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SAMURAI BLUE、朝鮮民主主義人民共和国に逆転負け ~EAFF東アジアカップ第一戦~
2015年08月03日
SAMURAI BLUE(日本代表)は8月2日、中国の武漢で行われているEAFF東アジアカップの初戦で朝鮮民主主義人民共和国と対戦し、後半終盤に失点して1-2の逆転負けを喫しました。
大会連覇を目指す一方で、新戦力の発掘を期待するヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、先発に代表初選出のMF武藤雄樹 選手(浦和レッズ)をトップ下、DF遠藤航 選手(湘南ベルマーレ)を所属クラブのポジションとは異なる右サイドバックに起用。その2人が試合開始早々に結果を出して、日本は好スタートを切ります。
開始3分、右サイドを駆け上がった遠藤選手が速く低いアーリークロスを中へ折り返し、ゴール前で武藤選手が右足で合わせて先制点を決めました。開始3分での代表戦初試合初ゴールは歴代最速記録です。
高温多湿の厳しい環境の中、その後も日本は前からプレスをかけてボールを奪い、テンポ良くボールを繋いで、準備期間の短さをあまり感じさせないプレーを見せて得点チャンスを作ります。
FW宇佐美貴史選手(ガンバ大阪)、武藤選手、FW川又堅碁選手とFW永井謙祐選手(ともに名古屋グランパス)らが積極的にシュートを打って相手ゴールを脅かしますが、いずれもGKのセーブに遭い、なかなか追加点を奪えません。
朝鮮民主主義人民共和国は、2トップに加えて両サイドハーフも上がり気味のポジションを取り、30分過ぎに日本ゴールに迫る場面が続きますが、日本は遠藤選手をはじめ、DF藤春廣輝選手(ガンバ大阪)、DF槙野智章選手(浦和レッズ)、MF山口蛍選手(セレッソ大阪)らが体を張って対応し、ゴールを割らせません。
44分には武藤選手が左サイドで粘って宇佐美選手、永井選手と繋いでシュートを放ち、その直後には、遠藤選手が宇佐美選手のCKに頭で合わせますが、いずれも相手DFにブロックされて、前半を1-0で折り返しました。
ところが、後半に入ると状況は一変。日本選手の動きが落ちてプレスに行けず、朝鮮民主主義人民共和国にセカンドボールを獲られて、攻め込まれる場面が増えます。53分にはMFチョン・イルグァン選手がロングボールに頭で合わせてゴールを狙われました。
さらに66分に長身FWパク・ヒョンイル選手が投入されると、相手は前線での動きが活性化します。78分に、右サイドバックからのロングボールをパク選手が右へ落とし、これに反応したFWリ・ヒョクチョル選手が同点ゴールを決めました。
日本はMF柴崎岳選手(鹿島アントラーズ)、FW興梠慎三選手(浦和レッズ)を交代で投入。63分には柴崎選手が、75分には武藤選手がシュートを放ちますがゴールには至りません。さらに84分には、代表戦初出場のFW浅野拓磨選手(サンフレッチェ広島)を送り込みます。
しかし、追加点は朝鮮民主主義人民共和国でした。89分、左サイドからのクロスにゴール前でパク選手が日本DFに競り勝ってヘディングで決勝点を決めました。
日本は終了間際のFKに槙野選手が頭で狙いましたが、追加点はなりませんでした。
ハリルホジッチ監督は就任後5試合目での初黒星で、通算戦績は3勝1分け1敗になりました。
なお、この日の第2試合で韓国が中国に2-0で勝利し、得失点差で朝鮮民主主義人民共和国を上回って首位に立ちました。中国が3位、日本は4位です。
日本は5日の第2戦で韓国、9日の第3戦で中国と対戦します。
選手・監督コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
我々はこの試合に勝つためにしっかり準備をして、スタートも良く、得点チャンスも多く作りましたが、チームのフィジカルでの問題で最後まで持ちこたえられませんでした。ハーフタイムに「2点目を獲って試合を支配しよう」と話したのですが、ボールを奪って前に行くのかキープすべきか迷い、簡単にボールを失っていました。相手は20番の選手が交代で入って違いを見せつけたと思います。最近、このように多くのチャンスを作りながら点を決められず、がっかりしています。残り2試合は何か違うことにトライしてなくてはなりません。何人か入れ替えて他の選手にチャンスを与えようと思います。
MF #18 武藤雄樹 選手(浦和レッズ)
勝てなかったことが一番残念です。思いのほか緊張もせず、最初にゴールを決められて良いリズムに持っていけましたが、最後に落ちてきてミスが増えてしまいました。得点場面は遠藤選手が良いクロスを上げてくれました。もっと決めるチャンスがあったので、勝利につながるゴールを決めたかったですし、もう1点獲れば試合を終わらせることができたので、もったいなかったと思います。後半はセカンドボールを獲れなくなったのが一番の要因で、相手の高さとパワーで下がってしまい、セカンドを拾われて、どんどん放り込まれてしまいました。分かっていたのにやられてしまったのは残念です。
DF #21 遠藤航 選手(湘南ベルマーレ)
入り方は悪くなかったと思います。立ち上がりからどんどん前へ出ていこうと意識していて、最初のクロスで得点が獲れました。ボールを持って顔を上げたら武藤選手が前に走り込んでいたので、アーリークロスを入れればチャンスになると思いました。前半はそんなに悪くなかったと思いますし、守備でも1対1で負けないことやクロスを上げさせないところは意識してできていたと思いますが、攻撃参加はまだ物足りない印象です。
FW #19 浅野拓磨 選手(サンフレッチェ広島)
周りがきついのは分かっていたので、ボールを持ったらどんどん仕掛けるイメージで入りましたが、もっと周りが見えていないとだめだと思いましたし、コンビネーションを使ってしっかり崩すこともできたらよかったと後悔しています。途中から入る難しさもわかったので、次は同じような過ちを繰り返さないように、もっとゲームの雰囲気にすんなりと入れるようにやっていきたいです。
キム・チャンボク 朝鮮民主主義人民共和国代表 監督
勝てて誇りに思います。後半は背の高い選手にボールを集めて打開しようとしました。この大会へ長い間準備してきたわけではないですが、精神力とチームとしての力を出せるだけのトレーニングはできました。それが強さにつながったと思います。
JFA-TV
スケジュール
7月31日(金) | 19:00 | 公式練習(Wuhan Sports Center Training Ground1) |
---|---|---|
8月1日(土) | PM | トレーニング |
8月2日(日) | 1-2 | vs. 朝鮮民主主義人民共和国代表 (Wuhan Sports Center Stadium) |
8月3日(月) | AM | トレーニング |
8月4日(火) | PM | トレーニング |
8月5日(水) | 18:20 | vs. 韓国代表 (Wuhan Sports Center Stadium) |
8月6日(木) | AM | トレーニング |
8月7日(金) | PM | トレーニング |
8月8日(土) | PM | トレーニング |
8月9日(日) | 20:10 | vs. 中国代表 (Wuhan Sports Center Stadium) |
EAFF東アジアカップ2015
2015年8月2日(日)~9日(日)
中国/武漢
大会情報はこちら
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