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SAMURAI BLUE、中国と引き分け、4位で大会終了 ~EAFF東アジアカップ最終日~
2015年08月10日
SAMURAI BLUE(日本代表)は8月9日、中国の武漢で行われたEAFF東アジアカップの最終戦で中国と対戦し、1-1で引き分けて2分け1敗の4位で大会を終えました。
日本が勝ち星を得ずに最下位で大会を終えるのは、2003年の大会開始以降6大会目で初めてのことです。
優勝は韓国で、この日の第1試合で朝鮮民主主義人民共和国に0-0で引き分けて1勝2分けで勝ち点5とし、2008年大会以来3大会ぶりのタイトル獲得になりました。中国と朝鮮民主主義人民共和国が1勝1分け1敗で並び、当該チームの対戦成績の結果で中国が2位、朝鮮民主主義人民共和国が3位になりました。
日本は先発に代表戦初出場のGK東口順昭選手、DF丹羽大輝選手、DF米倉恒貴選手(いずれもガンバ大阪)を起用して、DF槙野智章選手(浦和レッズ)、DF森重真人選手(FC東京)の両センターバックと最終ラインを形成。さらに、第1戦、第2戦で右サイドバックを務めたDF遠藤航選手(湘南ベルマーレ)を守備的MFでMF山口蛍選手(セレッソ大阪)と組ませ、前線にはMF武藤雄樹選手(浦和レッズ)、FW宇佐美貴史選手(ガンバ大阪)、FW永井謙祐選手、FW川又堅碁選手(ともに名古屋グランパス)を配して臨みました。
前日までとは打って変わって涼しい気候の中、勝てば優勝が決まる中国は、地元ファンの声援を受けて積極的にプレスをかけ、精度の高いカウンターを仕掛けます。そして開始10分、右サイドのスローインからペナルティエリアでパスを繋いで、最後は中盤から顔を出したWu Lei 選手が先制点を蹴り込みました。Wu選手はその後もカウンターで日本ゴールに迫ります。
日本は、開始3分に宇佐美選手がクロスバーを叩き、15分には攻め上がった米倉選手が宇佐美選手のパスを受けてシュートを狙いますが相手に阻まれます。その後、日本はゴール前でパスを繋ごうとするも奪われ、なかなかシュートまで行きません。
しかし、41分、槙野選手からの縦パスに左サイドを攻め上がった米倉選手が合わせてゴール前へ折り返し、そこに走り込んだ武藤選手が右足で合わせてゴールネットを揺らします。ランニングとダイレクトプレーがテンポ良くかみ合って生まれた得点で、武藤選手の代表デビューから2試合連続得点は、2013年のFW柿谷曜一朗選手(FCバーゼル)に続いて歴代通算6人目です。
1-1で前半を折返し、中国の動きが落ちたこともあり、日本は落ち着いてボールを回せる時間が長くなりました。米倉選手は所属クラブでのポジションとは違う左サイドバックでのプレーながら、積極的に攻めて51分にはミドルシュートで相手ゴールを脅かし、守備でも相手のカウンターチャンスにダッシュで戻って冷静なタックルで危機を回避します。
日本は61分にFW興梠慎三選手をベンチから送り込むと、前線でボールが収まるようになり、攻撃のリズムが出て相手を押し込む場面が増えました。70分には山口選手のスルーパスに武藤選手が反応してシュートを打ちますが、相手GKに止められます。
日本は74分にMF柴崎岳選手(鹿島アントラーズ)、84分にFW浅野拓磨選手(サンフレッチェ広島)を投入して得点機会を探り、後半アディショナルタイムに柴崎選手のFKに遠藤選手がヘディングで合わせますが、枠を捉えることはできず、引き分けに終わりました。
監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
内容でも戦う意識でも今大会で一番良い試合でした。疲労から回復してフィジカルが戻り、初めて戦術練習もできて試合に臨めたからですが、このぐらいできることは分かっていました。得点機会もあったので勝てなかったのは残念ですが、選手のプレーは評価しています。準備する時間があと2、3日あれば、この3試合をもっと違う結果にできたでしょう。今大会を通して国内でプレーする選手についてよく分かりましたし、今後もSAMURAI BLUEに名を連ねていく選手が2、3人見つかりました。それも目的の一つだったので大変満足しています。ラストパスやフィニッシュで足りないところがあり、ナイーブな失点もしましたが、ほとんどの選手が素晴らしい精神とアクションを見せて、理想的なゴールも生まれたので、これを続けて欲しいです。結果には満足していませんが、それほどがっかりもしていません。
FW #18 武藤雄樹 選手(浦和レッズ)
チームを勝たせられず、本当に悔しく思っています。得点場面では自分の良さが出たと思います。第1戦の1点目もそうですが、レッズでよくやっている形だったので、それをここでも出せて良かったですし、繋いでくれたみんなに感謝したいです。この大会でゴールを決めるという目標は達成できましたが、ミスも多くありました。もっともっとできると思うので、練習してレベルを上げて、また次に呼ばれるようにがんばりたいです。
DF #15 丹羽大輝 選手(ガンバ大阪)
楽しんでやれました。特に後半は良いサッカーができていましたし、点が入っていれば勝てた試合だと思います。(失点場面は)チームのバランスが良くありませんでした。この経験をクラブに持ち帰って活かさないといけないですね。右サイドバックで出て、自分としては良いプレーができたと思っています。もっともっと上を目指すことを日々の練習から意識してやっていきたいです。
DF #22 米倉恒貴 選手(ガンバ大阪)
前2試合で出場機会がなかったので、今日は攻撃で違いを見せようと思っていました。(本来の右ではなく)左サイドでしたが、アシストできて良かったです。守備が問題と思っていたのですが、槙野選手に声をかけて助けてもらいました。改善すべき点があると思います。
Alain PERRIN 中国代表監督
結果は残念です。立ち上がりは良かったのですが、前半終わりまで続きませんでした。チームには勢いも士気もありました。怪我人もいましたが、新しくチームに入った選手たちにプレー機会を与えることもできて満足です。日本は力のあるところを見せて良いプレーをしたと思います。今大会で多くのことを学べましたし、情報を得ることができました。東アジアカップ後はW杯予選への準備にかかりますが、やるべきことはまだまだ多くあります。
JFA-TV
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遠藤航 選手(湘南ベルマーレ)インタビュー
スケジュール
7月31日(金) | 19:00 | 公式練習(Wuhan Sports Center Training Ground1) |
---|---|---|
8月1日(土) | PM | トレーニング |
8月2日(日) | 1-2 | vs. 朝鮮民主主義人民共和国代表 (Wuhan Sports Center Stadium) |
8月3日(月) | AM | トレーニング |
8月4日(火) | PM | トレーニング |
8月5日(水) | 1-1 | vs. 韓国代表 (Wuhan Sports Center Stadium) |
8月6日(木) | AM | トレーニング |
8月7日(金) | PM | トレーニング |
8月8日(土) | PM | トレーニング |
8月9日(日) | 1-1 | vs. 中国代表 (Wuhan Sports Center Stadium) |
EAFF東アジアカップ2015
2015年8月2日(日)~9日(日)
中国/武漢
大会情報はこちら
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