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SAMURAI BLUE、ポーランド戦へ非公開で調整
2018年06月27日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月26日(火)、2018 FIFAワールドカップロシアで16強進出をかけたグループステージ最終のポーランド戦を2日後に控えて、午前に大会ベースキャンプのカザンで調整し、午後、チャーター便で試合開催地のヴォルゴグラードへ移動しました。
午前中から強烈な日差しが照りつけ、空には入道雲も現れる中、練習場に集合した選手たちは、公開された冒頭15分の部分ではランニングやストレッチを行い、コンディショニング調整に努めました。その後、非公開となった部分で、ポーランド戦へ向けた戦術の確認を行いました。
グループステージ2試合を終えて日本は1勝1分けで勝点4を手にしています。セネガルと勝点、得失点差で並んでいますが、2連敗で大会敗退が決まっているポーランドに勝つか引き分ければ、グループH2位以内が確定し、2010年大会以来となるノックアウトステージ進出が決まります。
敗れた場合でも、同時刻にサマラで行われるセネガル対コロンビア戦の結果次第となり、セネガルが勝てば日本は2位で突破できます。しかし、コロンビアが勝った場合には、日本とセネガルの得失点差、総得点、または警告数などによるフェアープレーポイントで順位が決まります。また、セネガルとコロンビアが引き分けた場合は、日本は得失点差でコロンビアを下回ることになるため、敗退となります。
ポーランドは19日(火)の初戦でセネガルに1-2、第2戦でコロンビアに0-3で敗れ、ここまで得点は、MFグジェゴシュ・クリホビアク選手(WBA)がセネガル戦終盤に決めた1点のみ。ドイツのブンデスリーガでこの5年で3度の得点王を獲得し、今大会の欧州予選でも10試合で16得点をマークしたFWロベルト・レヴァンドフスキ選手(バイエルン・ミュンヘン)は、まだ無得点です。
しかし、FIFAランクは8位(日本は61位)。ワールドカップ出場は2006年大会以来の通算8回目で、2016年EURO選手権では8強入りした力を持っています。
日本の選手たちは、ポーランドに対して気を引き締めて、総力戦で臨まなければならないと異口同音に話しています。
「自分たちはそこまで有利な状況にはない」という岡崎慎司選手(レスター・シティ)はポーランドについて「強い相手だと思う。だからこそ、勝ち点を積み上げてFIFAランク8位まで持ってきていると思う。日本はこの2試合同様、ベンチを含めて総合力で戦わなければいけない」と話しています。
山口蛍選手(セレッソ大阪)も「日本戦で結果を出して帰ろうというムードが絶対にあると思う。いままでと違う試合になるのでは」と警戒しています。
しかし、吉田麻也選手(サウサンプトン)は、「国の代表としてここにきて3連敗して負けて帰るわけにいかないだろう。そういう難しさは感じている」としながらも、「僕らにとっては、簡単な状況よりも、追い込まれて苦しい状況の方が結果を出せる傾向にある。悪くない」と話しています。
この日の午後、カザンの練習場周辺は雹を伴った突然のスコールに見舞われましたが、チームは大きな影響を受けることなく、予定通りヴォルゴグラードへ移動しました。
試合前日の27日(水)に試合会場のヴォルゴグラード・アリーナで公式練習に臨み、明後日の試合へ最終調整を行います。試合は現地時間28日(木)17:00(日本時間23:00)キックオフの予定です。
選手コメント
FP #4 本田圭佑 選手(CFパチューカ)
2014年大会からそれぞれがもう一回大会に出て結果を出したいと思ってやってきて、結果的に悪くない、目に見る形で表現できています。2014年の時のやりたかったことを、西野さんがやっているという印象です。2014年と比較して明らかに違うのは、自分たちありきから相手ありきに、サッカーの本質の考え方が変わったところかもしれません。ジャンケンで相手がチョキを出すとわかっていたら、パーにこだわる必要があるのかということ。自分たちの良さをピッチ上で出すことを大前提で、相手が出してくるものを抑えに行く、しっかり分析するというところは大きく変わりました。必死にやっていく中でいい形が出ていることは評価できると思います。
FP #9 岡崎慎司 選手(レスター・シティ)
ワールドカップには常に出ることで、試合をどう凌いだらいいのかという経験値も違ってくると思います。僕らも何年も繰り返してきて、今回なんとか勝点4を獲っていますが、過去の大会では勝ち切れずにポイントを獲れないというのを経験してきました。海外でプレーしている選手も多くなって、この緊張感の中で、試合の中盤や終盤でも盛り返せる力が出てきているのではないかと思います。ポーランドは3試合目にしてやっと本来の力を出してくると思うので、おそらく、一番良いポーランドとやることになって、すごく難しい一戦になると思います。自分たちは、この2試合の反省を活かして向上していかなければならないですし、ベンチを含めて総合力で戦わなければいけないと思います。
FP #16 山口蛍 選手(セレッソ大阪)
自分たちは勝てば突破が決まるので、その意味ではアドバンテージは大きいと思います。ただ、相手が敗退が決まっていますが、勝って帰りたいという思いもあると思うので、そういうものに負けないようにしなくてはなりません。戦況もありますが、そのタイミングで自分が出てしっかりできるようにコンディションを含めて整えたいと思います。この2試合のように、自分たちがボールを持つ時間も作れると暑い時期にやっている大会ですし、昨日と今日も結構暑いので、暑さにはしっかり対応できると思います。
FP #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
この連戦の中、普段と違う緊張感とプレッシャーがある中では、リカバリー、特に精神的なリカバリーがなによりも大事です。チームはより自信を深めていると感じますし、勢いもあると感じます。この2試合に出ていない選手は出たいとうずうずしていて、そういうモチベーションもひしひしと感じていて、良い方向に物事が進み始めているなという感じはあります。相手はチームとして機能していなくても、レヴァンドフスキ選手に一発で獲られる可能性もあります。予選からセットプレーでの得点が多く、僕らはセットプレーからの失点が多いので、彼のストロングポイントを出さずに、僕たちのウィークポイントを出させないようにしなくてはなりません。
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本田圭佑 選手(CFパチューカ/メキシコ)インタビュー
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原口元気 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)インタビュー
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吉田麻也 選手(サウサンプトン/イングランド)インタビュー
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スケジュール
2018 FIFA World Cup Russia | ||
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6月19日(火) | 2-1 | 第1戦 vs コロンビア代表(Mordovia Arena) |
6月20日(水) | PM | トレーニング |
6月21日(木) | PM | トレーニング |
6月22日(金) | AM | トレーニング |
6月23日(土) | PM | 公式会見・公式練習 |
6月24日(日) | 2-2 | 第2戦 vs セネガル代表(Ekaterinburg Arena) |
6月25日(月) | PM | トレーニング |
6月26日(火) | AM | トレーニング |
6月27日(水) | PM | 公式会見・公式練習 |
6月28日(木) | 17:00 | 第3戦 vs ポーランド代表(Volgograd Arena) |
※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
2018FIFAワールドカップロシア
大会期間:2018年6月14日(木)~2018年7月15日(日)
グループステージ
第1戦 6月19日(火) 21:00[日本時間] vs コロンビア代表
第2戦 6月25日(月) 0:00[日本時間] vs セネガル代表
第3戦 6月28日(木) 23:00[日本時間] vs ポーランド代表
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