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JFAナショナルトレセン女子U-14が東日本、西日本でスタート
2019年12月15日
JFAナショナルトレセン 女子U-14 東日本/西日本が12月13日(金)、東日本は鹿島ハイツスポーツプラザ(茨城県鹿嶋市)、西日本はJ-GREEN堺(大阪府堺市)で始まりました。東日本には北海道・東北・関東・東海・JFAアカデミー福島、西日本には北信越・関西・中国・四国・九州・JFAアカデミー福島から選手が集合。東西それぞれ63名、合計126名の選手が4日間のプログラムに取り組みます。
初日は体幹トレーニングを実施した後、フィールドプレーヤーは攻撃、GKはシュートストップをテーマに2時間のトレーニングを行いました。夜は「栄養」についてのレクチャーを行い、初日のプログラムを終了しました。
2日目は午前・午後の2部練習を実施。トレーニングと同時に同時に指導者を対象とした研修会も行われました。
コーチ・選手コメント
松下潤 ナショナルトレセンコーチ(小美玉スポーツクラブ)
JFAナショナルトレセン女子U-14の活動も、早くも2日目を終えました。私たちナショナルトレセンコーチと地域コーチは、選手よりも一足早く、選手集合の前日から当日の午前中まで、全員でトレーニングのシミュレーションを重ね、全国から集まる選手たちを迎え入れました。制服姿で大きなキャリーケースを引きながら集まった選手たち。初めは期待と不安が入り混じった複雑な表情をしていましたが、オープニングの後は、グッと表情が引き締まり、ピッチに到着した頃には「覚悟」と「決意」の表情に変わっていました。今回、私は東日本・Aグループを担当させていただいていますが、初日の「ゴールを奪う」セッションでは、彼女たちの大きなポテンシャルと、サッカー選手としてのたくましさを感じることができました。夜の栄養のレクチャーを受けた翌朝の朝食では、ビュッフェスタイルの盛り付けの皿が「食べたいもの」から「食べるべきもの」へと変化し、自分に必要な栄養とエネルギーを考慮した食事へと変わっていました。2日目のトレーニングテーマは、「ボールを奪う」と「ゴールへ向かう組み立て」。初日のゴールを奪う意識はそのままに、積極的にボールを奪いに行く守備の意識も高まり、非常にインテンシティの高いトレーニングとなりました。そういったサッカーの本質を追求しながらも、午後からは効果的にゴール方向にボールを運ぶために「観る」ことや「関わる」ことの大切さを伝え、そして、「テクニックの質」の追求を求めて行くことで、より一層、見応えのある引き締まったトレーニングに変化して行きました。キャンプも残すところあと2日となりましたが、選手たちの最大成長を促すために、引き続き尽力して参りたいと思います。
山本絵美 さん(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
今回研修スタッフとして参加させていただきました。まず感じたのは、「なでしこを常に世界のトップにするためにどうしたら良いか」ということでした。トレーニングメニューの組み立てからオーガナイズまで「世界と戦うこと」を考えて取り組んでいて、また、このナショナルトレセンに参加している選手たちからは、「上手くなりたい・上に行きたい」といった気持ちや「負けたくない」というところを感じつつサッカーを楽しんでやっているのが印象的でした。日本の選手達は本当に上手だと思います。その中で世界と戦うために更に何が必要かを選手一人一人が感じてもらいナショナルトレセンで学んだことを活かしてこれからもサッカーを頑張ってほしいと思いました。
田家海凪 選手(マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース)
私は今回初めてナショナルトレセン女子U-14に選出されました。そこで私は自分の長所である体では負けないことと、他地域の選手たちとコミュニケーションをとることを目標にして参加しました。初日のレクチャーでは、海外に通用する体を作るために、自分の体の管理をすることが大切だということを学びました。また、海外のトップレベルの試合の映像を見ました。ゴールを守り切るところは守り切っていて、私はDFなので、トレーニングに活かしたいと思いました。最初緊張していて上手くコミュニケーションをとることができませんでしたが、だんだん慣れていくにつれて連携したプレーもできるようになりました。また、ディフェンスのトレーニングでも声を掛け合い、ファーストディフェンスの決定などをはっきりとできるようになりました。しかし、背後へのボールの対応ができていないという課題も見つかったので、今後のトレーニングで改善していこうと思います。そして、最終日にはグループ対抗での試合があるので、さらにコミュニケーションをとり、無失点で全勝したいと思います。
樋渡百花 選手(日テレ・メニーナ)
私は今回のナショナルトレセンで、自分の持っている力を出し切って、100%以上のちからでやることを目標としました。初日、攻撃のトレーニングでは、ゴールの四隅を狙って強いシュートを打つことを意識しました。しかし、いつも自分が打っているコース、スピードだと入らない時もあったので、ひとつひとつにこだわるように心がけました。また、完全に相手を交わし切らなくても股の間を狙ったりタイミングをずらせばシュートが打てることが分かりました。また、守備は苦手なのですが少しでも苦手意識を無くせるように、コーチの言っていることをよく聞き、他の選手のプレーを見てどうしたら相手の動きに対応して奪い切ることができるのか考えながらできました。寄せるときにスピードを出し過ぎて止まりにくいことがあるので、止まる時に少し後ろに体重をかけて手足、身体全体を当てると奪うことができました。成功すると楽しく感じることができたので、良かったです。また、オフの時は睡眠や食事、ケアをして次の練習で100%を出せるようにしました。残り二日間、全部出し切れるように頑張りたいです。
山内夏実 選手(INAC多摩川レオネッサ)
今回のナショナルトレセンで特に挑戦したいことは、キックを意識することです。普段、左のキックの正確性が欠けていたり、相手に取られてしまうような緩い球になってしまったり、強く蹴ることができたとしても浮いてしまったりします。そこで今回、キックの課題に挑戦する機会がたくさんあると思ったので、チャレンジしたいと思いました。二日目の午後、攻撃参加がテーマだったのですが、やはりまだまだ中途半端なパスがあり、コーチにも指摘されました。また、ミーティングでは、ワールドカップなど、世界との戦いについての話があり、足下の技術が大切だと感じました。なので、あと三回のトレーニングでより一層意識して取り組み、今回のナショナルトレセンだけで終わらず、チームに帰ってからも継続して練習したいと思います。また、今回のトレセンのように素晴らしい環境でトレーニングできることも少ないので、オンザピッチはもちろん、オフザピッチの面でもたくさんのことを吸収していきたいです。
佐溝愛唯 選手(NGUラブリッジ名古屋スターチス)
私は今回のナショナルトレセン女子U-14で、自分の長所を出し切ること、自分の足りないところを見つけて他の上手な選手たちから学ぶという目標を立て、この2日間トレーニングをしてきましたが、まだ精一杯の力を出し切るということは達成できていません。しかし、他の選手たちから学ぶということはできていると感じています。あまり関わったことがない地域の選手たちと一緒にコミュニケーションをとったり、プレーをしたりすることで、考え方に対する新しい発見がありました。
他にも、自分の体のことや栄養のことなど、オンザピッチのことだけでなく、オフザピッチのことも色々知ることができました。3日目からは、1日目、2日目で教わったことを活かして、自分からミスすることを恐れることなく、積極的にプレーしていきたいです。そして、最終日までにまだ達成できていない自分の目標を成し遂げられるようにしたいです。また、チームに戻ってからもこの経験を無駄にすることなく、チームに貢献していきたいです。
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