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JFAアカデミー熊本宇城での新型コロナウイルス対策 〜JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.11
2020年07月17日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは藤山卓コーチです。
コロナ禍でのスタート
12期生(中学校1年生)を担当している藤山卓です。今年の3月より着任し、早いもので4ヶ月が過ぎました。新型コロナウイルスの影響で、今もなお予断を許さない状況ですが、選手たちとサッカーができることに感謝しています。
また、この度の令和2年7月豪雨において、被害に遭われた方々に、この場をお借りしまして心よりお見舞い申し上げます。
今年度は、新型コロナウイルスの影響で、感染拡大に注意しながらのスタートとなりました。アカデミーでは4月5日に新入生を迎え、8日には小川中学校で入学式、9日にはアカデミー内での入校式を無事に開催することができました。保護者や、小川中学校の先生方、所属チームの皆さんのご理解とご協力のおかげだと感じています。
その後、緊急事態宣言が出され、小川中学校も休校となり、選手たちは自粛期間に入りました。選手たちは自宅での生活を余儀なくされましたが、アカデミーではこの期間も重要な学びの時間と捉え、LINEやZOOMによるミーティングや、動画を作成し選手に配信するなどオンラインでのやり取りを行いました。選手たちは自分と向き合う時間が増え、また、コアトレーニングやムーブメント・プレパレーションにもじっくりと取り組むことができました。
待ちに待ったアカデミーの再開
緊急事態宣言の解除を受けて、選手たちは5月24日にアカデミーに戻ってきました。待ちに待ったアカデミーの再開です。全体でミーティングを行い、“密”を防ぐための指導や、手洗い・うがいの徹底、アカデミー内のソーシャルディスタンスを意識した活動など、「新しい生活様式」のもと、集団での生活がスタートしました。5月末には小川中学校も再開し、アカデミーから登校する元気な姿も戻ってきました。
日常生活における具体的な取り組みでは、学年によって使用できる物やスペース(寝室や学習部屋)を区分け・色分けしました。帰宅後のうがい・手洗いの徹底、食事の時以外は常にマスクを着用するなど、感染防止に努めています。
トレーニングでは体力の向上、ケガの予防から段階的に負荷を上げていくトレーニングの設定が必要なため、コンディションチェックやスモールグループでの指導を行いました。徐々にトレーニングの負荷を上げ、主にボールを扱うトレーニングから攻撃、守備、攻撃から守備、守備から攻撃の4つの局面を意識したトレーニングへと移行していきました。
選手たちは九州を中心に各県から集まっていたため、この期間における移動も自粛し、約1ヶ月間はアカデミーでの生活となりました。週末の帰省を再開したのは6月19日になってからです。保護者、所属チームのご理解とご協力があったことは言うまでもありません。
取り戻しつつある日常
アカデミーが再開して1ヶ月が経ち、県をまたいでの移動も可能となりました。また、段階的なトレーニングを行ったことにより、選手たちのコンディションも安定してきました。
所属チームの活動にも参加できるようになり、週末帰省型のアカデミーの姿が戻ってきました。
私も週末に、所属チームの試合やトレーニングを見に行くことが可能となり、所属チームのスタッフの方々とお話をさせていただいたり、選手の様子を観察したりすることができるようになりました。保護者の方々ともお会いして、アカデミーや小川中学校での様子、自宅での様子をお話する機会ができました。
新型コロナウイルスの影響により、いろいろなことが変化した4ヶ月ではありましたが、選手たちは「新しい生活様式」にも慣れ、これまでの期間に一人の感染者も出すことなく元気に頑張っています。多くの方々のご理解とご協力により、選手たちがサッカーに取り組める環境が戻りつつあります。
ただ、最初に申し上げた通りまだまだ予断を許さない状況です。選手たちに日々注意喚起をしながら、このアカデミーで取り組んできたことを継続させ、選手たちが安全に、そして安心してサッカーを楽しめる環境作りに、多くの方々と力を合わせて取り組んでいきたいと思います。