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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第69回 奥岳史 中国四川省成都アカデミーU-12テクニカルダイレクター
2022年09月30日
2021年から日本サッカー協会の海外派遣指導者として成都市サッカー協会(以下、成都市FA)のアカデミーで活動を開始し、2022年はアカデミーU-15テクニカルダイレクターを務める天野圭介氏とともにアカデミーの11歳から17歳までのチームの強化育成、指導者養成、育成システムの構築、グラスルーツ指導者の養成などを目的に活動しています。
大会
今年は、中国各省で4年に1度行われる総合競技大会の四川省大会が7月下旬から8月中旬にかけて開催されました。この大会は成都市FAにとって、今年の最も重要なイベントと位置づけられていました。結果は、男子のU-12からU-17、女子のU-14、U-15、私たちが携わるすべてのカテゴリーで優勝することができました。
ジュニア年代のゲーム環境
成都市では、ジュニア年代を対象にとした、8人制のリーグ戦(U-12リーグ:21チーム、U-11リーグ:27チーム)が人工芝のグラウンドで週末に開催されています。
6月には小学生から高校生の各年代が各区で選抜チームを構成しリーグ戦を行う大会を視察しました。U-11、U-12年代に関しては各チームが成都市FA主催のリーグ戦を年間30~40試合戦えるような状況です。
また、どのグラウンドにも複数の芝生のピッチが並んでいます。施設面は中国サッカーの大きな強みの一つです。
一方で、ピッチでは子どもたちの判断力や自立性の育成を妨げるような指導者や大人の関わりも見られます。成都市から継続して優秀な選手や人材を輩出していくためには、グラスルーツの指導者の養成や環境の改善は継続して取り組んでいく必要があると感じています。
指導者養成
成都市FAアカデミーのチームの活動は夕方から行われています。日々、コーチたちとコーチングを追求しています。
中国人選手やコーチたちと互いに相手の考え、言葉、文化、経験の違いを理解し、信頼関係を築いていく過程は、コーチングの原体験のように感じ、日々学び続けています。
今年は地域の指導者、保育士に対する講習会のコースを担当し、キッズ年代の指導、グラスルーツサッカーの大切さを伝える活動を行いました。グラスルーツの指導者や先生たちのサッカーや子どもたちの成長に携わる情熱は純粋で、彼らの学ぶ姿勢にとても刺激を受けました。
素晴らしい仲間たちとともに、成都市のサッカーの発展のために、少しでも貢献できるよう最善を尽くしたいと思います。
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