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SAMURAI BLUE(日本代表)候補合宿、練習試合で終了 ~川又選手、南野選手がゴール~
2014年04月10日
日本代表候補は4月9日、千葉県内のグランドで迎えた最終日に流通経済大学と練習試合を行い、後半に川又堅碁選手、南野拓実選手がゴールをあげて2-0で勝利し、3日間の活動を締めくくりました。
ザッケローニ監督は23人全員を前後半で完全に入れ替えながら起用して、ワールドカップ代表メンバー入りを目指してアピールする選手らの動きに鋭い視線を送っていました。
試合では前後半ともに4-2-3-1の布陣で臨み、前半はGK権田修一(→東口順昭)、DF今井智基、昌子源、山下達也、安田理大、MF長谷川アーリアジャスール、青山敏弘、工藤壮人、髙萩洋次郎、齋藤学、FW豊田陽平の顔ぶれでスタートしました。
齋藤選手や工藤選手らが積極的に攻撃を仕掛けましたが、ネットを揺らすことができずに0-0で終了しました。
後半は、GK東口(→林彰洋)、DF塩谷司、鈴木大輔、水本裕貴、槙野智章、MF高橋秀人、柴崎岳、石原直樹、原口元気、南野拓実、FW川又の組み合わせで始めた後に、途中でアルベルト・ザッケローニ監督は塩谷選手と鈴木選手をサイドバックとセンターバック、南野選手と原口選手をトップ下と左MFで入れ替え、それぞれの役割でのプレーをチェックしていました。
ゴールはこれらのポジション入れ替えを行った後に生まれました。後半30分、右からのクロスに川又選手がボレーで決めて1-0。その5分後には、柴崎選手のシュート性のボールが相手に当たった跳ね返りに、南野選手が鋭く反応して2-0にしました。
試合後、選手たちは異口同音に所属チームでのプレーでアピールを続けたいと話し、合宿地を後にしました。
監督・選手コメント
アルベルト・ザッケローニ 監督
今合宿の最大の目的は、これまでスタンドから観てきた選手たちを自分の手元において、彼らの能力を見ることでした。慣れない顔ぶれの中に入っても素早いコンビネーションをスムースに出せるかなどをチェックすること、それも「出来たこと」ではなくて「何をしようとしていたのか」が重要でした。それぞれのクラブとは違うポジションを代表でやらせましたが、「まあ、行けるかな」というポジティブな反応があったのはすごくよかった。みんな、自分たちのプレーを出してしっかりアピールしてくれました。選手たちにはこれからも見ていることを伝えましたし、健康でコンディションを維持していてほしい。私にとって、とても有意義な3日間でした。最終選考はギリギリまで悩んで決めたいと思いますが、人材豊富で悩みそうです。
石原直樹 選手(サンフレッチェ広島)
代表チームが目指していることを、まったく分からない中で始めましたが、そういう中でも吸収出来たし、理解できたのは大きいと思います。こういう環境で出来たというのも、良い経験が出来たと感じています。この中では最年長なので、周りを気にせずにプレー出来たし、何回か仕掛けも出来ました。もう少し精度を上げて行きたい。初めてやったメンバーで少しかみ合わないところもあって、3日間しか(一緒に)プレーしていないので仕方ないかなと思います。
南野拓実 選手(セレッソ大阪)
自分にとってA代表の雰囲気を味わえたことはすごく大きな経験でした。攻撃で自分の特長を出せたことは、手ごたえとして感じています。その中で、もう少し最後に打つところを増やしていかないと…。メンバーに残れるかは監督が決めることで、現時点では毎試合100%でやることだけを考えています。調子がいいことはアピールしていきたいし、そのために結果にこだわって、監督を悩ませるようにやっていきたいです。サッカーを初めてずっとW杯を夢見てきました。そこに立ちたいですし、それを狙えるところまで来て、世界への思いが強くなってきています。だからこそ、その日までに自分のやれることをやっていきたいと思います。
昌子源 選手(鹿島アントラーズ)
