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新年を迎えて ~JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.19
2022年02月15日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは墨屋孝GKコーチです。
年始は初詣からスタート
JFAアカデミー熊本宇城でゴールキーパーコーチを担当している墨屋です。熊本宇城に着任してから11年目を迎えます。
私はゴールキーパーの指導を中心に、学習面、農作業、避難訓練、ホームページなども担当しています。今回は、新年を迎えたアカデミーの様子をご紹介します。
冬休みを自宅で過ごした選手たちが、1月10日にアカデミーへ戻ってきました。帰寮した翌日から学校も再開し、アカデミーでの日常が始まっています。
トレーニングの初日はアカデミーの近くにある小川阿蘇神社、守山八幡宮へ初詣に行ってきました。小川阿蘇神社には推定樹齢1300年、樹高35m、幹周り13mの市指定天然記念物の樟(クスノキ)があり、必ず選手たちの目に留まる程とても見応えのある樟です。守山八幡宮は、日岳のふもとに鎮座する神社です。この日岳の頂上は宇城市を一望することができ、アカデミー生が卒校前に3年間を振り返る大切な場所となっています。選手たちは昨年を健康に過ごせたことに感謝を伝え、本年の願いをお祈りしました。選手たちにとって一緒に過ごす仲間との初詣は、夢への思いを新たに望む1年間のスタートでもあります。仲間の存在、親元を離れてアカデミーで過ごす意味を選手たちが再確認するとともに、私は選手たちの健康を第一に、さらに逞しく成長してくれることに期待を込めてお祈りしてきました。
書き初め
新年を迎え、アカデミー寮内には書初めが掲示されています。正月は日本の文化や伝統を学ぶ機会でもあることから、13期生(中学1年)が今年の抱負を言葉に表し目標成就を願って作成したものです。
何故か私もこの書初めを見ると身が引き締まる思いになります。おそらく上級生たちも同じように感じているのではないでしょうか?
書き初めを掲示することで1年後に自分を振り返ることができるからこそ、自分が決めた言葉の意味を日常の生活を通して達成してほしいと思います。
森田選手がアカデミーを訪問
JFAアカデミー熊本宇城の卒校生の森田大智選手(8期生)がアカデミーを訪問してくれました。森田選手は先日行われた全国高校サッカー選手権大会で大津高校サッカー部のキャプテンとして準優勝に貢献し、国立のピッチで感じたこと、そしてアカデミー生活の思い出、これからの目標を話してくれました。アカデミー生に向けて「常に夢や目標を持って生活することが大切」という言葉を残してくれました。選手たちは先輩からの話を聞くことができ、とても良い刺激になったのではないでしょうか。アカデミー生がここで過ごした誇りを持ち、自信をもってこの先も夢に向かって頑張ってくれることを楽しみにしています。
JFAアカデミー熊本宇城の人工芝ピッチがリニューアル
13年間、選手たちのトレーニングを支えてくれた人工芝の張替え工事が始まりました。2月末にリニューアル予定です。
そのため工事期間中は、選手が通っている小川中学校から徒歩5分の観音山運動公園でトレーニングを行い、そこからアカデミーまで帰るのに走って15分と立地にも恵まれ、選手たちはいつもと同じ生活リズムで過ごすことができています。
ピッチは天然芝とクレーコートがあり、どんなグラウンド状況においてもボールを自由に扱えるテクニックを目標に、選手たちは集中してサッカーに取り組めています。この環境でサッカーができているのは宇城市を含めた多くの方々のご協力があることを忘れず、感謝の気持を持って日々の活動を過ごしていきたいと思います。
最後に
フィロソフィーにある「常に、どんな時でも」この言葉には、どんな環境であっても自分を発揮できる力を身に付けてほしい意味も含まれています。アカデミーの5訓にある[夢]・[責任]・[誇り]・[創造]・[自由]を体現できるために自分と向き合い、ここで過ごす3年間を通して自分を高めるチャンスにしてほしいと願っています。
2月末に人工芝ピッチも新しくなり、3月には11期生が卒校します。そして4月からは入校生を迎え14年目のJFAアカデミー熊本宇城がスタートします。ぜひ、新しいピッチで夢に向かってトレーニングに励んでいる選手たちを見に来てください。いつでもアカデミーは皆さんをお待ちしています。