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ニュース

SAMURAI BLUE森保監督、最終予選第2戦中国代表戦へ「勝つために全力を尽くす」

2021年09月07日

SAMURAI BLUE森保監督、最終予選第2戦中国代表戦へ「勝つために全力を尽くす」

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は9月6日(月)、2022年のFIFAワールドカップアジア最終予選(Road to Qatar)第2戦の中国代表戦を翌日に控えて、ドーハのハリファ・インターナショナル・スタジアムで公式会見に臨み、チームの初戦からの回復に手ごたえを示し、「勝点3を目指して準備をしてきた。勝つために全力を尽くしたい」と抱負を述べました。
7大会連続でのワールドカップ出場を目指す日本は、2日(木)に大阪で行われた初戦のオマーン代表戦で0-1と躓き、グループB内の6チーム中4位スタートとなりました。グループ上位2位以内に入ってプレーオフを回避して出場権を確保するために、中国戦での勝利で巻き返しを狙っています。
チームはオマーン戦の数時間後に機上の人となり、3日(金)からドーハ入りして調整を続けてきていますが、森保監督は「選手たちが気持ちを切り替えて、非常にいいトレーニングができている。選手たちのコンディションも当初より上がってきた」と当地での準備に手ごたえを示し、「(初戦から)反省すべきところは反省して、中国戦に我々が持っているベストをぶつける」と意気込みを口にしました。
中国は2次予選を各組の2位チーム中トップで突破しましたが、コロナ禍の影響で国内での国際試合開催が困難なため、同様の状況にあるオーストラリアとともに今月の最終予選2試合をドーハで開催。当地で行った2日のオーストラリア戦は0-3で落としています。
しかし、国内合宿を経て8月下旬から当地で調整を続けており、日本戦には移動の負担もなく臨むことができます。
日本と中国の前回の顔合わせは2019年12月のE-1選手権で、日本が勝利(2-1)。通算対戦成績でも13勝7分7敗と日本がリードしていますが、前回までと異なり、中国は2002年大会以来の本大会出場を目指して帰化選手を多く採用し、新たな側面を見せています。
オーストラリア戦ではブラジル出身のFWエウケソン選手(中国名アイ・ケセン)とイングランド出身のDFティアス・ブラウニング選手(チアン・クアンタイ)が先発。FWアロイジオ選手(ルオ・クオフ)とFWアラン選手(同じ)もベンチ入りしました。4選手とも広州FC所属で、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも活躍してきました。
また、スペインのエスパニョール所属で攻撃力のあるFWウー・レイ選手、代表経験の豊富なDFユー・ダーバオ選手らを擁しています。
2019年からの代行監督を経て指揮を執り、元中国代表DFとして活躍したリー・ティエ監督は、マルチェロ・リッピ元監督の下でアシスタントコーチを務めた経験もあり、「日本は強い相手だが、我々はしっかり準備ができている」と自信を見せています。
森保監督は中国について、「もともとポテンシャルの高いチーム。そこに帰化選手のスペシャルなものを加えてチーム力がさらに上がっている」という分析を披露。「相手も我々をすごく分析して死に物狂いで挑んでくる。相手を上回っていく準備をしなければならない」と話しています。
ドーハではこの時期、陽が落ちても日中40℃を超える暑さや高い湿度が残りますが、試合会場は来年の本大会にも使われるスタジアムで冷却装置が完備。チームはそこで冒頭15分以外を非公開にして公式練習に臨み、最終調整を行いました。
DF吉田麻也選手(サンプドリア)や追加招集されたFWオナイウ阿道選手(トゥールーズFC)らが引き締まった表情で臨み、ランニングやストレッチ、ボール回しなどで体をほぐした後、非公開とされた部分ではプレーの確認を入念に行いました。

吉田選手は勝利が求められる中国戦へ向けて、「大きな炎を燃やせるようにしたいし、次の試合で着火できるようにしたい」と、キャプテンとしてチームをけん引する覚悟を表明。さらに、「この2戦目から確実にギアを上げて、自分たち本来の姿を取り戻して勝点3を奪わなければならない。僕は十分巻き返せると思っているし、必ず巻き返す気持ちでいる。勝つだけです」と力強く語りました。
試合は現地時間9月7日(火)18:00、日本時間8日(水)00:00キックオフの予定です。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
中国戦へ向けて、オマーン戦の振り返りをチームミーティングで共有して、修正するところは修正し、これまでベースとしてやってきたことをトレーニングやミーティングで確認して、準備を進めてきました。選手たちは、オマーン戦後は悔しい敗戦でダメージを受けていましたが、気持ちを切り替えて、昨日や一昨日のトレーニングでは集中力が高くなっていますし、一つひとつのプレーのクオリティを高くしようという思いが練習の中に出ています。激しく厳しく強度を上げていきながら、試合に向けてエネルギーを作っていこうとしていて、ギアが上がったと感じています。オマーン戦では、我々を分析して挑んできた相手に上回られたところがあったので、相手より強い気持ちを持って戦うことを改めてチームで確認して臨みたいと思います。中国は個の能力が非常に高い選手が多く、チームとして可変システムを使って相手を攻略する戦術を持っていると思います。対戦相手を上回るためにも、その時々のオプションを持って臨みたいと思っています。

