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アカデミー熊本宇城 8期生卒業に向けての活動 ~JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.1
2018年07月19日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
今回からスタートするJFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしていきます。
今月のJFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは、チーフコーチの宮川真一さんです。
8期生 最高学年として
現在中学校3年生のアカデミー熊本宇城8期生は、2016年4月の入校直後に発生した熊本地震で被災し、サッカーをすることさえままならなかった時期を経て、地震から復興する地域とともにアカデミーで成長をしてきた学年です。
今年の4月に10期生(中1)が入校してからは最高学年として、またリーダーとしての資質が問われる毎日を過ごしています。3学年が混在している6人部屋の寝室の部屋長を務め、各部屋に割り当てられた洗濯機、乾燥機の使用についての指導、部屋の清掃、部屋の消耗品の管理、個人のウェアの記名チェックなどを通して、先輩の伝統を受け継ぎ、よりよい環境を作りだすべく奮闘している姿が見られています。
JFAアカデミーでの寮生活を通して、自分のことは自分でやる習慣が身につき、今度は自分だけでなく後輩の指導をするという立場でリーダーとは何かを感じてくれているところだと思います。
オンザピッチでの様子
JFAアカデミー熊本宇城は週末帰省型で活動しているため週末や長期休暇は所属しているチームに戻って活動をしています。所属チームの公式戦であるリーグ戦やクラブユースの予選を通して真剣勝負の厳しさを感じているようです。今年は、所属しているチームが全国大会に出場することが出来ないという結果を受け、選手たちは責任を感じているのか、日々のトレーニングでは、より一層激しさが増してきています。
また、日常のトレーニングで積み上げてきた動きながらのテクニックや個人戦術を11対11の試合の中で確認する場として、水曜日に熊本県トレセンU-15や高校生との試合を組み込んでいます。(4月から夏休みまでに7試合)なかでも、東海大学付属熊本星翔高等学校との試合では、JFAアカデミー熊本宇城5期卒校生の泉太貴選手(#10)とも対戦しました。
自分たちよりもスピードや体格で上回る選手たちとの試合の中で、攻撃では「観て」、判断してプレーするスピードを上げることにトライし、守備ではオフザボールのポジションをとり続けることで球際にしっかりとチャレンジできることを失敗しながら経験しているところです。
海外遠征の準備
夏休みには、世界を知るためには、まずアジアを知るということで、毎年東南アジアを中心に海外遠征を行っています。今年はタイに5泊6日の遠征に行きます。現在はタイという国を知るために「言語」「料理」「サッカー」「お金」「気候」「宗教」という項目を作り、グループで調べて、プレゼンテーションする準備を進めているところです。
進路
中学校3年生である8期生は現在自分の進路を決めなくてはならない時期にきています。進路を決めるにあたり、まず自分の力を分析しなければなりません。サッカーの力はもちろんですが、学力も含めてです。自分の分析に対して自分にあった進路を選ばなければなりません。
学校のある場所は?偏差値は?寮はあるのか?サッカー部の規模は?練習場などの環境は?など多岐にわたる条件の中から現在、自分の進路について悩んでいるところです。
所属チームのコーチや保護者との連携でこの夏休み中には、進路について徐々に方向性を絞っていくことになります。
進路指導の取り組みの一貫として、グループワークで九州各県の過去のインターハイ、選手権の上位チームの調査、九州プリンスリーグ、プレミアリーグの順位表などをまとめたりもしています。
最後に
中学3年生である8期生は、オンザピッチ・オフザピッチで2年間、先輩やスタッフに指導されてきたことを、残り半年のアカデミー生活の中でさらに洗練させながら、後輩の指導をし、JFAアカデミー熊本宇城をよりよい方向へ引っ張っていってほしいと期待しています。