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アカデミー熊本宇城 トレーナーの目線から 〜JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.4
2018年12月19日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。
今回、JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは、中村亮太トレーナーです
得意/不得意を知るための取り組み
JFAアカデミー熊本宇城でトレーナーをしている中村亮太です。現在、JFAアカデミー熊本宇城には49名(中学1年生16名、中学2年生15名、中学3年生18名)の選手が所属しています。私はトレーナーとして、主に選手のコンディション管理や傷害対応などの面から選手たちに関わっています。今回は、アカデミー生活の中で、選手が自分の体と向き合うために行っている取り組みについてご紹介します。
夏と冬の年2回、フィジカルテストを実施しています。測定項目は、スプリントやアジリティ、持久力やジャンプなどの全6種目です。フィジカルテストに取り組むにあたって、選手たちには周りの選手との比較ではなく、前回の自分の記録を超えることを目標にするように伝えています。なぜなら、選手によって体の特徴は違うからです。自分の得意/不得意を知り、成長するための目標としてデータを見るようにと伝えています。またテスト結果をもとに、自分が日々のトレーニングでどれだけ成長できているかを知り、以降のトレーニングに活かして、さらに成長してほしいと考えています。
コンディショニングに関する取り組み
選手たちには、自分の体を知ることが、傷害予防にもなりパフォーマンスの向上にも繋がると伝えています。そのための取り組みとして、起床時心拍数・起床時疲労度を毎日記録しています。まずは、コンディションを知るための習慣を身につけて、最終的には自分でコンディショニングができる選手になることが目標です。また月に一度、身長・体重・体脂肪・筋肉量の測定も行っています。成長は選手によって違います。自分の体がどれだけ成長し、どういった特徴があるかを知ることは、体が大きく成長するこの年代の選手には必要な要素です。
これらのデータは、選手たちが自分で確認できるように、寮内にあるタブレット型PCで閲覧できるようにしています。自分のデータを把握し、日々のセルフコンディショニングに活かせるようにしています。
傷害に関する取り組み
サッカーをする中で怪我をしてしまうことがあります。そんな時、「なぜ怪我をしたのか?その怪我とどう向き合うか?」を常に選手に問うようにしています。「自分の怪我がどういったものか?どうすれば早く完治するのか?再発予防に必要なことは何か?」そういった部分を伝えながら、選手が自分で自分の怪我と向き合えるように心がけています。
また、怪我をしてからだけではなく、怪我を予防するための習慣を身につけることが大切です。そのため、トレーニングの開始前には必ず、コアエクササイズとムーブメントプレパレーションを実施しています。毎日行うため惰性的になりがちですが、そうならないよう、どの筋肉を意識して行うか、サッカーの中のどの動きに繋げたいのか、を選手の動きを見て伝えるようにしています。
こうした取り組みを通して、選手たちには自分の体を知り、自分で自分の体をコントロールできる能力を、この3年間で身につけてほしいと願っています。
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