サウジアラビア代表とは、2016年11月15日に埼玉スタジアム2002で対戦し、2-1と勝利。前半終了間際に清武弘嗣選手のPKで先制すると、80分に原口元気選手が2点目を加える。終了間際に1点を返されたものの、そのまま逃げ切りに成功している。
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大迫勇也選手を1トップに置き、2列目には左から原口選手、清武選手、久保裕也選手を配置した新たな布陣で臨んだ日本代表は、ポゼッションこそ44%対56%と相手に譲ったものの、シュート数では18本対5本と大きく上回った。また1対1の勝負でも58.2%対41.8%、空中戦の勝率も61.1%対38.9%と、ともに優位に立った。
手数をかけず、シンプルに相手ゴールに迫り、局面の争いでも上回ったことが、完勝できた要因だろう。ボール保持率で勝る相手に対しても、果敢にタックルを仕掛けるなど(タックル数24本対14本)、ボール奪取の意識も高かった。データ上でも日本代表の完勝と言える戦いだった。
もっとも終了間際の失点はマイナス要素で、後半アディショナルタイムに相手が退場者を出したことにも救われた側面はあった。サウジアラビア代表は終盤に得点を奪うケースが多いだけに、日本代表には最後まで集中力を保つことが求められる。
※アジアサッカー連盟(AFC)の公式データを元に記事を構成しております