手権への招待出場が決まっている日本にとって、南米の雄との対戦は準備の一環としても貴重な機会となります。
チームはこの日夕方から試合会場で公式練習に臨み、冒頭15分以外を非公開にして、戦術の最終確認に時間を割きました。
DF冨安健洋選手(シントトロイデンVV)は、「良い準備ができたと思う。アジアカップ優勝できなかった次の活動なので、結果にこだわってやりたい」と話しています。
また、2016年オリンピック代表で今回初選出のFW鈴木武蔵選手(北海度コンサドーレ札幌)は、「久々に日の丸のユニフォームで試合ができるのは楽しみ。FWなのでゴールをとることが目標」と話していました。
FIFAランキングでは日本の27位に対して、コロンビアは12位。通算対戦成績は2度のワールドカップでの対戦を含めて日本の1勝1分け2敗です。
コロンビア代表戦は22日(金)、神奈川県の日産スタジアムにて19:20キックオフの予定です。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表) 森保一 監督
AFCアジアカップからメンバーを大幅に入れ替えて戦いますが、日本代表としての目的は変わりません。最善の準備をして勝利を目指して戦います。これまで招集してなかった選手もいて、チームとしての経験値を上げて日本代表としての底上げ、チーム層を厚くすることをやっていきたい。戦術的なベースを選手たちに認識してもらい、今後のチームでのレベルアップにつなげていきたいと考えています。
コロンビアは世界の強豪です。昨年のFIFAワールドカップで日本が勝ったとはいえ、コロンビアの強さは変わりません。相手が強いことを認識しつつ、大切なのは我々が力を発揮することです。選手には勝つことにこだわって戦う中で、自分の力をすべて出し切って、日本代表で存在感を発揮してもらえるようにトライしてほしいですし、これからの伸びしろを見せてもらいたい。それができるように監督として準備します。チームとしてアグレッシブに戦う、試合の流れを読んで粘り強く戦うところを、チームとして共有しながら戦えればと思っています。
DF #5 室屋成 選手(FC東京)
相手は個人能力が高い選手が多いので1対1で負けないことと、ファルカオ選手やロドリゲス選手にスペースを与えると危険なので、相手の自由を奪うようなプレーを90分間集中切らさずやらないといけないと考えています。
DF #16 冨安健洋 選手(シントトロイデンVV)
コロンビアはファルカオ選手などトップレベルの選手と対戦できる機会です。ゼロに抑えるところは相手がどこであっても変わらず、個人としてもチームとしても目指します。アジアカップでは吉田(麻也)選手に助けてもらいながら戦いましたが、今回は昌子選手もいるので、しっかりコミュニケーションとってやれればいいと思っています。
MF #7 柴崎岳 選手(ヘタフェCF)
アジアカップで得たプラスの部分もネガティブな部分を活かさなくてはいけないと思いますし、チームとしてもっと引き締めて緊張感を持つことが大事だと思います。チームには競争が必要で、誰がこの先のワールドカップ予選に出るメンバーになるのか、親善試合から見せていく必要があります。コロンビアは非常にいいチームですし、非常にサッカーレベルに優れた国だと思うので、いいテストマッチになると思いますし、結果を求めて勝ちにいきたいです。
MF #9 南野拓実 選手(ザルツブルク)
コロンビアは個で強烈な選手が何人かいるので、そこをどううまく対応するかがチームとしての課題です。自分たちが前向きにボールを持てるか、自信を持ってビルドアップで相手を押し込めるかがカギになると思います。強い相手ですが隙は絶対に90分の中であるのでそこを突くことや、隙を作れるようにプレーすることを意識していきたい。アジアカップで何を学んできたかを証明したいし、それを結果で出せればと思っています。
FW #13 鈴木武蔵 選手(北海道コンサドーレ札幌)
今の日本代表は同世代が活躍していてすごく刺激になりましたし、早く自分も試合に出て一緒にサッカーをやりたいと思っていました。まだまだ日が浅いので試合の中でも話し合って、コンビネーション、連係面で向上できればと思っています。
カルロス・ケイロス コロンビア代表監督
日本も我々も今回は大切な準備の機会です。親善試合というものはなく、代表のユニフォームを着て戦う以上、プライドをかけて戦って勝つという目的があります。日本はアジアカップで4度優勝のアジアのベストチームの一つ。我々がワールドカップで負けたことを忘れてはならないし、私もアジアカップでイラン代表で敗れました。甘く捉えてはなりません。コロンビアは変化の時で、自分たちの進化のために何をすべきかが一番のテーマです。
スケジュール
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冨安健洋 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)インタビュー
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南野拓実 選手(ザルツブルク/オーストリア)インタビュー
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鈴木武蔵 選手(北海道コンサドーレ札幌)インタビュー
SAMURAI BLUE(日本代表)対 コロンビア代表
開催日時:2019年3月22日(金) 19:20キックオフ(予定)
会場:神奈川/日産スタジアム
SAMURAI BLUE(日本代表)対 ボリビア代表
開催日時:2019年3月26日(火) 19:30キックオフ(予定)
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸
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