ワールドカップ出場を決めた日本代表は、9月5日にアジア最終予選の最後の戦いに挑む。対戦相手はサウジアラビア代表。ワールドカップ本大会へ日本代表チームとして戦う試合に、負けて良い試合はひとつもない。最終戦もしっかりと勝利を収め、良い形でアジアの戦いを締めくくりたい。
今予選のサウジアラビア代表は、ここまで5勝1分3敗、勝点16でグループBの2位となっている。彼らにとって、ホームで戦う日本代表戦は、ワールドカップ出場をかけた運命の一戦となるだけに、並々ならぬ意気込みで挑んでくるはずだ。
第1戦ホームで行われたタイ代表戦は、終了間際のゴールで1-0と競り勝ち、好スタートを切ると、続くアウェイでのイラク代表戦では2つのPKで2-1と逆転勝ち。ホームにオーストラリア代表を迎えた第3戦では終盤のゴールで追いつき、2-2の引き分けに持ち込んでいる。
第4戦のホーム、アラブ首長国連邦代表(UAE)戦では3-0と快勝し、スタートから負けなしで折り返しを迎える。日本代表との埼玉スタジアム2002で対戦した第5戦は、終了間際に一矢を報いたものの、1-2と敗れ、予選初黒星を喫した。
年が明け、2017年3月にアウェイで行われた第6戦のタイ代表戦は、3-0と快勝。第7戦のホーム イラク代表戦も1-0と快勝を収めたが、続く第8戦のアウェイ オーストラリア代表戦では打ち合いの末に2-3と敗れた。
そして8月31日に行われたUAE代表とのアウェイゲームは1-2と逆転負け。ここへきての連敗で、勢いは衰えている。
チームの得点源は、ここまで5ゴールを挙げるナワフ・アルアビド選手。ほかにもモハンメド・アルサハラウィ選手やヤヒア・アルシェハリ選手、日本代表戦でもゴールを奪ったオマル・イブラヒム・オスマン選手も警戒したい人物だ。
写真右:オマル・イブラヒム・オスマン選手/写真提供:Getty Images
また際立つのは試合後半の強さ。ここまで奪った16得点のうち、実に9得点は75分以降に生まれているのだ。酷暑のもと消耗戦が予想されるなか、日本代表はこの試合終盤をいかに耐えられるかが、勝敗を分かつポイントとなるかもしれない。