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自立に向けた自治活動の取り組み 〜JFAアカデミー今治 スタッフ通信Vol.12
2020年04月06日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー今治のレポートを担当するのは木村リエコーチです。
自治活動
今回、JFAアカデミー今治のスタッフ通信を担当させて頂きますコーチの木村リエです。
今回はJFAアカデミー今治の選手自身による自治活動についてご紹介します。
JFAアカデミー今治は週末帰省型として活動しており、平日は3学年29名が寮で生活をしています。寮での生活は個人で過ごす時間よりも仲間と過ごす時間が多くなります。そのような寮生活においては、お互いが相手のことを考えながら行動しなければ快適に過ごすことができません。
このJFAアカデミー今治に夢や目標をもって入校してきた子ども達にとって、サッカーを含めた寮での生活を快適に過ごすということは、何をやらなければならないのか、そのためのルールやマナー、不文律なものの整理が必要です。
そこで、JFAアカデミー今治が開校してから2年目、下級生(2期生)が入校してきたこともあり、寮生活をより良いものにするために1期生を中心に自治活動(委員会)をスタートさせました。
自治活動なので本来であれば選手が主体となり活動していくものですが、始めた頃はまだどのように活動していくのかが曖昧で、ルールが守られていない時やルールを再確認する時に不定期で活動をするといったものでした。そのことからも何か問題が起こらなければ委員会がなかなか開かれず、またスタッフが声を掛けて委員会が開かれるなど本来の取り組みの意図であるより良くするためというよりも、問題が起こった時にどうするかという考え方が強く、今後自治活動をしていく上での課題となっていました。
自治活動とアカデミープログラムの総合的実践
自治活動をスタートさせてから4年目を迎え継続していく中で、自治活動の在り方や考え方などをスタッフも入りながら何度となく話し合いを重ね、整理をしてきました。回数を重ねるごとに選手自身も、自治活動の本来の意味を考え始め、問題が起こった時だけでなく目標や夢を実現するためにどうしていくか、そのためにやらなければならないこと、そうでないことなどを考えるようになりました。またこれらの活動の中でリーダーとはどういうことなのか、リーダーを支えるフォロワーとはどういうことなのか、ルールとマナーの違いや、ものごとの決め方や公平性など、普段JFAアカデミー今治で行っているプログラム(マナー、ライフスキル、法教育)内容を講師の方々と共有しながら自治活動の中で実践していくことによって、プログラムの理解と様々な立場や方向から物事を捉える思考力などを養うことができていると感じています。
まだスタッフが入りながらではありますが、年々、選手自身が「より良くするためには」という考えをベースに活動していくことの意識が高まり、選手全体で試行錯誤しながら4月から新学年としてスタートする準備をしています。何度も考え失敗しながら実行することを繰り返すことで、より良い寮生活を送ることによって目標や夢の実現に近づいていくと感じています。
今後もスタッフが関わりながら、選手自身が能動的に主体性をもって自治活動を実施できるようになればと思います。
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