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アギーレ監督、「勝つ力ある」~AFCアジアカップ準々決勝へ~
2015年01月23日
AFCアジアカップ2015オーストラリアで連覇を目指しているSAMURAI BLUE(日本代表)のハビエル・アギーレ監督は、準々決勝のアラブ首長国連邦(UAE)戦を翌日に控えた1月22日、試合会場での公式会見に臨んで「日本には勝つ力がある」と意気込みを語りました。
日本がヨルダンに勝って3戦全勝無失点でグループステージの戦いを終えたのが2日前。メルボルンからの移動も加わっての厳しい日程で、対戦相手のUAEは日本より一日早く試合を終えていますが、アギーレ監督は「まだ完全に回復していないが、明日になれば100パーセントに戻ってプレーの強度もスピードも出る」ときっぱりと述べています。
指揮官はUAEについて「GKを含めて良い選手がいて、全員が戦えるチームになっている」と警戒。しかし、「ここからまたゼロからのスタート。準々決勝の8チーム全てが勝利の希望を持って戦うが、われわれは90分間しっかり集中して戦って勝ちたい。日本には勝つ力がある」と力強く述べました。
対戦相手のUAEは、ユース年代から強化を続けた選手たちを中心に構成されたチームです。指揮を執るマフディ・アリ監督は2008年AFC U-19選手権(優勝)、2010年アジア競技大会(準優勝)、2012年ロンドン・オリンピック(初出場)と持ち上がり、2012年にフル代表監督に就任しました。「私は親善試合でも負けるのが嫌い。長年かけて準備してきた、素晴らしい世代の選手が揃ったチームだ」と自信をみせています。
累積警告による出場停止でDFワリード・アッバスを欠くものの、グループステージではカタールに4-1、バーレーンに2-1と2勝し、FWオマール・アブドゥルラハマンとFWアリ・マブフートの前線でのコンビネーションが武器で、マブフートは今大会3戦3得点の活躍です。
日本はこれまで3戦を無失点で勝ち進んで来ましたが、アリ監督は「日本の守備はグループステージ3試合で試されることはなかったが、明日は違う。われわれが先制したい」と強気です。
DF長友佑都選手は、「チーム一丸となってこれまで積み上げてきたものを出したい。いかにチームのために犠牲を払って走れるか。自分は明日、チームのために走りたい」と静かに、しかし、力強く語りました。
日本は、ヨルダン戦の相手との接触プレーで顔面を強打したDF森重真人選手(FC東京)の出場が懸念されるところですが、日本指揮官は「プレーできると信じている」と話し、試合会場のオーストラリア・スタジアムで公式練習を終えた森重選手も、「今日もしっかり練習できた。全然問題ない」と話しています。
日本のUAEとの通算対戦成績は5勝7分け2敗で、近年ではいずれもキリンチャレンジカップでの対戦で2008年に1-1で引き分け、2012年に1-0勝利しています。
試合は23日現地時間20:30(日本時間18:30)キックオフの予定です。2011年大会を制した日本は今回5度目の優勝で大会連覇を目指しています。
コメント
ハビエル・アギーレ SAMURAI BLUE (日本代表) 監督
ここから再びゼロからのスタートで、準々決勝に進出した8チームが勝利の希望を持って戦うことになります。われわれは90分間しっかり集中して、相手に敬意を払いながら戦って勝ちたいですし、日本には勝てる力があると思います。前の試合から中2日の日程ですが、特にその点を重要視はしていません。昨日と今日は軽めの調整で、今日の時点では選手たちは完全に回復していませんが、明日には100パーセント回復して、プレーにインテンシティが出てスピーディにプレーできるようにしたいです。UAEはGKを含めて良い選手が多くいてボール扱いも上手く、全員が戦えるチームです。試合はボールの奪い合いが激しく、ピッチの上がり下がりが多い展開になると思います。われわれはチームとして守備をして、これまで続いている無失点を明日も続けたいですし、しっかりとチームを整えて、相手へのプレッシャーを高めてプレーをしたいと思います。
DF 長友佑都 選手(インテル・ミラノ)
勝ちたいという一言にすべての思いが詰まっています。(ノックアウトステージの)トーナメントなので一つのミスが命取りになるので、いかに一人ひとりがミスを恐れず、堂々と自信を持ってプレーすることが大事なってくると思います。チーム一つになって、自分たちが今まで積み上げてきたものを全てぶつけたいですし、目の前の自分の仕事をしっかりとこなすことが大事になってくると思います。香川選手が前の試合で点を獲って僕もうれしかったですし、これを機に彼も吹っ切れて、明日の試合でも点を獲ってくれるようにと思いますし、僕もサポートできるように頑張りたいです。いかにチームのために犠牲になれてチームのために走れるかが今の自分の課題であり目標です。その犠牲の精神が本気であるなら、大事な時に最高のパスが来たり、今までミスしていたところがミスでなくなったりというところにつながっていくと思います。明日の試合、チームのために走ります。
DF 森重真人 選手(FC東京)
(打撲の部分は)歯茎が少し痛いですが、今日もしっかり練習できていますし、全然問題ありません。ここまで良い形で来ていますし、このままいい状態で試合を迎えたいです。吉田(麻也)選手に「タフなディフェンダー」と言われたので、その期待に応えないといけないというプレッシャーも感じながらやりたいと思います。誰かのミスを誰かがカバーすることができていて、チームとして良い状態だと思います。次の一戦にしっかり集中して、その先のことはまた考えることにして、まずは目の前の試合をしっかりと戦いたいです。
マフディ・アリ UAE代表監督
明日の試合は両チームにとって厳しい試合になると思いますが、双方共に最高のものを出せると良いと思います。累積出場停止で一人出場できませんが、他にけが人もなく、明日の試合へ準備はできています。日本はポゼッションを取ってオープンな試合展開をします。多くの選手が欧州でプレーしていて、メンタルもテクニックも戦術もとても優れていますが、われわれは日本と似たタイプのチームと試合をして、研究を重ねてきました。明日は最高の試合をしたいです。このチームには良い世代から選手が集まっていて、一つのチームとして数年かけて活動してさまざまなことを共有してきたので、お互いに何をしたいかということはとてもよく分かっていますし、それはとても重要なことです。明日は最高のものを出して、良い結果を得たいと思います。
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