ザッケローニ監督のサッカーはテレビで観ていて、左で組み立てると右で仕留め、右で組み立てると左で仕留めるという印象を持っていました。今回その点と、センターバックからビルドアップして自らボールを運んで上がることを、監督は強調していました。3日間にしては十分すぎるほど成長出来たと感じています。21歳が若いかどうかはわからないですけど、このタイミングでこのレベルを経験できて良かった。知り合いも増えましたし。「これからも見ているから、しっかり自分を出してプレーして」と言われました。
塩谷司 選手(サンフレッチェ広島)
サイドバックもセンターバックも両方アピールすることができました。サイドバックの時には上がることも、クロスを上げることも出来ましたし、楔や攻撃的なところで良さを出せたと思います。センターバックの時も、楔のところは出せたと思いますし、相手に攻められることがなかったので守備で問題はなかったです。3日目になって(周りと)うまく合ってきて、うまく攻撃参加できました。チャレンジ・アンド・カバーをもう少しできたら良かったと思いますが…。これからJリーグ続いて行って、そこでしかアピールする場はないので、しっかりやりたいと思っています。
鈴木大輔 選手(柏レイソル)
レイソルに来てから、前より攻撃的な守備、インターセプトなど攻めにつなげられるようなプレーが出来ていると思います。自分はモチベーションを保つ能力があると思います。Jリーグで活躍して、最後までザッケローニ監督を選手選考で悩ませたいですね。
水本裕樹 選手(サンフレッチェ広島) 3日間でしたが監督が直接見てくれる機会だったので、自分のプレーを見せたいと思ってプレーして、成長したいと取り組んできたつもりです。練習試合のプレーでは、いいところも悪いところもあったと思います。この後はチームに帰って、自分の持っているものを出せるように、高い意識で取り組んでいければいいと思っています。
長谷川アーリアジャスール 選手(セレッソ大阪)
すごく刺激的で自分のモチベーションになりました。監督も「常にJリーグもチェックしている。みんなの活躍で悩ませてくれ」と言っていて、この後もJリーグで頑張ることが、(本大会メンバー発表の)5月12日につながると思っています。セレッソでやるべきことをやるだけです。みんなも同じだと思います。ここで得た刺激をチームに戻って、高い意識を持ってしっかりやって行きたいです。
工藤壮人 選手(柏レイソル)
チームのコンセプトを理解した上で結果を残したいと思って臨んだので、今日は悔しい思いが強いです。ゴールはとれませんでしたが、インパクトは残せたかと…。今回のワールドカップはサッカー大国のブラジルでの大会で、そこに出られる権利は23人しか掴めない。今からワクワクしていますし、どうにか23人に入りたいという思いは強いです。まずはレイソルに戻って、チームのために全力で戦っていきたいと思います。
川又堅碁 選手(アルビレックス新潟)
今日は単に点を取っただけで、昨日練習した距離感でのプレーも、ボランチからのボールでの動き出しのところもあまりできていませんでした。こっちに来るとみんながうまくて、見ていてくれるので自分の動き出しのタイミングでボールが来ます。いろんな人の上手いプレーを見て刺激を受け、本当に勉強になりましたし、もっともっとサッカーうまくなりたいと思いました。こういうところにまた来られるように頑張りたいなと思います。それにはクラブで結果を残さないと話になりません。もっと点を取らないと、そこを反省しないと、と思いました。
林彰洋 選手(サガン鳥栖)
いろいろ感じることもありましたし、こういうのを取り入れたらもっと成長できるかなと感じたので、今後の試合や練習に生かしていけたらいいと思っています。(大学の頃に代表に呼ばれた当時と比べると)いろいろなシチュエーションに対応できる対応力がついたと思います。当時はアップアップでした。今回はやれることはやったかなと感じています。
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