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JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12を開催 Vol.1
2016年08月09日
47都道府県で活動しているU-12トレセン参加選手・指導者が一堂に会した研修会「JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12」(FFP)を8月3日(水)から8月7日(日)の4泊5日、御殿場高原時之栖および時之栖スポーツセンターで開催しました。本研修会は試合、トレーニングのみならず、オフザピッチでのプログラム、指導者、保護者との関わりを通じて、この年代のフットボールのグランドデザインについて総合的に考える場となりました。
ユースダイレクターコメント
須藤茂光 ユース育成ダイレクター
今年で2回目となるFFPは、47都道府県から16名ずつ(東京は32名)、合計768名の選手が選抜され、富士山の麓「時之栖」で開催されました。開会式では選手皆に「フェアでタフでたくましいプレー」を目指し、戦ってほしいというお願いをしました。ゴールを奪うために、ゴールを守るためにボールを挟んでたくましい戦いが随所に見られました。倒れてもすぐに立ち上がりボールを追いかける。倒れている相手に手を差し伸べて、肩を叩き合うといったフェアなシーンも多くありました。指導者の方々も、積極的にそうしたプレーを促してくれました。選手たちには、今回FFPに参加するにあたって抱いていた都道府県を代表しているという気持ち、その気持ちの入ったプレーを自チームに戻ってからも続けてもらいたいと思います。同時に、もっとプレーの質にこだわってほしいと思います。それを日常として、普通のこととしてチームの仲間と一緒に、更なる向上を目指して取り組んでほしいと思います。
また今回も多くのユース審判の方に参加してもらい、選手たちに負けないくらいの情熱で笛を吹いてもらいました。常にボールのそばにいて、ピッチを走り、FFPにフレッシュな風を吹き込んでくれました。4日目の夜には来年に向け、更により良いものにするための課題をみんなで話し合いました。47都道府県の指導者の皆さまをはじめ、FFPにご協力いただいた関係者の皆さま、暑い中、5日間ありがとうございました。今後も日本サッカーの更なる発展に繋がるFFPにしていきたいと思います。
選手コメント
出口向陽 選手(熊本県トレセン ブレイズ熊本)
熊本県を代表して来ましたが、能力の高い相手に対して守備で一歩引いてしまい、結果負けてしまったのですごく悔しいです。強い相手だと少しのミスが大きなピンチを招いてしまうことを知ったので、これからは試合前から仲間とコミュニケーションをもっと取って連携の取れたチームにして、この悔しい気持ちを次の試合にぶつけて絶対に勝ちたいです。多くの人に支えてもらって熊本を代表して来ているので、感謝の気持ちをプレーで返していきたいです。そしていろいろな大会で活躍して、年代別の代表に入って、将来はワールドカップで優勝したいです。
保原ひな 選手(宮城県トレセン コバルトーレ女川・石巻ジュニア)
FFPに参加することをお父さんから聞いたとき、他の県の上手い選手とサッカーができるのが楽しみだと思いました。実際に試合をしてみるとドリブルは通じなかったですが、タックルが通じたので、これからはドリブルをもっと練習して上手くなって、タックルももっと強くできるようになりたいと感じました。今回のFFPの経験を活かして、もっと練習して、上手くなって、アカデミーに入って、なでしこジャパンに入って、将来は世界一を取りたいです。
帯同指導者コメント
福田秋広 鳥取県トレセンU-12スタッフ
日頃、対戦できない能力の高い選手と試合をすることによって得たものは大きいと思っています。守備の面では相手に対し早く激しいプレッシャーをかけなければボールは奪えず、それを体感した選手たちは最初と比べると最後の方は相手からボールを奪えるようになっていきました。攻撃面では、地域だとオフェンスの選手だけで攻撃しても抜けていたのが、ここでは後ろの選手も関わらないと抜けないので、より多くの選手がオフェンスに関わるようになっていきました。今回得た経験は、地域に戻ってから、選手だけでなく指導者にも発信していかなければいけないと感じています。また、将来、FFPに参加した選手が日本代表として日の丸を付けて戦う日が来るまで、FFPの継続・発展を望んでいます。