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アカデミー堺 堺から世界へ、GKの日常の取り組みについて ~JFAアカデミー堺 スタッフ通信Vol.3
2018年10月10日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。
今回JFAアカデミー堺のレポートを担当するのは、櫛引実コーチです。
JFAアカデミー堺でGKコーチをしている櫛引実です。今年で3年目になります。現在、JFAアカデミー堺にはU-13~U-15まで全36名中3名のGKが在籍しています。今回はGKの日常のトレーニングと卒校までに目指すべきGK像について紹介します。
堺から世界へ!
毎年4月にパワーポイントを使って“堺から世界へ!”と題してGKミーティングをしています。アカデミーのフィロソフィーである“常に(どんなときでも、日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間”をベースに、GKとしての各自の夢⇒目標、夢の実現のための努力⇒準備として話をしています。そして、以下の5つを確認します。
・個人の目標の確認(1年間、卒校するまで)
・目指す(目標とする)プレイヤー(自分がどうなりたいか)
・できる事からする⇒やれば伸びる
・U-15(卒校する)までに獲得すべき基礎技術・フィジカルの確認
・常にチャレンジし続けること
以上のことを確認しシーズンを送っています。目標を持ちながらも基礎をしっかり構築して、フィジカルを鍛えてできる事からする。苦手を克服する努力(準備)をする。得意を伸ばす。何事にもチャレンジする、というのを大事にしています。例えば、この年代ではできない事も多く、ミスが起こります。その時にミスをすぐ指摘するのではなく、トライした事をまず褒めて、その後でミスの原因を本人に確認し、テクニックのミスか、判断ミスかを断定し、その後で“何故か?”を問いかけます。それでどうすれば良かったかを本人に気づかせて、再度トライを促すようにしています。
また彼女たちには、アカデミーでの生活や学校での生活など様々有り、そこで起こった悩みや問題をピッチには持ち込まないように、ピッチでは常に100%で取組んでもらうようにしています。幸い3名共に、今のところGKトレーニングの中ではしっかりと取組めています。
日々の取り組み
アカデミー堺では、週末帰省型で(火)、(水)、(木)、(金)の週4日でトレーニングをしています。フィールドプレイヤーはU-13とU-14&U-15の2チームに分かれていますが、GKは3人まとめてW-UPを含めて30~60分を目安にフィールドコーチと相談して構成しています。それ以降は全体トレーニングに合流してトータル120分間のトレーニングをしています。
(土)、(日)は所属チームに帰り試合やトレーニングをして(月)のトレーニングは休みで学校のみ。
GKトレーニングの内容は、この年代で重要な基礎技術(基本姿勢、ポジショニング、ステッピング、キャッチング、ローリングダウン、ダイビング、ハイボールキャッチ、フロントダイブ)を中心に行っています。これらは必ず卒校するまでに獲得するようにと伝えています(目標)。将来の自分を助けるための準備という事になります。また、オフ明けの(火)は“フィジカルトレーニングの日”とし、ジャンプ系や腹筋(体幹)トレーニングをするようにしています。W-UPではボールワークをできるだけ取り入れて、全体TR.のビルドアップの準備となるように心がけています。そして、全体TR.の合間にはロングキック(左右)のトレーニングもしています。
日常のトレーニングでGKとしての基礎テクニックの獲得、フィールドプレイヤーと変わらないパス&コントロール、40m以上の正確なロングキック、平均以上の持久力、ストロングとなる柔軟性、スプリント力、ジャンプ力を目指して1年ごとに5段階評価をしています。またリバウンドメンタリティやリーダーシップも求めて同様に評価をしています。これが目指すべきGK像になります。
このようにU-15のGKとして高いレベルのGK像がありますが、心・体共に女子特有の部分もあるのでトレーナー(女性)や女性スタッフともコミュニケーションをとりながら日々のトレーニングの構成を微調整しています。
以下に一週間のトレーニングの流れを紹介します。
夢があるから強くなる!
堺から世界へ羽ばたける真のエリートを育成できるように、自分自身も成長し続けたいと思います。
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