DF #13 中山雄太 選手(PECズヴォレ/オランダ)
ホームで勝たなくてはいけない初戦で勝てなかったことには選手全員が責任を感じて、次の試合で勝利を勝ち取るという強い決意を持っていると思います。相手というより、自分たちがやるべきことをやる。そこがベースになりますし、一戦目はそこが反省点で課題として出てしまったので、まずは自分たちのサッカーをすることが大事になります。オリンピックの結果は悔しいものでしたが、悔しさは今のエネルギーになっています。最終予選でもその悔しさをパワーに変えて結果を出していきたい。自分が出たらゲームを落ち着かせられると思います。僕ら若手が最終予選の怖さを知らないうちにパワーを出せれば、オリンピック世代からいい形での融合になると思っています。

DF #22 吉田麻也 選手(サンプドリア/イタリア)
チームが苦しい時こそ引っ張れる選手になりたいと思っていますし、今がそういう時期で試されていると思います。チームとしても踏ん張りどころなので、いい方向にチームを導きたいと思っています。1試合目の後に、確実にみんなの意識が変わりました。練習を見ても雰囲気やインテンシティが変わって、暑い中でも積極的にトライしていました。本来はこれがスタンダードで、1試合目は足りませんでした。今、いい状況に戻っていますし、雰囲気は良くなっています。中国はオーストラリア戦では帰化選手数人が出ませんでしたが、交代枠が5つあるのでうまく使ってくるのではないかと思います。うまくいかない時間帯も、後ろが我慢することは必要ですし、90分間集中してカウンターの芽を摘むことはやらないといけないと思っています。

MF #14 伊東純也 選手(KRCヘンク/ベルギー)
オマーン戦は、相手に中を締められていたのもありますが、もっと積極的に仕掛けたらよかったと感じていて、次は無理な態勢でも仕掛けていきたいと思っています。1戦目より体のコンディションはいいですし、もう負けられないので、心もしっかり切り替えてやるしかありません。一つ一つがワールドカップへつながっていて、相手もしっかり対策をしてきます。もう、ああいう思いはしたくないので、自分たちもしっかり準備をしたいと思っています。中国については、フォーメーションなど今までの傾向は映像を見てイメージは持っています。日本戦にどう来るかはわかりませんが…。引いた相手にはサイドを攻略するのが一番です。この前はボックスに入るのが少なかったので、もっと仕掛けていきたいと考えています。

FW #10 オナイウ阿道 選手(トゥールーズFC/フランス)
追加招集ですが、僕はスーパースターとして来ているわけではないですし、自分のチームで試合に出ながらしっかり準備はできています。初戦で負けて難しい状況ですが、自分ひとりでどうにかできるわけではないので、チームとして絶対に勝つ。そこに貢献できるようにと思って来ました。背番号10番は特別な番号で、それをつけて試合に挑めるのは光栄です。でも気負わずに今までやってきたことをやることが勝利につながると思うので、自分らしさを出したい。ゴール前、ペナルティボックスで得点を決められるのは自分の特長なので、そこは意識したいですし、攻撃の起点になれればと思っています。このチームにはクオリティの高い選手が多くいてサイドからいいボールが来ると思うので、点を獲れるポジションにいることが一番ですし、自分が囮になる動きも出せればと思います。勝つためにみんなで全力で臨みます。

リー・ティエ 中国代表監督
初戦から第2戦まで中4日しかないが、オーストラリアに負けた初戦をレビューして明日の日本戦へ備えてきました。我々コーチングスタッフも選手も第1戦の敗戦は払拭できていますし、コンディションもいい。日本は明らかに非常に強い相手ですが、我々もここ数日間の練習で守備に重点をおいて取り組んで、選手たち、特に守備陣は明日の試合に準備ができていると信じています。チームは自信がありますし、戦う準備はできています。

アジア最終予選(Road to Qatar)

2021年9月7日(火) 24:00 キックオフ(予定) vs 中国代表
会場:ドーハ(カタール)/Khalifa International Stadium

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