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JFAアカデミー熊本宇城13期生 鹿児島遠征を実施
2024年02月27日
JFAアカデミー熊本宇城13期生(中3)は、2月23日(金・祝)に鹿児島遠征を実施しました。
今回の遠征では午前中に南九州市知覧町にある知覧特攻平和会館を訪問し、午後は鹿児島実業高校との練習試合を行いました。
JFAアカデミーは、世界基準で活躍する選手を育成する取り組みとして、サッカーはもちろん、人間的な面の教育も重視し、社会をリードしていける真の世界基準の人材の育成を目指しています。
アカデミー生コメント
梅木 泰政 選手(13期生:中3/FCグラーナ武雄)
僕は、知覧特攻平和会館に行き学んだことはたくさんあります。特に印象に残っているのは、特攻隊員の方たちが書いた「母への感謝の手紙」です。手紙の内容は、一人ひとり個性があり、今までお世話になったことへの感謝、任務を全うするという強い気持ち、死を前にした決意・覚悟が書いてありました。今の僕にはまだできそうにない覚悟でした。そして、特攻隊員の方たちは、十分に親孝行をできなかったと感じたまま亡くなりました。今の時代も、いつ何が起きるか分かりません。だからこそ、常に親への感謝を忘れずに、親孝行ができるようにしていきたいです。
田添 陽向 選手(13期生:中3/エクセデール長崎フットボールクラブU15)
僕は、長崎県出身で小学校の人権学習で原爆について学びました。その時、一瞬にして多くの人の命がなくなる原爆の恐ろしさを知りました。今回、知覧特攻平和会館を訪れ、自分の意思で特攻隊員となった方たちがいると知り驚きました。また、特攻隊員の約半数が自分とほとんど変わらない年齢の若者だったと知り、自分が今生きていることが当たり前のことではないと感じ、もっと1日1日を大切に生きていこうと思いました。特攻の前日に撮影された特攻隊員の写真は、次の日に特攻に行くとは思えない明るい表情をしていました。本当は、とても怖かっただろうと思います。命は1つしかないから、死にたくないのは当たり前だと思います。でも、1つしかないからこそ自分の命も、他の人の命も大切にしてこれからも生きていこうと思います。
大隈 士桜 選手(13期生:中3/ソレッソ熊本)
僕は、知覧特攻平和会館を見学し、命の尊さを学びました。様々な資料や遺品、講話や映像を見聞きし、特攻や爆撃で簡単に命が奪われていた現実を知りました。亡くなった隊員の中には、家族や恋人がいた方も多くいました。それなのに、特攻という方法によって簡単に命が奪われてしまったことが本当に正解だったのかを考える必要があったと思います。また、三角兵舎の中を見学させていただきました。布団は固く、殺風景で狭苦しい空間でした。このことから、普段の自分たちの生活がどれだけ恵まれており、良い環境で生活できているのだと実感できました。今回の鹿児島遠征を通して、過去のこういった出来事を決して忘れてはいけないと強く感じました。そして、自分たちにできることは、戦争で亡くなった方々の分も今を大切に生き、二度と戦争を起こさないようにすることだと思いました。